春の陽気に誘われて、佐原へと足を運びました。
前回に訪れたのは2007年なので、15年ぶりになります。
それだけ間が空けば姿を変えているに違いない、という予想通りに、
駅前は綺麗に整備されて、以前の面影はない感じです。
かつて、よい雰囲気の路地が入り組んだ場所があり、
まだあるだろうかと若干の期待をしたものの、さすがに再開発がされたようです。
時の流れとともに古い景色が消えるのは、仕方がないことかもしれません。
小野川の両岸には、昔ながらの風情のある建物が並んでいて、
観光の名所として、そこはそのままに残されています。
撮影地 : 千葉県 佐原
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#1542 ここも小江戸
関東には3ヶ所、小江戸と呼ばれる街があり、
栃木と川越、そして佐原です。
どこも古い家屋が多く残されていて、それぞれに趣がやや異なります。
佐原のよさといえば、小野川の両岸に見どころが集中をして、
全体的にコンパクトで、交通量もさほどないために、
のんびりとした気分で、ゆるゆると散策ができるところかもしれません。
曇り空ですが暖くて、そぞろ歩きには最適です。
ゆるやかに進む時が、まさにこの場所に相応しい感じがします。
撮影地 : 千葉県 佐原
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#1543 もうしばらくしたら
横浜港のシンボル、マリンタワーは、
長期間の改修工事が終わり、4月からリニューアルオープンをする予定でしたが、
コロナ禍の影響で、8月に延期をされたようです。
現在の状況では、記念イベントなども開きにくいので、
もう少し世の中が落ち着いてからのほうが、得策なのかもしれません。
実際のところ、塔の足元はまだ整備をしています。
それでも、ライトアップはすでに再開をしているので、
お祝いの雰囲気を出そうと、山下公園にあるハナモモの木をあしらいながら写します。
花曇りのためにコントラストが強くなくて、優しい感じになりました。
撮影地 : 神奈川県 元町・中華街
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#1544 人出が戻る
電車を乗り換えるために、新宿駅の周辺を歩いたら、
ひさしぶりの人の多さに、疲れ果ててしまいました。
飲食店を覗いてみると、どこもそれなりに混んでいる感じで、
コロナ禍の直前に近い水準にまで、客足が戻りつつあるようです。
あれほど人がわさわさといて、最近の重症者数が意外に少ないのは、
ワクチン接種の効果とともに、ウイルスが変異をしているのかもしれません。
街にいる人の99%は、きちんとマスクをしていました。
日本人は、基本的に真面目なのだと思います。
撮影地 : 東京都 新宿三丁目
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#1545 10年目へ
ウェブサイトを始めて、この4月13日で丸9年になりました。
雨の日も風の日も、よくもまあ続けてきたと、
我ながら、やや感心をしています。
最初の頃から、写真のテイストというかトーンも不変です。
ひとりの同じ人間が撮影をしているので、当然かもしれません。
明るさがなくて、暗いイメージばかりで、
どうしたものだろうかと、はたと考えてみたりしたところで、
よかれ悪しかれ、これが自分なのです。
10年目も、相も変わらないと思います。
撮影地 : 茨城県 勝田
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#1546 ようやくそれなりに
10年ほど前から、自分の写真のスタイルが見えてきて、
ようやく、そこそこ思い通りに写せるようになりました。
100%満足というのには、ほど遠いものの、
野球のスラッガーでも、3回に2回は打ち損じてしまうわけですし、
サッカーのエースストライカーも、絶好機にネットを揺らせないことがあります。
確率が上昇をしたのと、失敗の原因をある程度は掴めているので、
始めた頃に比べると、それなりに進歩はしている感じです。
実際には、カメラの高性能化によるところが大きいのかもしれませんが、
勘違いをしながらでも、楽しく撮影ができていれば十分です。
撮影地 : 神奈川県 稲村ヶ崎
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#1547 春の内房へ
房総方面へは、このところご無沙汰でしたが、
最近、行きやすいルートを見つけたので、
これからは、積極的に足を運んでみたいと思います。
最南端の館山には、幾度となく出かけているものの、
その途中の内房では、降りたことのない駅が多くて、
今回はまず、上総湊から歩いてみました。
県内の移動をする時に、よくお世話になる日東交通さんのバスです。
昔ながらの車体のカラーリングが、旅心を誘います。
撮影地 : 千葉県 上総湊
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#1548 時々曇りが丁度よい
内房線の車両が、横須賀色と呼ばれるクリームと青のツートンカラーの時代には、
電車の編成も長くて、そこそこの頻度で運行をされていたと記憶をしていますが、
いまでは2両という短さで、本数も1時間に1本くらいしかありません。
自分が生まれた頃と比べれば、各駅での乗降者数は10分の1になり、
竹岡駅などは現在は数字も公表されていないようで、50人以下なのだと思われます。
利益を出す必要があるのならば、サービスの低下も仕方がないのかもしれません。
漁港のある海岸沿いを歩くのが好きで、この日もぶらぶらとしてみました。
時々曇りになるくらいの晴れが、撮影にも丁度よい感じです。
撮影地 : 千葉県 竹岡
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#1549 のたりのたりと
保田の海岸は、明治22年に夏目漱石が砂浜で遊んだことにより、
千葉県南部における、海水浴発祥の地とされています。
原始時代からでも、誰かがここで泳いでいたと思うので、
発祥という表現が適切かどうか、微妙な感じですが、
それはそれとして、有名な文豪が楽しんだ場所であるのは事実なので、
あまり細かい指摘をするのは、粋ではないのかもしれません。
春の海ひねもすのたりのたりかな、と与謝蕪村は詠みました。
自分もこれからは、のんびりと過ごしたいと思いますが、
いままでものらりくらりと生きてきたではないかと問われれば、返す言葉がないのです。
撮影地 : 千葉県 保田
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#1550 ナイトクルージング
かつて、ナイトクルージングの船を万国橋で見かけたことがありました。
この日も同じ時刻に通りかかり、あたりを見回してみると、
遠くから光が近づいて来るので、バッグからカメラを取り出します。
遊覧船は微妙にぶれつつ、背景はそこそこ綺麗に写るように、
露出はマニュアルで、シャッタースピードを15分の1秒に設定をして、
三脚がないので、左肘を欄干に固定させました。
わずかに揺れる川面に、周囲の灯りが映り込んでいます。
青紫色に発光しながら走るさまは、まるで水上のホタルイカのようです。
撮影地 : 神奈川県 馬車道
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