なまらなんくるないさ



■■■ 2014.11.23 ■■■
#241 いつかまた

そういえば、このところ三脚を持ち出していません。
フィルムの頃は、カラーでスナップをしていないのと、
感度50のベルビアを常用していたので、三脚は必需品でした。
デジタルになり400が標準になり、手ぶれ補正が進化をすると、
三脚がなくても、撮影をすることはできますが、
撮れているつもりでも、きちんとは写せていないのかもしれません。

やはり重いなあなどと、ぶつぶつ言いながら、
いつの日にか再び、三脚を肩に旅をしたと思いますが、
その時に体力がどのくらいあるのか、それが心配です。


 撮影地 : 北海道 小樽
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■■■ 2014.11.25 ■■■
#242 美味しい珈琲

メジャーブランド好き、というわけでもないのですが、
休憩する時は、スターバックスを選んでしまいます。
疲れていた時に、たまたま初めて飲んだら美味しくて、
それ以来、スタバなら寛げると思い込んでいるのかもしれません。

雪原の中で凍えながら、ぽつんとある自動販売機を見つけた時は嬉しくて、
それ以来、缶コーヒーはジョージアのテイスティコーヒーを飲んでいました。
この銘柄は、最近は我が家の近くでは見かけません。

美味しいと感じるかどうかは、付随的な要素も大きいようです。


 撮影地 : 東京都 表参道
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■■■ 2014.11.28 ■■■
#243 透明標本

岸壁で釣りをすると、よくハオコゼが掛かります。
ちいさいながら、背びれに毒がある魚です。
ある時、不用意に触れてしまい、
まずいと思う間もなく、たちまちにして気分が悪くなり、
しばらく横になり、休むはめになりました。

これは、ハオコゼの透明標本で、
硬骨は赤くなり、軟骨は青く染まるようです。
必然性があり、このような形なのだと思いますが、
生物の骨格は、美しいものです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2014.11.30 ■■■
#244 ぶれない

夜道を歩いていると、イチョウと月が綺麗です。
手持ちの一眼で撮れるだろうかと、試してみます。

超高感度にはまだ多少の抵抗感があるので、ISOは400に設定。
シャッター速度は、約1秒という超低速。
ぶれやすい縦位置で、なおかつレンズは望遠。
フィルムの時代ならば、三脚がなければ写せない条件ですが、
最新の手ぶれ補正機能と自分を信じて、シャッターを切りました。

結果としてかなりクリアな画像で、カメラの進歩には驚愕です。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2014.12.2 ■■■
#245 決断できない

決断ができる日と、そうでない日の差が極端です。
できない日は、頭の中がもやもやして、
何かが邪魔をして、フリーズをしたような状態になります。
その何かが何なのか、解明をしようとするものの、
そもそも、すでにフリーズをしているので、
大概の場合は、無意味に時間が過ぎていくだけです。

二者択一で、判断をしないといけない時は、
自分の気分がクリアになるかどうかで、決めることにしていますが、
結局は論理ではなく、感覚で選んでいる気がするのです。


 撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2014.12.4 ■■■
#246 アクション・プリンティング

優秀な写真展に贈られる伊奈信男賞に、今年度は金村修さんが選ばれました。
#168でも書かせていただきましたが、印象に残る展示です。

会場に足を踏み入れた途端に薬品臭いのは、初めてかもしれません。
展示ということを意識した内容も、インパクトがある感じです。
アクション・ペインティングという、絵画の表現手法がありますが、
金村さんの写真は、アクション・プリンティングといえるのかもしれません。
現像時の薬品の臭いも併せて、プリントの行為を会場に持ち込んだようです。
受賞記念展が、当時とは違うギャラリーで開かれていますが、
最初の展示から月日が経過したためか、臭いがやや弱まり少々残念でした。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2014.12.6 ■■■
#247 蒼い月

ズームレンズを使うと、自由にフレーミングを変えられて便利ですが、
いろいろと試せるために、どれが正解なのかわからなくなる場合があります。
そのような時は、撮ろうとした最初の気持ちに立ち返るようにしていますが、
完全に迷子の状態になり、原点に戻れないこともあります。
フレーミングの迷路に入り込んでしまうと、よい結果にならないようです。

夜空の雲が蒼く光るのを、すかさず写します。
しばらくすると、まんまるいお月さまが顔を出して、
綺麗ですねと、メールが届きました。
空気が澄んでいるので、光が強く感じられるのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2014.12.8 ■■■
#248 無理のないこと

高校生の頃、中野富士見町から新宿までよく歩いたものです。
西新宿のはずれに、古い住居が密集しているところがあり、
高層ビルを眺めながら、その中を通り抜けるのが好きでした。

ひさしぶりに行くと、やはりまるで面影がありません。
新しいオフィスビルが建つ一方で、まだ更地のところもあり、
完全に再開発されていると想像をしていたので、それはやや意外でした。

当時の家屋はまるでなく、高層ビルに姿を変えていますから、
自分が変わるのも、無理のないことです。


 撮影地 : 東京都 西新宿
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■■■ 2014.12.10 ■■■
#249 ひとり

ひとりが苦にならない人には、旅好きが多いようです。
同じように写真も、ひとりが得意な人に向いているように思います。
広告写真のように、複数の人が力を合わせる世界もありますが、
一般的には、カメラのファインダーを覗くのはひとりで、
シャッターボタンを押すのも、ただひとりです。
カメラを手にひとり旅をするのも、自然なことかもしれません。

露出は思い切り多くして、白い背景に差し色は残るように。
動きを出したいので、シャッタースピードはやや遅めに。
そのようなことを考えながら、写しているのです。


 撮影地 : 北海道 旭川
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■■■ 2014.12.13 ■■■
#250 写真撮影可

鉄道写真家、中井精也さんの写真展を拝見しました。
柔らかな風貌と物腰で、よくテレビでもお見かけします。
知名度が高い人は、荒木経惟さんや篠山紀信さんしかり、
写真は勿論のこと、キャラクターも際立つ方が多いようです。

会場内には、撮影をしても構わないと書いてありました。
そのようなところが、最近はちらほらと見受けられます。
先日の蜷川実花さんの写真展でも、若い女性が押しかけて、
スマホのシャッター音が、途切れることなく鳴り響いていました。
そもそも写真はコピーだと考えれば、気にならないのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 西新宿
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