#271 生涯写真家
好きな写真家なら、多くの名前を挙げられますが、
好きな写真となると、自分で撮影をしたものが一番かもしれません。
もう35年になりますが、毎日のようにシャッターを切り続けているというのに、
まさか、どこかの誰かが写したもののほうが好きだなどとは言えません。
それでは、なんだか寂しい気がします。
音楽でもスポーツでも、一定のレベルになるにはある程度の時間が必要だと思いますが、
経験の長さに関係なく自己満足ができるのも、写真のよいところです。
もちろん続けていれば上達しますが、長くやれば上手くなるわけでもないようです。
当人が言うのですから、間違いはありません。
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撮影地 : 東京都 銀座
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#272 陽あたりのよい席
いつもよく行く喫茶店の、いつもよく座る席は、
お昼を過ぎると、眩しいほどに太陽の光が降り注ぎます。
直立不動のミーアキャットのように、全身で浴びていると、
店員さんが来て、気を利かせてブラインドを閉めてくださるのです。
暖かくて気持ちがよいので、開けておいて欲しいのに、
他のお客さんもミーアキャットというわけではないので、そうはいかないのかもしれません。
ブラインドが降りてしばらくすると、体が冷えてくるので、
残りのコーヒーを飲み切り、すごすごと帰ります。
そしてまた晴れた日に、暖まるために出かけるです。
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撮影地 : 神奈川県 横須賀
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#273 同じところを
この数年というもの、同じところを散策しています。
定点観測のように見ていると、微妙な季節の変化が感じられて、
もう少しすればこの花が咲くのかな、とか、
そろそろあの虫に出会えるかも、などと考えながら歩くのです。
この時期に、そこに行けばあれがあるとわかると、
期待をしながら、効率よく回ることができます。
その一方で、新しい発見は少なくなるのかもしれません。
自分の撮影フィールドを持つと、その場所を深く知ることができますが、
先入観にとらわれないように、気をつける必要がありそうです。
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撮影地 : 東京都 練馬
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#274 恵方巻き大騒動
去年の節分は、恵方巻きで大フィーバーでした。
今年はおとなしめですが、やはりそれなりに賑わいを見せています。
あちらこちらで、われもわれもと販売をしているものの、
いくらなんでも、日本人はそれほど恵方巻きを食べないと思うので、
また大量に余るのではないかと、気になるのです。
スーパーに行くと、なんとまあ、
恵方巻きで埋め尽くされて、いつも置いてある惣菜がありません。
採算は大丈夫なのだろうかと、心配になります。
といいつつも、列に並んでまで買う自分がいるのでした。
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撮影地 : 東京都 練馬
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#275 からぶり
10センチほど積もるとの予報でしたが、ぱらぱらとした降りで終わりました。
普通の人の感覚では、交通機関が乱れなくてよいのだと思いますが、
写真を撮る立場では、雪景色に出会えずに残念です。
よく使う200mmの望遠レンズは、最短撮影距離が2.5メートルでした。
いまどきは、被写体にそれしか近寄れないものはないと思います。
そのようなレンズで、さほど困らずに撮影をしていたのですから不思議です。
最近のものはかなり近寄れて、ちいさな雪だるまも写せます。
来週の初めにまた降るようですが、その時は綺麗な雪景色を写したいものです。
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撮影地 : 東京都 練馬
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#276 なぜなのだ
シャッターを切るとファインダーが薄暗くなり、オートフォーカスが利かなくなりました。
マニュアルに切り替えて空シャッターを切ることで、回復をするのですが、
30カットくらい撮影をすると、また症状が出てしまいます。
サービスセンターに持参すると、1時間ほどで検査をしてくれたものの、
そのような症状は1回も出ませんでした、と言われてしまいました。
仕方なく持ち帰り、しばらく様子を見ることにします。
そして使い始めたところ、また同じ状況になりました。
修理に出した時にだけ動くとは、とんでもないカメラです。
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撮影地 : 北海道 小樽
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#277 カエル
子供の頃は、カエルを育てていました。
フクロウとかモモンガとかトビハゼとか、目の大きい生き物が好きなのかもしれません。
ちいさいほうが可愛いくてよいのですが、近所にいるのは立派なガマです。
本家のあたりには、アマガエルがいるので、
お墓参りもそこそこに、あちらこちら探してばかりいました。
土の中の祖父母は、どのように思われていたのか定かではありません。
家に連れてきた子のために、網を手にして餌となるハエを探したものです。
ベルツノガエルを飼いたいのですが、さすがに日本では捕まえられません。
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撮影地 : 東京都 下北沢
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#278 傑作ではなくても
ぶらりぶらりと、横浜を散策してきました。
海岸のあたりは整備されて、驚くほど綺麗になり、
初めてのところに来たようで、寂しくもあります。
歩いたことがある場所なのに、新鮮な感じがするのです。
シャッターを切る時は、いつも傑作のオンパレードですが、
帰宅してから落ち着いて見ると、幻想であることに気がつきます。
しかし、写真は撮影をしている瞬間が一番楽しいので、
上手く撮れているかどうかは、それほど関係がないのかもしれません。
プロカメラマンは、そのような呑気なことは言えないと思いますが。
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撮影地 : 神奈川県 日本大通り
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#279 これからも写真1
なんと、ムービーの撮影をしました。
写真ならば慣れていますが、動画は生まれて初めてです。
カメラの設定も違うので、まごまごしてしまいます。
シャッターを切る一瞬に、すべてを集中をする静止画とは違い、
動画は回している間、緊張感を保たなければなりません。
撮影が終わると、涙がぼろぼろと出てきました。
液晶モニターのファインダーを、見続けていたからかもしれません。
どちらもできるカメラマンは、凄いと思います。
不器用な自分は、これからも写真だけです。
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撮影地 : 神奈川県 みなとみらい
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#280 これからも写真2
ムービーの仕事が、ようやく終わりました。
とりあえずは大きな問題もなくできた、はずです。
編集は別の人がするので、気分的には楽です。
今回の撮影は、やり直しができない一発勝負でしたが、
最後は疲れが出てしまい、間違えたところもありました。
集中力が持続しない性格なので、不向きなのです。
そもそも、動かないものを写真として撮ることしかしていないので、
動くものを、なおかつ動画で押さえるというのは、
お寿司屋さんが、ティラミスを作るようなものかもしれません。
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撮影地 : 神奈川県 日本大通り
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