なまらなんくるないさ



■■■ 2015.5.11 ■■■
#321 陽と陰

母の日はいつかしらねえと、母が独りごとを言うので、
何か欲しいのかなと思い、プレゼントをしました。
どのようなものがよいのか迷いつつ、タオルケットにします。
店員さんが気を利かせて、綺麗に包装をしてくださいました。

母の日の翌日、カーネーションには半額の値札がついています。
前日までに買われた花は、役目を果たせたので幸せですが、
売れ残りを見ると、物悲しい気持ちになります。
そのほとんどは、陽の目を見ることなく処分されるのかもしれません。
日が射すところには、影もあるのです。


 撮影地 : 東京都 原宿
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■■■ 2015.5.15 ■■■
#322 空からコトリと

空から何かが、コトリと道に落ちました。
よく見ると、本当に小鳥です。
鳥の糞ということは、たびたびありましたが、
鳥そのものは、初めてかもしれません。

怪我をしているのかと思いましたが、そうではなくて、
ぼろぼろで、年老いた感じがします。
近づいても逃げようともせずに、まるで達観しているようです。
死んでいる鳥を、あまり見かけないのは、
静かな場所を探して、一生を終えるのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 銀座
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■■■ 2015.5.17 ■■■
#323 よい感じ

ひさしぶりに、ツァイト・フォト・サロンに向かいます。
しばらくご無沙汰をしている間に、場所が移転したようです。
尾仲浩二さんの最新の写真集、「SHORT TRIP AGAIN」を買いました。
相変わらず、とてもよい雰囲気です。

京橋には何度か行きましたが、そのたびに変化があり新鮮です。
その昔は橋が実在して、いまも一部が残されて、
近くで眺めてみると、歴史的建造物という感じがします。
発展をする街の中で、完全に埋没をしていても、
古いものが遺されているのは、素敵なことです。


 撮影地 : 東京都 京橋
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■■■ 2015.5.19 ■■■
#324 まずはシャッター

フィルムで撮影をしていた頃は、複数のカメラを使い分けても、
操作をすることがあまりないので、まごつくことはありませんでした。
しかし、デジタルでは選べる項目が多いために厄介です。
Aというカメラで写しているつもりで、Bのカメラを操作してしまい、
頓珍漢なことになり、頭の中にクエスチョンマークが出たりします。

ISO感度やホワイトバランスを変えられるのは、昔から思えば夢のようですが、
それと引き換えに、被写体に集中しにくい気もします。
カメラの設定に時間をかけて、チャンスを逃してしまうと本末転倒なので、
デジタルならではの特性を活かして、まずシャッターを切ることを心掛けています。


 撮影地 : 東京都 西新宿
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■■■ 2015.5.21 ■■■
#325 直筆の手紙

ひさしぶりに、直筆の手紙を書きました。
手元に便箋も封筒もないので、買うところから始まります。

昔はスマホや携帯はありませんし、電話を持たずに暮らしている人もいて、
その頃の連絡方法は、手紙かカセットテープに吹き込んだ声でした。

手紙とは違い、携帯のメールには物理的な形がありません。
それは、フィルムとデジタルの関係に似ているように思います。
世の中が、どんどん進化をすることに異存はありませんが、
カタチとしての残る手紙やフィルムにも、後ろ髪を引かれるのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2015.5.22 ■■■
#326 20周年

ゴスペラーズが、メジャーデビュー20周年を迎えました。
昨年の暮れから、全都道府県を縦断するツアー中で、
2月から5月は毎月、中野サンプラザでコンサートを開くようです。
20年というと長いようですが、まだまだ道半ばかもしれません。
その頃の自分はどうしていたのか、ふと考えたりします。

公演ごとに微妙に大きく変わるトークも、楽しみのひとつです。
ボケマシーンの酒井さんと、ぶれないツッコミの安岡さんのやり取りは、
漫才の大会に出たら、上位に食い込めるかもしれません。
DVDにして、アルバムの特典にしていただきたいです。


 撮影地 : 東京都 中野
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■■■ 2015.5.25 ■■■
#327 夢の中でも

寝る前にいつも、写真の本を少し読んでいます。
いまは秋山亮二さんの、「扇子のけむり」というハードカバーで、
ひとつの話が短いので、寝る前には最適ですが、
このところの疲れのせいか、ほんの数ページで睡魔に襲われます。
眠い状態で読んでは無駄にしてしまうので、すぐに本を閉じるのです。

夢の中の自分は、必ずカメラを手にしています。
写真と生活が、一体化をしているのかもしれません。
出てくるカメラは、なぜかフィルムの一眼レフかコンパクトで、
よく使うデジタル一眼ではないのが、なんとも不思議です。


 撮影地 : 岐阜県 中津川
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■■■ 2015.5.27 ■■■
#328 ロックが欲しい

マニュアルのピントが合わないとぶつぶつ言いながら、撮影を続けていました。
眼鏡が汚れているわけではないですし、視力が衰えた感じでもなく、
疲れているせいではないかと、勝手に考えていました。
夕方になり、ファインダー内の露出補正の表示もぼやけていることに気がついて、
まさかと思いつつ確認をすると、視度調整のダイアルが勝手に動いていたのです。

露出補正など、撮影カットごとに変える可能性のあるものや、
ISO感度やホワイトバランスなど動かす頻度が高いものは、ロックはなくてもよいのですが、
視度調整や撮影モード、手ぶれ補正のオンオフなどには、
是非ともロックを付けて欲しいと、個人的には切に願います。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2015.5.28 ■■■
#329 初めての上野動物園

記憶が正しければ、生まれて初めて上野動物園へと向かいます。
仕事では、いろいろな動物園で撮影をしましたし、
旭山や函館公園には、個人的に何度か足を運んでいます。
しかし、なぜか上野は訪れる機会がありませんでした。

裏口という感じの池之端門から入り、まずは両生爬虫類館に入ります。
人気者のパンダがいる正門からではなく、いきなりマニアックです。
想像をしていたよりも立派な建物で、なんとなく嬉しくなります。
カエルやヤモリやカメレオンなど、みなさん個性的で見ていて飽きません。
両生類や爬虫類があまりお好きでない方には、申し訳ないのですが。


 撮影地 : 東京都 上野
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■■■ 2015.5.30 ■■■
#330 カメレオン

爬虫類が嫌いな方には申し訳ありませんが、こちらはカメレオンで、
顔つきや肘をついているような感じは、なんとなく人間のようです。
左右が別々に動く目や、吸盤のような手や細長い尻尾など、
見ていて楽しい、お気に入りの動物です。

かつて近くのペットショップでカメレオンを買いましたが、よく見ると明らかに違うようで、
その後に調べて知りましたが、グリーンアノールというトカゲでした。
それはそれで可愛いのですが、やはり大違いです。
故意に騙したのか、店の人もカメレオンだと信じていたのか、
40年以上も前なので、いまはもうわかりません。


 撮影地 : 東京都 上野
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