なまらなんくるないさ



■■■ 2017.4.3 ■■■
#641 どこまでするべきか

絵画でも版画でも、陶芸でも彫刻でも、
基本を教わらないと、形にならないことが多いと思いますが、
カメラが介在する写真では、シャッターボタンを押せば、
誰が写しても、ほぼ同じクオリティの画像ができ上がります。
たとえるならば、5合目まではケーブルカーで運んでもらい、
そこからが自力での登山で、各人の違いが現れるのかもしれません。

基本的な画像の制作を、カメラがしてくれるのであれば、
その先の写真を教えることは、個性に踏み込む部分が多くなるので、
どこまでするべきなのか、考えてしまうのです。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2017.4.5 ■■■
#642 冷奴初日

数日前の寒さから一転、汗ばむような陽気になりました。
我が家のそばにあるアメダスの観測点では、22度まで上昇をしたようです。

桜が満開の近くの公園では、お年寄りのグループで賑わいを見せていました。
冬の間は寒くて身動きができずにいたのが、暖かさに誘われて活性化をしたようです。
自分もそう遠くないうちに、仲間入りをする年代になります。

豆腐と葱を食べていれば、とりあえず健康ではないかという勝手な思い込みで、
寒い間は、味噌汁ばかりを飲んで暮らしていたのですが、
今年になり初めて、葱を薬味にして冷奴をしました。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2017.4.7 ■■■
#643 あれから半世紀

小学校の前に、ピカピカのランドセルを背にした子供と、
その近くには、スーツ姿のお父さんと晴れ着のお母さんがいます。
桜が満開となり、よい入学式になりました。

およそ50年前に、自分も同じ学校の新入生でした。
校舎の入口で、1年3組のネームプレートを貰いましたが、
その時のことは、いまでも驚くほど鮮明に覚えています。
それから、なんだかんだで半世紀が過ぎましたが、
人のためになることをしたのかといえば、答えに窮します。
この世に生を受けたというのに、神様や仏様に申し訳ないです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2017.4.9 ■■■
#644 花粉症と鼻の穴

我が家の母は、発想が面白いです。
あなたは花粉症じゃないの?、と聞かれたので、
たぶん違うと思うよ、と答えると、
鼻の穴が大きいから花粉症に違いない、などと仰るのです。

花粉症と鼻の穴とは関係がないはずだと、いくら説明をしても、
穴が大きければ、花粉がたくさん入る、
ゆえに花粉症になりやすい、という論法を張るのです。
あまりもしつこく、同じことを繰り返して言われていると、
こちらが間違えているのではないか、という気になります。


 撮影地 : 千葉県 上総亀山
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■■■ 2017.4.13 ■■■
#645 パブロフのカメラマン

十数年ぶりに、新宿御苑でお花見をしました。
散り始めている桜が多いものの、全体的にはまだ見頃です。
苑内はかなりの人出で、たぶん半分以上は外国人です。
以前は、ほぼ100%が日本人でした。
浦島太郎が見たら、驚くことと思います。

シルエットの人物がいると、すぐに撮りたくなります。
パブロフの犬と、なんら変わりがありません。
同じような写真が、また増えるばかりですが、
それはそれでよいと、自分で自分に言い聞かせています。


 撮影地 : 東京都 新宿御苑
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■■■ 2017.4.15 ■■■
#646 写真とタイトル

タイトルをつけるのが、とても苦手です。
というよりも、自分の写真には必要がないと感じているので、
そもそも、あまり考えたことがありません。

コンテストなどで、タイトルが求められる場合や、
当人がつけたいのであれば、そのようにするべきですが、
画像に文字の情報を付けることは、必須ではないように思います。

自分の写真につけるのは、記録のためのキャプション程度で、
せいぜい、撮影をした場所と年月日くらいです。


 撮影地 : 神奈川県 横浜
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■■■ 2017.4.17 ■■■
#647 いつもよれよれ

近所を撮り歩く時は、いつもよれよれの姿です。
正確に言えば、汚れても構わない格好ということです。
パーティーに出かけるような服は、間違えても着たりはしません。
そもそも、高級品は持ち合せていないのと、
そのような機会も、まるでないのです。

地面に肘をついて写したり、ぬかるみに足を踏み入れたり、
自然の撮影は汚れることが多いために、服装には頓着しなくなりがちです。
知り合いに出会うと、あの人はいつも薄汚いと言われかねないので、
コソ泥のように、誰にも見つからないように撮り歩いています。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2017.4.21 ■■■
#648 絵葉書のように

雨が上がり、綺麗な夕景が見られるのではないかと思い、
いくつかある候補地の中から、逗子へと向かいました。

いままでにも来たことがあり、多少の土地勘はあるので、
その日で一番よさそうなポイントを、こまめに歩いて探します。
このような撮影は、シャッターを押す前から楽しいものです。

街歩きの帰りなので、三脚はありませんが、
カメラを低く構えることで、フレーミングを安定させて、
鳥居や灯台が、浮かび上がるようにしました。


 撮影地 : 神奈川県 真名瀬
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■■■ 2017.4.23 ■■■
#649 あとピン

「晴れ, ときどき更新」で使用しているカメラのピントが、いまひとつよくありません。
いつも、確実に合わせているつもりなのですが、
記録された画像は、ほんの少し後ろにずれてしまうのです。
マクロでピントの位置が1ミリ違うと、写真の印象が変わることもあるので、
フォーカスに不具合があると、スムーズに撮影が進みません。
サービスセンターで点検をしていただくと、やはりピントの精度に問題が生じていたようです。
調整をしていただき、気持ちよく合うようになりました。

購入をしたのが昨年3月なので、先月ならば無料でお願いができたはずです。
保証が切れるぎりぎりには、カメラの調子を確認するべきかもしれません。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2017.4.25 ■■■
#650 変貌する街

ひさしぶりに、下北沢に行きました。
最後に訪れてから、それなりの月日が経過をしているので、
駅のまわりの開発は、どれほど進んだのだろうかと思いましたが、
見た感じでは、大きくは変化をしていないようです。
まだ、地下の工事が中心なのかもしれません。
それでも、地上の建物は徐々に取り壊されていました。

この世から消えたものは、再び見ることはできないので、
撮影をすることで、少しでも残しておきたいものです。
写真にしておけば、記憶の風化を防げます。


 撮影地 : 東京都 下北沢
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