なまらなんくるないさ



■■■ 2016.4.21 ■■■
#481 あの頃は

デザインフェスタギャラリーで、木藤富士夫さんの写真展を拝見しました。
カメラ・ライフ誌を愛読されていた方であれば、木藤さんのことをご存じかと思います。

壁一面に貼られた屋上遊園地の写真を見て、懐かしい気持ちになります。
自分も子供の頃、デパートの屋上で遊んだものです。
一番のお気に入りは新宿の伊勢丹で、そこにはカーゲームがありました。
いまのように、電子化された高度なものとはほど遠くて、
アームのついた車を物理的にハンドルで動かす、なんとも原始的なものですが、
その程度のものでも、とても興奮をしたものです。
あの頃は、それで十分に満足なのでした。


 撮影地 : 岐阜県 高山
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.24 ■■■
#482 3年間ありがとう

いつも使用しているカメラは、今日で最後です。
新しいものが届いて、これからはそちらで撮るので、
いまの機材は、防湿庫の奥でお休みいただくことになります。
3年間ありがとう、という気持ちです。

感触を確かめながら、のんびりと一緒に歩いたものの、
この日は、思うようにピントが合いませんでした。
これまでに数え切れないほどのシャッターを切り、よき相棒なのですが、
こちらの調子がよくないと、上手く写せないのかもしれません。
お別れの撮影なのに、カメラに申し訳ないです。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.26 ■■■
#483 忘れること

最近、物忘れのひどさに閉口します。
朝起きてから洗顔をしたのかすら、曖昧なことがあるのです。
たいした顔ではありませんが、やはり気になります。

人間というものは、自分自身を守るために、
嫌な記憶は忘れやすくできているのだと、何かで聞いた気がしますが、
どこで仕入れた情報なのか、それすらも覚えていません。

自分の記憶力のなさは、自己防衛とは関係がないと思いますが、
よくない思い出を忘れられるのは、幸せなことかもしれません。


 撮影地 : 東京都 銀座
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.27 ■■■
#484 2年後のベストアルバム

松岡直也さんが亡くなられて、もうじき2年になります。
本日は、マエストロのベストアルバムの発売日です。
すでに手元にある曲ばかりとはいえども、これは買わないといけません。

品揃えが凄いタワーレコードは、やはりよいものです。
気をつけないと、次々と衝動買いをしてしまいます。
目的のCDだけを手にレジに直行をして、すぐに店を出ました。

ジャケットのイラストは、わたせせいぞうさんが描いたものです。
ゴールデンウィークは、このアルバムで癒されたいと思います。


 撮影地 : 北海道 函館
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.29 ■■■
#485 鳩

線路の上に、何か黒いものがあります。
よく見ると、潰れた鳩でした。
レールの上にいて、電車に轢かれたようです。

いつも思うのですが、鳩は警戒心が薄すぎます。
以前、白い羽毛が一面に散らばり、
その中に、丸裸の状態で倒れていました。
猫にやられたのであれば、物陰に連れていかれそうですが、
道のど真ん中で、それも綺麗に食べられています。
ある人によれば、カラスの仕業らしいです。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.3 ■■■
#486 とどまれない

進むという言葉には、前向きなイメージがあり、
その逆の退くには、ネガティブな印象がつきまといますが、
最近は、必ずしもそうではない気もするのです。
時代についていけないので、なおさらそのように感じるのかもしれません。

新しいことを始めると、いままでにない世界が拡がりますが、
一度そこに足を踏み入れてしまうと、引き換えに大切なものが消えたことに気がついても、
ほとんどの場合は、もう元の場所には戻れません。
それが嫌だからと、いまのところに留まろうとしても、
世の中の流れが強すぎて、否応なしに前へ前へと押しやられてしまうのです。


 撮影地 : 東京都 表参道
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.7 ■■■
#487 だめなひと

雨は上がりましたが、朝から強い風が吹いていました。
仕事がない日なので、散歩をしたければいくらでもできますが、
撮影をしようにも、被写体ぶれをしそうで気が乗りません。
泣く子と風には、かなわないのです。

このような時は、日頃はあまりできないこと、
たとえば、トイレの大掃除とか座布団カバーを洗うとか、
勤勉な人間であれば、思いつくはずですが、
怠惰王である自分には、そのような発想は起きません。
ごろごろとしていて、昼寝までしてしまう始末です。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.9 ■■■
#488 初期不良

新しいカメラはよいのですが、バッテリーの消耗の早さが気になります。
フル充電での撮影可能枚数が増えたのが、売り文句のひとつのはずなのに、
いままでの機種よりも、かなり早くに撮れなくなります。
メーカーのサービスセンターで聞いてみたところ、すぐに理由がわかりました。
バッテリーに残量がある場合でも、カメラが誤認識をしてしまう不良が出ているのだそうです。
1時間ほどで調整をしていただけるようなので、早々に持ち込むことにします。

フィルムを1本写しただけで巻き上げレバーがぽろりと外れたカメラも、以前にはありました。
初期生産品は不具合がよくあるので、できることならば避けたいところですが、
気になるものは早く使いたいという衝動は、なかなか抑えられないのです。


 撮影地 : 東京都 新宿
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.10 ■■■
#489 木原和人さん

40代以上で写真を撮られている方は、木原和人さんのことをご存じかもしれません。
1987年の5月9日に、40歳の若さで亡くなられたカメラマンです。

ボケを意図的に活かした花や虫の写真が、まだ一般的ではない頃に、
開放絞りによる柔らかくて美しい作風は斬新で、多くの自然写真愛好家の支持を受けました。
いまでは普通に使われていますが、ネイチャーフォトグラファーという呼び方も、
最初に名乗るようにしたのは自分ですと、ご本人がお話しをしていた記憶があります。

なるようになる、なるようにしかならない。
これは、木原さんらしい座右の銘だと思います。


 撮影地 : 東京都 大門
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.13 ■■■
#490 無駄足

バッテリーの消耗が異常に早いカメラを、サービスセンターに持ち込みます。
何時間後に受け取りに伺えばよいですかと、カウンターの男性に尋ねると、
工場で修理をするので10日いただきますと、言われてしまいました。
数日前に聞いたところでは、調整をするだけで1時間で直るというはずなので、
修理の責任者に確認をしてもらいましたが、やはりだめです。
できないのは仕方がないにしても、話が違うのは困ります。
わざわざビルの高いところまで来たのに、無駄足になりました。

明後日には使うので、そのまま持ち帰ることにします。
しばらくは、バッテリーを多めに持ち歩くしかありません。


 撮影地 : 東京都 新宿
写真をクリックすると拡大します


トップページはこちら   「なまらなんくるないさ」掲載一覧はこちら   前のページはこちら   次のページはこちら