なまらなんくるないさ



■■■ 2014.7.24 ■■■
#181 静かに待つ

大切なひとが、手術をすることになりました。
すぐに、命に関わるような病気ではなくて、
腹腔鏡を使い、お腹にちいさな穴を開けるだけですが、
自分のことでもないのに、なんだか落ち着きません。

できれば、お見舞いに行きたいのですが、
入院期間は6日なので、すぐに退院をします。
ばたばたして、ご迷惑をおかけしてもいけないので、
少し離れたところで、静かに待つことにします。
そのうちに、美味しいものにお誘いをするつもりです。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2014.7.26 ■■■
#182 ひと安心

大切なひとの手術が、無事に終わりました。
難しいものではなくても、やはり心配なものです。
術後の痛みなどはあるようですが、ひと安心をしました。

家にいても落ち着かないので、外に出てみたものの、
歩いても、どうなるものでもありません。
それでも、多少は気が紛れます。

十字架を見ると、条件反射のように写したくなります。
子供の頃にいた幼稚園が、カトリック系だからかもしれません。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2014.7.29 ■■■
#183 午後6時15分の影

梅雨が明けてから、3日ほど真夏日が続きましたが、
前線が通り過ぎて、少しだけ涼しい空気を感じます。
それでも二重三重に纏わりついていた空気が、一重に薄まる程度です。
最高気温が30度を超えましたと、テレビで伝えていましたが、
夏ですから、そのくらいになるのが当たり前です。
ニュースで取り上げるのであれば、むしろ30度に届かない日かもしれません。

ホームに降りると、強い西日が射しています。
午後6時15分の影は、驚くほど伸びていました。
バランスが変ですが、このくらい脚が長いと嬉しいです。


 撮影地 : 東京都 西荻窪
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■■■ 2014.7.31 ■■■
#184 早くも完売

先日、念願のストロベリー ディライト フラペチーノを飲みました。
買うのは女性ばかりで、オジサンが手にするのは気恥ずかしい感じです。
舌足らずなのと若干の緊張で、注文する時にかみそうになりました。

8月末までの限定販売で、なくなり次第終了とのことでしたが、
7月が終わらぬうちに、早くも完売のようで、
細かい氷の感触が、これからの季節に最適なのに残念です。

美味しくて一気に飲んだら、あまりの冷たさにお腹を壊しました。
オジサンは、相変わらず腸が弱いのです。


 撮影地 : 東京都 神宮前
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■■■ 2014.8.2 ■■■
#185 懐かしのテレカ

携帯電話の充電池が古いせいか、通話が1分くらいしかできなくなりました。
ウルトラマンでも3分は活躍できますし、1分ではカップヌードルも作れません。
ど~もど~もなどと挨拶をしている間に、切れてしまいます。

ようやく公衆電話を探し出しましたが、最近はカードしか使えないものがあるのです。
10円玉を握りしめて、呆然としてしまいました。

気を取り直して、コンビニならばテレカを販売しているはずと向かいます。
店内には見当たらず、店員さんがレジの中から出したものは、
なんの写真も印刷がされていない、殺風景なカードでした。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2014.8.4 ■■■
#186 まずは洗濯

朝から晴れていると、パブロフの犬のように洗濯をしたくなります。
したくなるというよりも、しないと落ち着かないので、
強迫観念に憑りつかれているというほうが、正しいのかもしれません。

洗濯は苦ではありませんが、我が家のベランダは広くないので、
できる量が限られてしまい、フラストレーションが溜まります。
バンバン洗いビシビシ干したくても、ベランダの能力が追いつかないのです。

このところ天気の変化が急なので、出したままでは出かけられません。
最近の生活は、洗濯を軸にしているような気がします。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2014.8.6 ■■■
#187 夏なのに長袖の男

駅前のデジタル温度計は、31度を示していました。
予報ほどにはならずに、意外と低いですが、
信号待ちをしている人は、ほとんどが日陰に避難をしています。
暑さがあまり気にならないので、長袖を着て日向にいましたが、
まわりを見ても、全員が半袖です。

休みの日はTシャツですが、仕事の時は長袖です。
そのほうが、勤労モードという感じがします。
ビキニや水着の海水浴客に混じり、スーツを着て撮影の立ち合いをした時は、
水質検査官みたいだからやめてくれと、スタッフに言われました。


 撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2014.8.8 ■■■
#188 午後の喫茶店で

水分補給をしようと、喫茶店に入りました。
ウォークマンから流れるネイティブサンのサウンドに、ついウトウトします。
青函連絡船の甲板でも、よく聴いていたものです。
ネイティブサンもウィシングも、そして青函連絡船も、
いまはもう、消えてしまいました。

ふと気がつくと、隣りのテーブルの人がいません。
携帯電話や小物は、そこに置いたままです。
20分くらいしてから、ようやく席に戻りました。
日本だから、大丈夫なのだと思います。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2014.8.10 ■■■
#189 幸せな日

のんびりとした夕刻に、ライブを聴きに行きました。
立ち見が出るほどの観客は、ほぼ女性のようです。
少なくとも1階席の男性は、自分ひとりだけでした。
このような状況では、むしろ女装をしたほうが目立たないかもしれません。

帰りがけに、ホテルのラウンジに寄りました。
お酒を飲むのは、ひと月ぶりかもしれません。
ひさしぶりの小樽のスパークリングワインは、最高に美味しく感じます。

これくらい、毎日が楽しければよいのですが。


 撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2014.8.12 ■■■
#190 タイトル

自分の写真にタイトルをつけることは、ほとんどありません。
そもそも、考えるのが苦手なのです。
犬が被写体ならば、可愛い犬くらいしか思い浮かびません。
題名をつけるのは、絵画的な発想のようにも思います。
曲名なんていらないけど区別がつかないから、と言うミュージシャンもいました。

いつも感心するのは、鬼海弘雄さんです。
タイトルというよりも、キャプションというほうが正しいのかもしれませんが、
写真のそばにあることで、1+1=2以上のものを感じるのです。
「世間のひと」という鬼海さんの本が、ちくま文庫から出ています。


 撮影地 : 茨城県 大洗
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