なまらなんくるないさ



■■■ 2016.7.22 ■■■
#521 ザ・スナップショット

自分が写真を始めた頃には、山内道雄さんはすでに作品を発表されていました。
その撮影スタイルは、いまに至るまで変化をしていないようです。

山内さんがシャッターを切る様子が、アサヒカメラの8月号に掲載されています。
噂には聞いていましたが、これほど凄いのかと驚きました。
見ず知らずの人に、ぶつかりそうになるまで接近をしながら写しているので、
よく殴られたりしないものだと感心をしますが、やはりトラブルになることもあるようです。
自分もそれなりに撮影をしているつもりですが、腰の据わり方が違います。
人物をヒトとして見ているのか、カタチとして捉えているかの違いもあるのかもしれませんが、
真似をしようとしても、そう簡単にできるものではないと感じました。


 撮影地 : 東京都 五反田
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■■■ 2016.7.24 ■■■
#522 得をした気分

以前にも書きましたが、やはり自分はAB型だと思います。
スナップをするのはAで、自然に対する時はBかもしれません。
スナップと自然では、使うカメラは別の機種ですし、
撮るスタイルも、かなり違います。

AとBのどちらにしても、引き出しは少なくて、
写したことがあるシーンを、また同じように撮影をしてしまいます。
しかし、それは共通した自分らしさかもしれません。

写真の人格がふたりいるのは、少し得をした気分です。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2016.7.26 ■■■
#523 ジンギスカンの前

10回に渡り、札幌の旅を掲載しましたが、
北海道らしさがひとつもない、とのご指摘がありました。
そこで、かつて羊が丘で撮影をした写真をご覧いただきます。
この時は羊の数が意外に少なくて、拍子抜けでした。
まさか、みなさんジンギスカンに・・・。
ふたり連れの女性の会話が、背後から聞こえます。
ひとりが、かわいい~♡というと、
もうひとりが、おいしそ~♡。
こらこら、当人たちの前でそのようなことを言うのはいけません。
彼女たちの今晩のおかずは、ジンギスカンかもしれません。


 撮影地 : 北海道 札幌
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■■■ 2016.7.28 ■■■
#524 変わらないまま

印刷物と関わり始めてから、30年ほどになります。
製版のデータは、パソコンで作られるようになり、
色校正も、デジタル化が進んでいます。
しかし、印刷の原理は変わらないままです。

ほとんどのシステムでは、青赤黄黒のインキが使われて、
ルーペで覗くと、ちいさな点の集まりで表現されているのがわかります。
その4色のドットが、フルカラーに見えるのですから不思議です。
デジタルの時代に、版にインキをつけて刷るというアナログであることが、
苦労をするところであると同時に、面白さに繋がるのだと思います。


 撮影地 : 東京都 西新宿
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■■■ 2016.7.30 ■■■
#525 ホットドッグ

パン屋さんに行くと、目の前にホットドッグがあります。
ひさしぶりに、ひとつ買いました。

ケチャップが綺麗なので、食べる前に撮影することにしました。
窓際に置いて、左からの自然光で写します。
白い紙はレフ代わりになりますが、今回は使いません。
ピントを合わせる位置は、いつも迷いどころです。
手前にするか、少し奥にするか。
逃げたり隠れたりしない被写体は、腰を据えて撮れますが、
それだけに、必要以上に考えてしまうのです。


 撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2016.8.1 ■■■
#526 必須のアイテム

梅雨は明けましたが、天気はまだ不安定です。
それでも、夏らしい青空も広がるようになりました。

用事があり、近くの郵便局まで出かけました。
見上げると、フォトジェニックな雲が流れています。
基本的に、財布と撮影機材は必須のアイテムで、
財布を落としても、カメラを紛失したことはないのですが、
ほんの数分のところだからと、迂闊にも置いてきてしまいました。
仕事以外では写真に関わらない人もいますが、自分はいつも持ちたい派です。
撮りたい時に手元にないと、当たり前ですがシャッターが切れません。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2016.8.3 ■■■
#527 似て非なる

動画よりも静止画のほうが、自分には向いているようです。
映像ということでは、似たもの同士に見えますが、
瞬間を捉えるスチルと、流れを見せるムービーでは、
撮影をしている時の生理的な感覚が、かなり違う気がするのです。
たとえるならば、100メートル走とマラソンのようなものかもしれません。

最近のカメラは、動画機能も充実をしていますが、
静止画さえ撮ることができれば、自分には十分です。
一眼ユーザーで動画も本格的にやる人は、まわりにはいないようです。
根本的には、両者が別物だからかもしれません。


 撮影地 : 東京都 東京
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■■■ 2016.8.4 ■■■
#528 ファインダーのボケ

一眼レフは、ファインダーでボケを確認できますが、
光学式の場合は、実際に撮影された画像とは違い、
カメラの機種にもよりますが、ひと絞り分ほどの差が出ることもあります。
フィルムの頃は、ファインダーの映像を記憶しておいて、
現像された後の画像と頭の中で比較をして、次の撮影に反映をさせていました。
デジタルカメラでは、すぐに画像を見ることができるので、
その場でファインダーとの違いを確認して、撮り直しも可能です。

フィルムからデジタルに移行したことで、失うものもありましたが、
得られたものは、それ以上に大きいように思います。


 撮影地 : 東京都 中野
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■■■ 2016.8.5 ■■■
#529 自然が一番美しい

目黒雅叙園で、「和のあかり×百段階段」という美術展を観ました。
自然が作り上げたものが一番美しい、僕は極力それに手を加えずに作品をつくる、
という素敵なことを、造形作家の川村忠晴さんは語られています。

自然界に存在をするものの美しさと不思議さには、いつも驚かされるのです。
写真を通して、それを残したいと努力をするものの、
3次元の世界を2次元に閉じ込める難しさを、撮影をするたびに感じます。

展示をされている作品のひとつが、こちらです。
優しく光を発しているのは、クチナシの実ではないかと思います。


 撮影地 : 東京都 目黒
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■■■ 2016.8.7 ■■■
#530 和のあかり

「和のあかり×百段階段」から、もうひとつご紹介をします。
青森のねぷたは、透過光による美しさが格別です。
ライトボックスで、リバーサルフィルムを見るような鮮やかさの中に、
間接的な柔らかさもあるのが、和のあかりかもしれません。

目黒雅叙園は、近くのスタジオによく行きましたが、
建物に入るのは、今回が初めてです。
想像をしていたよりも、かなりレトロでゴージャスでした。
藤井秀樹さんのFグラフィーという手法の写真が、以前から展示をされていますが、
宴会場にあるようなので、拝見するのは難しそうです。


 撮影地 : 東京都 目黒
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