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撮影地 : 東京都 練馬
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#227 ステレオ
歩き疲れたので少し休もうかと、喫茶店に入りました。
空いている席はひとつだけなので、そこに座りましたが、
お爺さまとお婆さまのグループに挟まれた場所で、みなさまの声が大きいのには驚きです。
耳の遠い方々がお喋りをされているので、仕方がないのですが、
右と左で別々の話をされると、不協和音をステレオで聴かされている感じがします。
おまけに相手の声に対抗するかのように、お互いにボリュームを上げていくので、
緩衝地帯にいるこちらは、ただ体をすくめるばかりです。
そのうちに片方のグループが、どうもどうもと言いながら散会となりました。
モノラルになり音量も下がり、ようやくのんびりすることができます。
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撮影地 : 東京都 銀座
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#228 旅の証
階段でつまづいてカメラが傷ついたと、父が嘆いていました。
怪我をしないように、身代わりをしてくれたのかもしれません。
それほど雑にしているつもりはないのですが、自分のカメラやレンズもぼこぼこです。
旅をしていると、不用意にぶつけてしまうことがあり、
気にするときりがないので、傷は勲章だと割り切るようにして、
画像に影響が出るレンズ面だけは、気をつけています。
撮影機材の傷みは、一緒に歩いてきた証かもしれません。
これからも、少しずつ増えると思います。
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撮影地 : 北海道 釧路
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#229 宛名のないラブレター
以前は旅の予定をいくつも立てて、時間があると順番に実行に移していました。
いまは遠くまで旅をする余裕が、なかなかありません。
その代わりに、近所の散歩に精を出しています。
毎週のように同じところを歩くと新しい発見があり、それはそれで楽しめます。
しかし、それだけでは物足りなさも感じます。
「地図と時刻表をかたわらに、テーブルの上に描く地平線に向けてひとり想像の旅に出る」のは、
「心情のおもむくままにどこへでも行けるのだが、もっとも肝腎な出会い」がなくて、
それは「ちょうど宛名のないラブレターに似ている」というのは、写真家の森山大道さんの言葉です。
最近の自分は、宛名のないラブレターすら書かなくなりました。
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撮影地 : 北海道 夕張
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#230 各駅停車で
横浜まで、始発電車で行くことにしました。
たまには、各駅停車もよいものです。
特急や急行に何回も抜かされて、到着まで1時間半もかかります。
隣の席の人も、途中で何度も変わりました。
本を読み、のんびりと音楽を聴きながらの小旅行。
最近の自分には、とても貴重な時間です。
横浜のような港町には、元町という地名がよくあります。
時間ができたら、各地にある元町を撮り歩きたいものです。
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撮影地 : 神奈川県 元町・中華街
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