なまらなんくるないさ



■■■ 2016.9.21 ■■■
#551 写真の重心

ひとつお聞きしてもよいですかと、声をかけられました。
知らない人ですが、先方はこちらをご存じのようです。
いつも挙動不審な撮影スタイルなので、目立つのかもしれません。

写真教室で、被写体は真ん中に置かないようにと習いましたが、
本当にそうしたほうがよいのですか、というご質問です。

日の丸構図は絶対によくないと、解釈されていたりするのですが、
主となる被写体が、必ずしもど真ん中ではなくてもよいということだと思います。
自分の場合は、写真の重心を画面の中心に置く感じかもしれません。


 撮影地 : 東京都 東京
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■■■ 2016.9.23 ■■■
#552 戻れない

このご時世に、まだスマートフォンではありません。
便利なことくらいは、自分のちいさな脳味噌でもわかりますが、
使い始めてしまうと、そこに時間をかけてしまう気がするのです。
携帯電話は、いまの時代は必需品ですが、
少し前までは、なくても暮らしていけました。

先へ先へと進むのが、必ずしもよいことなのだろうかと悩みます。
カメラもフィルムからデジタルになり、撮影がしやすくなりましたが、
一度その世界に染まると、戻ろうにも戻れなくなります。
もうアナログ感を楽しめないのかと思うと、寂しい気もするのです。


 撮影地 : 東京都 銀座
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■■■ 2016.9.25 ■■■
#553 マニュアルフォーカスの操作性

カメラのレンズは、日進月歩で進化をしていますが、
フォーカスリングだけは、むしろ退化をしているように感じます。

通常はカメラ任せでよいほど、オートフォーカスは高性能になりましたが、
ピント位置のわずかな違いで差が出るマクロ撮影では、オートだけに頼れないのが実情です。
望遠レンズを使用する時も、マニュアルフォーカスの出番がよくあります。

フォーカスリングにぬるりとしたトルク感があると、微妙なピント合わせがしやすいのですが、
最近は、スカスカと回るものが多いようです。
特にマクロでは、画質と同じくらいにマニュアルの操作性が大事だと思います。


 撮影地 : 東京都 表参道
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■■■ 2016.9.27 ■■■
#554 そこにある光で

このウェブサイトに、1000点以上の写真を掲載してきましたが、
フラッシュを使用したものは、ひとつもありません。
デジタルカメラになり、高感度で撮影ができることも幸いをしています。

そのような状態ですから、ライティングのテクニックはほとんど知りません。
とある写真家の現場の様子を、テレビで見ましたが、
右手にカメラで左手にフラッシュという、千手観音的な動きをしながら、
撮影された写真は自然で、その見事さに感心をしました。
全日本不器用協会名誉会員のような自分には、とても真似ができません。
これからも、そこにある光で写したいと思います。


 撮影地 : 東京都 目黒
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■■■ 2016.9.29 ■■■
#555 組織

船には、舵を取る人と漕ぎ手がいます。
いくら力強く漕いでも方向を間違えると、いつまでも目的地が見えませんが、
方向さえ正しければ、いつかはたどり着くことができます。
それだけに、操舵手の責任は重大ということです。

漕ぎ手の能力は、その場でほぼ分かりますが、
難しいのは、舵を取る人です。
自信満々ならば能力があるのかというと、そうでもありません。
かなり漕いだところで、方向を間違えたことに気がついても、
その時は、もう後戻りができないことが多いのです。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2016.10.1 ■■■
#556 定点的撮影

近くの公園で撮影をするようになり、もう10年が過ぎます。
ある理由から始めたのですが、これほど長く続くとは思いませんでした。

あちらこちらと出かける撮影方法では、最良の被写体を探せる利点があります。
同じ場所で撮ると被写体は限られますが、季節の変化をより感じられるのです。
どちらがよいというのではなくて、どちらを選択するかというだけのことかもしれません。

定点的な撮影では、被写体だけではなくて、
その場所を写すという、別の意味合いも含まれる気がします。
子供の頃に網を手にして遊んだ場所を、いまはカメラに持ち替えて楽しんでいます。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2016.10.3 ■■■
#557 気分転換

最近、掲載している写真に色がありません。
以前からモノクロで撮影をしているくらいで、モノトーンは好きなのですが、
これだけ続くと若干異常で、現在の心理が影響をしているのかもしれません。
暗いというよりも、妙に落ち着いている感じです。
写真というものは、無意識のうちに自分の状態を表すような気もします。

明確に赤い色が出ているのは、いつが最後なのかと調べてみると、
なんと#538まで遡らなければならず、それも「ぢ」でした。

というわけで、気分転換でカラフルな写真にしました。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2016.10.5 ■■■
#558 温かい紅茶

コンビニから消えていた、温かいミルクティーが、
秋の訪れとともに、復活をしました。

若い頃は、午後の紅茶や紅茶花伝はまだなくて、
コンビニすら、滅多にありませんでした。
買えるのは、リプトンの缶入りレモンティーくらいで、
それも、置いてある自動販売機をほとんど見かけませんでした。
旅先で食中毒の症状が出た時は、その缶でお腹を温めて、
同時に脱水状態を補いながら、歩き続けたものでした。
当時は馬鹿でしたが、無理もできたのです。


 撮影地 : 北海道 札幌
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■■■ 2016.10.7 ■■■
#559 10月の風

ひさしぶりに、ららぽーと豊洲に行きました。
新木場のスタジオで撮影をした帰りに、何度か訪れたことがあります。
石川島播磨重工業の造船所の跡地に、再開発をしたので、
その名残りの施設があるのが、なんともよい感じです。
規模が大きい割に、それほど人が多くはないので、
のんびりとした気分で歩けて、時間の進み方がスローな感じがします。
混雑をしているところは、あまり得意ではありません。

ベルギービールのお店のテラスで、昼間から1杯いただきました。
初秋の風が、また心地よいのです。


 撮影地 : 東京都 豊洲
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■■■ 2016.10.9 ■■■
#560 虹色の輪

幼い頃、虹色の輪を探すのを楽しみにしていました。
それは雨の日にだけ地面に現れる、不思議なものです。
大きくて綺麗なリングが見つかると、幸せになれる気がしました。

それが自動車から漏れた油であると知るのは、小学生になる頃でした。
現実を知るとともに、興味もなくなりました。

自動車が改善されたのか、いまはほとんど見られませんが、
ひさしぶりに発見をして、昔を懐かしく思い出しました。
子供の頃の純粋さが、いまでは羨ましいです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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