なまらなんくるないさ



■■■ 2022.11.2 ■■■
#1641 のどかな午後

金沢に着いて、さてどこへ行こうかと考えましたが、
兼六園やひがし茶屋街を差し置いて、まずは海を見ることにします。

北陸鉄道の終点で降りて、北に向かい歩き続けて、
緩やかなアップダウンを越えると、広大な砂浜に出ました。
諸説があるものの、日本3大砂丘のひとつとされているようです。
砂粒が細かくて、波打ち際に立つと足が沈みます。

汽笛を鳴らしながら、コンテナ船が通りました。
あまりにのどかなので、そのまま気絶をしてしまいそうです。


撮影地 : 石川県 内灘
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.4 ■■■
#1642 ようやく

原宿から表参道にかけては、平日でもかなりの混雑です。
日本人の数だけを見れば、コロナ禍の前にほぼ近い状況で、
外国からの観光客も、確実に増えています。
厳しい時期を、なんとか乗り越えてきた店舗は、
人出が戻り、安堵をしているに違いありません。

まだ、相当な数の空き物件があるものの、
借り手がついたのか、内装を始めているところも見かけました。
来年には、よい場所から次々と埋まるはずです。
もうかつてのように、ゴーストタウン化はしないと思います。


撮影地 : 東京都 表参道
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.6 ■■■
#1643 自転車

自転車の交通違反に対する取り締まりが、全国で強化されています。
事故が増加をしているために、その対策らしいです。

子供の頃は、いつもチャリンコで遊んでいたので、
無意味に技量が向上して、両手離しはもちろんこと、
そのまま体重移動をしながら、交差点も曲がれるようになりました。
いまはそのような真似をしたら、即逮捕かもしれません。

つづら折りの急勾配を、おじさんがペダルを踏んで登りますが、
徐々にスピードが落ちて、ほどなく足が地面に着いてしまいました。


撮影地 : 千葉県 木更津
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.8 ■■■
#1644 昭和は遠く

小樽駅の4番線は、裕次郎ホームと呼ばれています。
テレビの旅番組に出た時に、この場所に降りたのが由来で、
駅の開業100周年に併せて、20年ほど前に名付けられた愛称です。
記念をして、等身大のパネルが置いてあるので、
自分も反射で写り込み、ツーショットを実現しました。

小樽築港駅の近くには、石原裕次郎さんが幼少期を過ごした街ということで、
記念館が建てられていましたが、平成29年に閉館をしています。
降る雪や明治は遠くなりにけり、という俳句のように、
まさに、昭和は遠くなりました。


撮影地 : 北海道 小樽
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.11 ■■■
#1645 ご当地ものの皆既月食

11月8日の皆既月食を、旅先で迎えました。
折角なので、その土地らしいものと組み合わせたくて、
一緒に写し込む対象物を探しながら、夜中に徘徊をします。

初代の彦根藩主である井伊直政公は、現在の彦根の礎を築いた人です。
その功績を顕彰する銅像が、駅前にありました。

地面すれすれから、見上げるようにして、
赤銅色のお月さまを、角のような兜の脇立の間に入れてみます。
ファインダーを覗くと、まさに宙に浮いているように見えました。


撮影地 : 滋賀県 彦根
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.13 ■■■
#1646 現代日本の秋景色

これまでに、全国のあちらこちらに旅をしましたが、
この季節にどこでも目につくのは、セイタカアワダチソウです。
タフなのか、いたるところに生えています。

もともとは、北アメリカが原産地の外来種ですが、
いまでは、日本の秋景色を彩る代表的な花かもしれません。

そもそもが、観賞用として輸入をされたので、
美しさは折り紙付きで、一面に咲くさまは圧巻です。
なんの変哲もない場所を、華やかに変えてくれます。


撮影地 : 滋賀県 五箇荘
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.15 ■■■
#1647 中古車の輸出

海岸沿いに歩いていると、展望台がありました。
高いところからの眺めが好きなので、いそいそと階段を上がります。

制裁の影響で、ロシアでは高価な新車が手に入らなくなり、
その代わりとなる、中古車の需要が劇的に増えて、
富山港からの輸出が拡大をしていると、テレビのニュースが伝えていました。

甲板へはクレーンで、船内へは人の運転で、
さすがにプロ集団という感じで、大型船に手際よく積み込まれています。
ペーパードライバーの自分がしたら、たちまち岸壁から転落です。


撮影地 : 富山県 岩瀬浜
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.17 ■■■
#1648 サリーちゃんに呼び止められて

白いハイソックスに、ショッキングピンクのワンピースを着た女性が近づいて来て、
シャッターを押してもらえませんかと、スマートフォンを渡されました。

モデルさんではないようですが、慣れた感じで次々とポージングをしてきます。
魔法使いサリーみたいな女の子を、カシャカシャと撮りまくるオジサンを、
すぐ近くでウェディングの前撮りをしている人たちが、不思議そうに眺めていました。

撮影後に、これからも写してもらえませんかと頼まれたものの、
その任にございませんと謹んで辞退をさせていただいて、大急ぎで駅へと向かいますが、
ホームに着いた時には、乗る予定の特急は発車をしていました。


撮影地 : 東京都 東京
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.19 ■■■
#1649 傾いた構図

自分の写真には、クリエイティブな要素はほとんどなくて、
目の前の光景を、できるだけ忠実に画像化したいと考えています。

被写体を見る時には、普通は首を傾けたりはしないので、
きちんと水平や垂直が出ているものが、ほとんどです。
手持ちで撮ると曲がりやすくなるので、気をつけないといけません。

不安定な構図で写すことも、ないわけではなくて、
坂道を歩いていたり、揺れる船の上での撮影や、
建造物などを見上げる場合では、自然と斜めになるようです。


撮影地 : 神奈川県 みなとみらい
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2022.11.21 ■■■
#1650 登録有形文化財の駅舎

旅の愉しみのひとつに、初めて降りる駅があります。
インターネットでなんでも調べられる、いまの時代とは違い、
その昔は、事前の情報がなくて訪れることがほとんどで、
どのような場所なのだろうかと、わくわくしながら下車をしたものです。

わたらせ渓谷鉄道には、上神梅や神戸や足尾など、
素敵な駅舎がたくさんあり、大間々もそのひとつです。
昭和16年に作られた建物が、現役で活躍をしています。
ホームにあるような駅名標が、出入口の下部に貼られていて、
アナログの時計も、よい雰囲気を醸し出していました。


撮影地 : 群馬県 大間々
写真をクリックすると拡大します