なまらなんくるないさ



■■■ 2017.12.9 ■■■
#771 見えるものだけを

人物を撮ることは、あまりありませんが、
意識的に避けていたり、嫌いというわけではありません。

被写体になるものは、その物理的なカタチに魅かれるので、
人間も犬も猫も、バスもビルもお地蔵さまも、
すべては等価な扱いで、気になるのは見た目だけなのです。

ポートレートを撮影して、その人物の内面まで描き出すことなどは、
自分には恐れ多すぎますし、その技量もありません。
これからも、見えるものだけを写すことになると思います。


 撮影地 : 神奈川県 箱根
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■■■ 2017.12.12 ■■■
#772 うしろまえ

粗忽者なので、後ろ前に着て出かけてしまうことがあります。
シャツならば、なんとなく首が苦しいと思う程度で済みますが、
アンダーパンツというかモモヒキの場合には、そのようにはいきません。

寒いところで撮影をしていると、急にトイレに行きたくなりますが、
そのような時に、前後を逆に履いていると悲惨です。
ぎりぎりまで我慢をして駆け込んで、安堵をしたのも束の間、
出す穴がないと気づいたその瞬間に、驚きとプチ絶望感に襲われます。
慌てて個室に入り、今回は事なきを得ましたが、
いつも間に合うという保証はないので、気をつけないといけません。


 撮影地 : 千葉県 館山
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■■■ 2017.12.13 ■■■
#773 ひとりで気軽に

時間があれば、写真に関することをしています。
カメラと一緒に歩いていれば満足なので、暇があると出かけたくなるのですが、
撮影してばかりいると、整理が追いつきません。

人はそれぞれ、心惹かれるものが違いますから、
このウェブサイトの写真を見て、素晴らしいと感じていただかなくても、
旅をしてみたいなとか、カメラを手に散歩をしてみようかとか、
そのように思う方がいてくだされば、それだけで十分です。
ひとりで気軽に始められて、簡単にやめることもできて、
気が向いたらまた戻れるのも、写真のよいところかもしれません。


 撮影地 : 千葉県 上総中野
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■■■ 2017.12.15 ■■■
#774 もうすぐクリスマス

子供の頃は、サンタさんの存在を信じていました。
押し入れで音がしたけど誰かいるのかな、という父の言葉を真に受けて、
襖を開けるとプレゼントが置いてあり、大喜びをしたのですが、
小学1年生には到底作れないような、巨大で精巧なプラモデルのキットでした。
中学1年の時には、とてつもない厚みの大字典という字引きです。
もしかすると、父は自分が欲しいものを選んでいたのかもしれません。

サンタクロースはいないと気がついたのはいつなのか、記憶にありません。
年齢とともに思考や行動が現実的になり、つまらなくしている気もします。
馬鹿だと思われても、童心は持ち続けたいものです。


 撮影地 : 東京都 浜松町
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■■■ 2017.12.16 ■■■
#775 身の丈に合う場所で

カメラを片手に街歩きをしていますが、この時期はあまり好きではありません。
クリスマスやお正月のようなハレの日が続くと、なんとなく落ち着かないのです。

銀座などは、急速に高級ブランドのブティックが目立つようになり、
ユニクロや西友で身を固めているこちらとしては、すでに非日常感が強ぎます。
扉のところには黒服の人がいて、自分のような身分のものが店内に入ろうとすると、
そこの方はちょっと、などと呼び止められそうで、
そもそも、そのような場所で買えるほどの持ち合わせもないのです。

人はそれぞれですから、自分の身の丈に合う場所が一番かもしれません。


 撮影地 : 東京都 銀座
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■■■ 2017.12.18 ■■■
#776 大掃除

年末ということもあり、部屋の掃除をしました。
不思議なことに、大きなゴミ袋が3つもできました。

棚を占拠している写真の本も、関連するものごとに並べ直しました。
これだけの数を読めば、そろそろ成果が表れてもよさそうなものですが、
残念ながら、そもそも内容をよく覚えていません。
日々の撮影に、無意識のうちにプラスに働いていると信じています。

最近は、以前ほどには写真に関する本を手にしなくなり、
時間があれば、カメラと歩きたいと思うのです。


 撮影地 : 千葉県 大多喜
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■■■ 2017.12.20 ■■■
#777 パンダも悪くない

パンダの親子の一般公開が始まりましたが、空前絶後の大人気です。
白と黒の模様が可愛くて、とにかく癒されます。
これが青と赤ならば、毒がありそうで見向きもされないはずです。
やや緩慢で愛嬌のある動作も、ポイントが高いです。
あの体型でチータやピューマみたいに俊敏だとしたら、怖いかもしれません。
若干お馬鹿な行動は、見る人の心を鷲掴みにしますが、
それがもし計算であるのならば、相当な策士です。

これほどちやほやされるのであれば、パンダに生まれ変わるのも悪くないと思いますが、
自分のようなナマケモノは、神様がお許しにならないかもしれません。


 撮影地 : 東京都 上野
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■■■ 2017.12.23 ■■■
#778 カメラがないと

いつも持ち歩いているGRの調子が、数日前から悪くなりました。
オンにしてもモニターが暗いままで、何も映りません。
シャッターボタンを押し続けていると、ようやくファインダーにスルー画が出ます。
使い始めて5年近くになるので、故障をしても仕方がないのかもしれません。
修理をするかどうかは思案中で、同じ機種の新品を買うのも悩みます。
次に手に入れるのであれば、手ぶれ補正機能のついたものが欲しいのです。

GRが使えない状態なので、近所に買い物に行く時も、
ついカメラを持たずに、丸腰で出かけていましたが、
そのような時に限り、なぜか撮りたいものに遭遇をするのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2017.12.25 ■■■
#779 落ち着かない時期

昨日がイブで、今日はクリスマスです。
以前ほどではないようですが、街が華やかになります。
シャッターを切る動機は、ほんの少しの非日常感があれば十分なので、
この時期は変化が大き過ぎてしまい、個人的には撮りづらいのです。

クリスマスの頃に旅をしたことも、かつてはありましたが、
ひとりでぶらぶらしていてよいのかと、さすがに考えてしまい、
最近の年末年始は、近所でのんびりと過ごしています。
ハレの日が、別に嫌いというわけではないのですが、
なんとなく落ち着かなくて、早く過ぎて欲しいと思うのも事実です。


 撮影地 : 沖縄県 那覇
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■■■ 2017.12.26 ■■■
#780 オリエント急行爆睡事件

やんごとなき理由により、映画館から足が遠のいていましたが、
少し余裕ができたので、「オリエント急行殺人事件」を観に行きました。

ビールを飲んだせいか、始まるや否や尿意を催してしまいます。
まだまだ先は長いので、万が一のことがあると本当に事件になるため、
仕方なくトイレに行き、戻るとすでにひとり死んでいました。

やれやれ、とりあえず落ち着いたと安心したのも束の間で、
我慢から解放されて隙ができたのか、猛烈な睡魔に襲われて、
気がつくと、すでにポワロが謎解きを始めていました。


 撮影地 : 東京都 西荻窪
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