![](n245S.jpg)
撮影地 : 東京都 新宿
写真をクリックすると拡大します
#246 アクション・プリンティング
優秀な写真展に贈られる伊奈信男賞に、今年度は金村修さんが選ばれました。
#168でも書かせていただきましたが、印象に残る展示です。
会場に足を踏み入れた途端に薬品臭いのは、初めてかもしれません。
展示ということを意識した内容も、インパクトがある感じです。
アクション・ペインティングという、絵画の表現手法がありますが、
金村さんの写真は、アクション・プリンティングといえるのかもしれません。
現像時の薬品の臭いも併せて、プリントの行為を会場に持ち込んだようです。
受賞記念展が、当時とは違うギャラリーで開かれていますが、
最初の展示から月日が経過したためか、臭いがやや弱まり少々残念でした。
![](n246S.jpg)
撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します
#247 蒼い月
ズームレンズを使うと、自由にフレーミングを変えられて便利ですが、
いろいろと試せるために、どれが正解なのかわからなくなる場合があります。
そのような時は、撮ろうとした最初の気持ちに立ち返るようにしていますが、
完全に迷子の状態になり、原点に戻れないこともあります。
フレーミングの迷路に入り込んでしまうと、よい結果にならないようです。
夜空の雲が蒼く光るのを、すかさず写します。
しばらくすると、まんまるいお月さまが顔を出して、
綺麗ですねと、メールが届きました。
空気が澄んでいるので、光が強く感じられるのかもしれません。
![](n247S.jpg)
撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します
#248 無理のないこと
高校生の頃、中野富士見町から新宿までよく歩いたものです。
西新宿のはずれに、古い住居が密集しているところがあり、
高層ビルを眺めながら、その中を通り抜けるのが好きでした。
ひさしぶりに行くと、やはりまるで面影がありません。
新しいオフィスビルが建つ一方で、まだ更地のところもあり、
完全に再開発されていると想像をしていたので、それはやや意外でした。
当時の家屋はまるでなく、高層ビルに姿を変えていますから、
自分が変わるのも、無理のないことです。
![](n248S.jpg)
撮影地 : 東京都 西新宿
写真をクリックすると拡大します
#249 ひとり
ひとりが苦にならない人には、旅好きが多いようです。
同じように写真も、ひとりが得意な人に向いているように思います。
広告写真のように、複数の人が力を合わせる世界もありますが、
一般的には、カメラのファインダーを覗くのはひとりで、
シャッターボタンを押すのも、ただひとりです。
カメラを手にひとり旅をするのも、自然なことかもしれません。
露出は思い切り多くして、白い背景に差し色は残るように。
動きを出したいので、シャッタースピードはやや遅めに。
そのようなことを考えながら、写しているのです。
![](n249S.jpg)
撮影地 : 北海道 旭川
写真をクリックすると拡大します
#250 写真撮影可
鉄道写真家、中井精也さんの写真展を拝見しました。
柔らかな風貌と物腰で、よくテレビでもお見かけします。
知名度が高い人は、荒木経惟さんや篠山紀信さんしかり、
写真は勿論のこと、キャラクターも際立つ方が多いようです。
会場内には、撮影をしても構わないと書いてありました。
そのようなところが、最近はちらほらと見受けられます。
先日の蜷川実花さんの写真展でも、若い女性が押しかけて、
スマホのシャッター音が、途切れることなく鳴り響いていました。
そもそも写真はコピーだと考えれば、気にならないのかもしれません。
![](n250S1.jpg)
撮影地 : 東京都 西新宿
写真をクリックすると拡大します