なまらなんくるないさ



■■■ 2016.8.9 ■■■
#531 唯一無二

手元にあるレンズは、ほとんどがボコボコです。
すぐに撮影ができるように、そのままバッグに入れてあり、
クッションを入れないこともあるので、ぶつかり合うのです。
購入をしてすぐにキズがつくと、さすがに気分が凹みますが、
唯一無二の自分のレンズに変身をしたのだと思えば、多少は慰められます。

素早く取り出せるようにしながら、バッグにコンパクトに収納すると、
ついつい、乱暴な扱いになることがあります。
レンズの外観には、ほとんど無頓着ですが、
前玉と後玉には、キズがつかないようにしています。


 撮影地 : 東京都 新橋
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■■■ 2016.8.11 ■■■
#532 撮らされたとしても

オリンピックで連日、日本のメダル獲得が続いています。
ついテレビを観てしまい、ほぼ寝不足です。

4年後は東京の開催ということで、いつも以上に盛り上がりを見せていて、
街角には、関連するオブジェも置かれています。
そのようなものを見つけると、パブロフの犬のように写してしまうのですが、
撮影をしているというよりも、撮らされている感じがします。
でも、それでもよいのかもしれません。
シャッターを切らないよりも、切ることが大切で、
写真は一期一会、自分が生きている証拠なのです。


 撮影地 : 東京都 六本木
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■■■ 2016.8.13 ■■■
#533 遅すぎることはない

実は、というほどのことではないのですが、
誕生日なのですが、とりたてて何もありません。
この年齢になると、ローソクを吹き消すこともありません。
ケーキ屋さんで54本ものローソクを買うのは、多少の勇気が必要です。

残念なのは毎年進歩がないことで、それどころか退歩が目につきます。
我が人生は、ムーンウォークです。
つきましては、 It's never too late. という言葉もありますから、
予定をしていた通りに、新しい道へと踏み出すことにしました。
英語でいう必要は、とりたててないのですが。


 撮影地 : 沖縄県 那覇
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■■■ 2016.8.16 ■■■
#534 母を連れて

母を連れて、近所の美容院に行きました。
いつも、本を読みながら終わるのを待ちます。
最近はなかなか読書ができないので、貴重な時間なのですが、
数ページを読んだだけで、うとうとしてしまいます。

幼稚園児の頃は、中野のブロードウェイにある美容院に、
母に連れられて、よく行きました。
待つ間に何をしていたのかは、まるで覚えていません。
いまは、立場が逆転です。
あれからの半世紀は、長くも短かくも感じます。


 撮影地 : 東京都 中野
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■■■ 2016.8.18 ■■■
#535 煙突を撮る

誰にでも、ついカメラを向けたくなる被写体があるはずです。
素敵な人や可愛い動物などが、一般的によく好まれると思いますが、
自分の場合は、煙突や十字架です。
灯台や鳥居もよく写すので、直線的なものが好きなのかもしれません。

煙突を撮る時には、垂直を出すことには気をつけています。
フィルムの頃は三脚を立てていたので、決めやすいのですが、
デジタルで高感度化して、手持ちで写せるようになると、
意識をしないと、写真が右下がりになりがちです。
ほんの1°でも傾くと、違和感が生じることがあります。


 撮影地 : 北海道 恵比島
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■■■ 2016.8.21 ■■■
#536 除草剤ネコソギ

世の中には、わかりやすい商品名がありますが、
以前から気になるのが、除草剤ネコソギです。
ネコソギですよ、ネコソギ。
根までも枯らすと、箱にも書いてあります。
まさに根絶、1本たりとも許しませんという断固とした姿勢です。
この薬を撒いた後は、どのようになるのか気になります。
人間ならばツルッパゲ、永久脱毛かもしれません。

「除草剤ネコソギ」という映画があれば、観てみたい気がします。
円谷プロが制作をしてもおかしくない、恐ろしい作品になりそうです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2016.8.23 ■■■
#537 カメラがあれば

昔の台風は、遥か南から来ましたが、
最近は、日本の近海で発生するものが増えている気がします。
温暖化により、海水温が上昇をしているからかもしれません。

シャッタースピードは1/30秒にして、雨を流してみました。
背景はシンプルで暗めのほうが、より明瞭になります。
糸を引いたような感じは、実際に見ているイメージに近いです。

カメラがそばにあれば、どのような状況でも楽しくなります。
非日常的であれば、より写欲が刺激されるのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2016.8.25 ■■■
#538 ただのお荷物

バッテリーの目盛りが、ひとつしか出ません。
いま持ち歩いているカメラは、電力の消耗が激しいのです。
残量が少ないと、落ち着いて撮影ができないため、
出かける時は、フル充電にしておかないといけません。

カメラと一緒に、予備のバッテリーも買うつもりでしたが、
メーカーにも置いてなくて、いつ入荷するのかもわからないとのことです。
撮影可能枚数が少ないのは、仕方がないにしても、
このような製品のバッテリーの在庫は切らさないように、お願いをしたいものです。
電源が入らないと、ただのお荷物になります。


 撮影地 : 東京都 銀座一丁目
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■■■ 2016.8.27 ■■■
#539 撮影のヒント

マヌエル・アルバレス・ブラボさんの展覧会を、会期終了間際に観てきました。
卒寿を過ぎても撮影を続けて、100歳で亡くなられたメキシコの写真家です。

モノクロームで静謐なデザインであることと、なんとなく暗さを感じるのが、
僭越ながら、ほんの少しだけ自分に似ている気がしますし、
その場にいたら、どのように写すだろうかと考えてみると、
写真展の愉しみが増えて、撮影のヒントも得られるかもしれません。

会場である世田谷美術館は、砧公園の一角にあります。
時の流れが穏やかなのか、この場所に来ると不思議な気分になるのです。


 撮影地 : 東京都 六本木
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■■■ 2016.8.29 ■■■
#540 台風前日 

関東の南で発生して、沖縄方面に進んだ台風10号が、
里帰りのように、舞い戻るようです。

予報では雨でしたが、晴れた時間もありました。
夕方の東の空には、いろいろな濃度のグレーの雲が流れています。
いかにも、風神雷神が現れそうです。

少年の頃は、ラジオの気象通報で天気図を描いていました。
写真を始めて、非日常的なことに反応をするようになると、
台風が近づくとともに、つい気分が高揚してしまうのです。


 撮影地 : 東京都 新宿
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