なまらなんくるないさ



■■■ 2017.11.20 ■■■
#761 キハ20

いすみ鉄道は、その昔はJRの木原線という名称でした。
国鉄時代には木更津と大原を繋げる予定でしたが、全線が完成しないままで終わり、
現在は小湊鉄道に接続をして、五井と結ばれています。
いわば、五原線です。

これはキハ20ですが、昭和に製造された形式とは仕様が異なり、
比較的最近に作られた新車で、内装も綺麗です。
この路線の車体は、すべて黄色だと思い込んでいましたが、
国鉄色と呼ばれる朱とクリームの塗装があることを、初めて知りました。
ツートンの車両に乗ると、旅の気分が盛り上がるのです。


 撮影地 : 千葉県 大多喜
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■■■ 2017.11.22 ■■■
#762 御宿17時06分

ご無沙汰をしていましたが、ひさしぶりに外房まで来ました。
沈む夕陽に向かい、気の利いた台詞でも叫びたいところですが、
曇天で暗くなるのが早いことに加えて、あちらこちらで寄り道をしてしまい、
海岸にたどり着いた時には、すでに闇が訪れていました。

感度の設定は、昼間にセットをした400のままですが、
f/1.7という口径が大きいレンズのおかげで、1/6秒のシャッターが切れました。
手ぶれ補正の恩恵も受けながら、実際の見た目よりもかなり明るく写しています。
左上から右下にかけての、緩やかに流れるラインを強調しながら、
海が傾かないように、闇の中の水平線を意識して撮りました。


 撮影地 : 千葉県 御宿
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■■■ 2017.11.23 ■■■
#763 御宿17時18分

御宿といえば、童謡「月の沙漠」が生まれた場所です。
それを記念して建てられたラクダの像と、30年ぶりに対面をしました。

暗くてよく見えないものの、特に変化はないご様子です。
銅でできていますから、当たり前かもしれません。
こちらは生身なので、かなりぼろぼろになりました。

ほとんど光がなくなり、さすがに感度を1600まで上げました。
闇に包まれた砂浜で、這いつくばるようにして手持ちで撮影をします。
お巡りさんがいたら、職務質問をされていたかもしれません。


 撮影地 : 千葉県 御宿
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■■■ 2017.11.25 ■■■
#764 あまり考えずに

ウェブサイトを立ち上げてから、かなりの数の写真を掲載してきました。
好きな被写体の傾向があり、それを自分のスタイルで撮影をしていると、
似たようなものが多くなるのは、必然なのかもしれません。

インターネットで公開をすると、いろいろな方々にご覧をいただけるので、
それなりにバリエーションがないと、つまらないだろうとは思いますが、
自分の満足を維持しながら振れ幅を広げていくのは、なかなか難しいことだと感じています。
無理をして変化をつけると、作為的な感じが出てしまい、
それなりに写せたとしても、他人の服を着ているような気がすることもあるのです。
同じでも構わないので、あまり考えずに撮るのが一番なのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 有楽町
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■■■ 2017.11.27 ■■■
#765 ワーゲンのある光景

フォルクスワーゲンを見かけると、ついシャッターを切りたくなります。
曲面のある独特なフォルムが、写欲をそそるのかもしれません。

30年ほど前、近所にフォルクスワーゲンの個人タクシーがいました。
それも、カブトムシという愛称で親しまれた初代のビートルです。
運転をしていたのは、80歳を超えているとおぼしき白髭のお爺さん。
車体のところどころに凹みがあるのは、かなり気になりました。

記憶がやや曖昧で、そのようなものが現実に存在をしていたのか、
いまにして思えば、もしかしたら幻なのではないかという気もしているのです。


 撮影地 : 千葉県 館山
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■■■ 2017.11.28 ■■■
#766 穏やかな海

子供の頃は、毎年のように館山で泳いでいましたが、
北条海岸を訪れたのは、生まれて初めてです。
有名な海水浴場ですが、シーズンオフのせいかゴミが目立ちます。
どこからか流れてくるので、仕方がないのかもしれません。

すでに空気は冬ですが、太陽が出れば寒くはありません。
コンビニでビールを買い、おつまみは枝豆にするつもりでしたが、
残念ながら置いていないので、ひさしぶりにジャッキーカルパスにしました。
暖かな日射しを浴びて、静かな砂浜で飲みます。
チヌ釣りをしているのか、竿を手に防波堤を歩いている人がいました。


 撮影地 : 千葉県 館山
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■■■ 2017.11.30 ■■■
#767 偏光フィルター

フィルムの頃は、PLと呼ばれる偏光フィルターをよく使用していました。
青空や葉の緑を濃くしたり、ガラスや水面の反射を弱めて、
画面全体の印象が強くなり、引き締める効果があります。

風景を写す時には必須のアイテムでしたが、デジタルでは使わなくなりました。
空の青を強調したければ、やや感じは異なりますが画像処理をすればよいですし、
自分が撮る写真は映り込みを残すことが多いので、反射を消す必要がないのです。

機材がデジタルに変わるとともに、三脚も持ち歩かなくなりました。
撮影のスタイルがこれほど変わるとは、思いもよりませんでした。


 撮影地 : 神奈川県 元町・中華街
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■■■ 2017.12.2 ■■■
#768 お墓参り

光陰矢の如しとは、どなたが発案した言葉か知りませんが、
言い得て妙で、最近は驚くほどのスピードで時が過ぎるのです。
気がついたら、すでに棺桶の中で寝ていて、
アタタタタ、おれはもう死んでいる、
などと言いながら、その時にようやく慌てるのかもしれません。

だからという訳ではありませんが、お墓参りをしてきました。
なんと10年ぶりですが、まわりの景色に大きな変化はありません。
素敵な佇まいの店が、駅前に1軒だけありますが、
物心がついて以来、いつもシャッターが下りている気がします。


 撮影地 : 山梨県 三つ峠
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■■■ 2017.12.5 ■■■
#769 デジタルフィルター

最近のカメラの多くには、デジタルのフィルターが搭載されています。
レンズに装着する光学式のものとは異なり、ソフトウェアで画像処理をかけるので、
特別なアタッチメントがなくても、さまざまな効果を得ることができます。

以前に試してみたことがありますが、味付けがやや濃くて、
実際に見た感じとの違いが大きいために、個人的には合わない感じがしました。
この手のものは、好き嫌いが明確に分かれるのかもしれません。

デジタルカメラは高性能化をしていますが、自分は相変わらず器用ではないので、
使用する機能は絞り、できるだけシンプルに撮影をしたいと思うのです。


 撮影地 : 東京都 三軒茶屋
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■■■ 2017.12.7 ■■■
#770 それでよいのだ

これほど大きなホールが、文化村にあるとは知りませんでした。
開演までは時間があるので、軽くお酒をいただきます。

鏡やガラスに自分が映ると、ついつい写してしまいます。
撮るだけならばタダですし、記録としても残ります。
セルフポートレートといえば、エルスケンさんの写真が印象的で、
ローライフレックスを構えて正面を向く姿は、まさにダンディそのものです。
残念なことに、当方はイケメンとは程遠いご面相ですが、
ファインダーを覗きながらシャッターを切ると、都合よく顔が隠れてくれます。
これでは誰だかわかりませんが、それでよいのです。


 撮影地 : 東京都 渋谷
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