なまらなんくるないさ



■■■ 2015.6.2 ■■■
#331 猫になれたとしても

日本橋三越で、「岩合光昭の世界ネコ歩き展」を観ました。
8割以上は、女性のお客さんです。
かわいい…♡という声が、あちらこちらから聞こえます。
四方八方をレディに囲まれて、そのように言われてみたいものですが、
現世では無理で、猫に生まれ変わる必要があります。
それでも、やはり無理かもしれません。

新館7階が写真展で、本館7階が猫グッズの販売コーナーになりました。
ワンフロアがすべて、猫に占拠された感じです。
見ていると何かを買いそうで、早々に引き上げます。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2015.6.5 ■■■
#332 写真の魅力

写真というものは、どのようなものが被写体でも、
ある瞬間に、その場所にいないとシャッターが切れません。
撮影現場にいることが、どのようなテクニックよりも、
カメラマンや写真家に、最も求められる能力かもしれません。

現場というものが、明確に存在をする点において、
文章や絵画などとは、根本的に異なります。
そして、その場所の時を止めることができるのです。
流れ続ける時間の中から、固定化されたカタチを切り出す、
そこが、最大の魅力かもしれません。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2015.6.8 ■■■
#333 梅雨入り

雨は嫌いではありませんが、機材には気をつけないといけません。
レンズにカビなど簡単に生えるものだろうかと、懐疑的でいたものの、
135mmのレンズを駄目にしてしまい、慌てて防湿庫を買いました。
いまやカメラは、自分よりもよい環境に置いてあります。
しかし、デジタル化で次々と機材が増えて、
防湿庫がひとつでは足りなくなり、追加で購入をしました。
最初に選ぶ際には、かなり大きめでもよいのかもしれません。

梅が実る頃に降るので、梅雨というのだと思います。
地面に4つ、まるでサイコロの目のようです。


 撮影地 : 東京都 上野
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■■■ 2015.6.10 ■■■
#334 流れてゆく

NHKの「LIFE !」は、作り込んだコント番組です。
オープニングで流れる曲がよいのですが、どこかで聴き覚えがあります。
しばらくして、映画「黒いオルフェ」のテーマだと気がつきました。
調べたところ、英語の歌詞を付けた「A day in the life of a fool」という曲なのだそうです。
サウンドトラック盤を収集している人は、意外と多いと思います。
渋谷のSUMIYAさんというサントラ専門店に、学生の頃はよく通いました。
当時はCDではなくてレコードなので、ジャケ買いも楽しみのひとつです。
仕事をするようになると足が遠ざかり、ある時ふと訪れてみると閉店をしていました。
思い出の場所がなくなるのは寂しいですが、時代の流れで仕方がないのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 表参道
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■■■ 2015.6.12 ■■■
#335 スチル体質

ひさしぶりに、動画の撮影をしました。
同じデジタルカメラを使いますが、写真とはまるで感覚が異なるので、
終了をした時には、いつもとは違う疲れが出ます。
意識を一瞬に集中するスチルとは違い、ムービーを回している間は緊張状態です。
息を止めておくべきかどうか、そのあたりもまだ掴めません。

気を張るプレーが連続している感じが、サッカーとムービーは似ていて、
ピッチャーが投げる時は緊張しても、キャッチャーミットにボールが収まると少し緩むということで、
野球とスチルは、どこか似ているような気がします。
野球でしか遊んでいない自分は、そもそもがスチル体質なのかもしれません。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2015.6.16 ■■■
#336 図々しくならないと

タクシーの車窓から、撮りたいものを見つけても、
止めてください、とお願いすることができません。

仕事のロケ車で移動中に、気になるものが目についても、
他のスタッフに迷惑をかけてはと、言い出せません。

北海道で、ヒッチハイクで乗せていただいた時も、
夕陽に輝く大地を撮りたくても、口に出せませんでした。

写真を撮るのであれば、多少の図々しさは必要かもしれません。


 撮影地 : 北海道 呼人
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■■■ 2015.6.18 ■■■
#337 刹那に生きる

明日や未来のことに重きを置きながら、毎日を過ごしてきましたが、
今日はできるだけいまのために使おうと、最近は思うようになりました。
貯金をしていたら、気がついたら死んでいたということにならないように、
日々のために、それなりに有意義に使うつもりです。
アリが働くのをやめて、キリギリスになるようなものかもしれません。

かなりの時間を無駄にして、いままで生きてきました。
もし、タイムマシンで30年前に戻れるのであれば、
今度はどのような人生を歩むのだろうかと、想像をしてみたりします。
そのように考えることが、そもそも無駄なのかもしれませんが。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2015.6.21 ■■■
#338 土曜日の渋谷

土曜日の夕方のハチ公前は、想像を上回る混雑です。
東京は本当に人が多いと、改めて感じます。

近くにいる若い女性に、男性が次々とアタックをしてきます。
ナンパなのかスカウトなのか、はたまたセールスなのか。
数メートル離れたところに、50過ぎのオジサンがいますが、
こちらに声をかけてくる人は、誰ひとりいません。

雑踏の中で待ち人と無事に会えて、ひと安心です。
ふと見ると、さきほどの女性の姿は消えていました。


 撮影地 : 東京都 渋谷
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■■■ 2015.6.23 ■■■
#339 まさに一期一会

しばらく前に、原宿でスナップをしましたが、
撮り直したくなり、数日後に再び出かけます。
しかし、現場に着いて驚きました。
撮影しようとしたものは、すでに姿を消していたのです。

原宿のように、時代の最先端の場所は、
景色はまさに、時々刻々と変化をしているようです。

出直して、上手くできたことはほとんどありません。
最初の瞬間に、写しておかないといけないのです。


 撮影地 : 東京都 原宿
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■■■ 2015.6.25 ■■■
#340 ぼろぼろ

グミを食べていたら、歯の一部が取れました。
注意書きに、詰め物が取れることがあると書いてあります。

1ケ月後にポップコーンを食べていたら、その部分が欠けました。
支えがなくなり、弱体化をしたのかもしれません。
注意書きに、固いコーンに気をつけるようにと書いてあります。

飼育していたリスは、年とともに歯が弱り、
晩年には、まるで噛めなくなりました。
生きとし生けるものは、すべて同じような道を歩むのかもしれません。


 撮影地 : 沖縄県 那覇
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