なまらなんくるないさ



■■■ 2022.3.16 ■■■
#1531 ほとんど神業

目黒区美術館で木村伊兵衛展が開催されているので、足を運んでみました。
1950年頃のカラー写真は、粒状が粗くて発色も鈍いものの、
それがノスタルジックな雰囲気を醸し出して、むしろ素敵に見えます。

かつてベルビアという、ISOが40から50しかないフィルムを使い、
感度が低すぎて撮影がしにくいと、100に増感をしていた身からすれば、
ISO10でスナップをしていたなんて、神業としか思えません。

動いている人物は、左右の脚が前後にずれたカットがほとんどでした。
静止画で歩く感じを表現すると、自然にそのようになるのだろうと思います。


撮影地 : 東京都 二子玉川
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■■■ 2022.3.18 ■■■
#1532 横濱瞬描

左の奥に頭だけ覗いているのが、改装中のマリンタワーです。
今年の春にリニューアルオープンのはずが、やや遅れているような気がします。

右側にある塔は、トランプの絵札になぞらえてジャックと呼ばれる横浜税関で、
この位置からでは、キングとクイーンは見えません。

真ん中にあるのは万国橋で、現在のものは1940年に架けられたものです。
その上を走るあかいくつ号は、山下公園や横浜駅を周遊しています。
頻繁に見かけるので調べてみると、全部で9台もあるので、
すべてが同時に運用されていなくても、出会う可能性は高いのかもしれません。


撮影地 : 神奈川県 馬車道
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■■■ 2022.3.20 ■■■
#1533 還暦が撮る還暦

銚子電鉄の車両には、昭和37年に製造をされたものが多くあります。
自分と同じ年齢で、つまりは今年で還暦です。

青い塗装の2両は、京王帝都電鉄で活躍をした後に、
四国の伊予鉄で20年ほど働いて、さらにこの地に転勤となりました。
時代とともに補修や改造が行われても、きちんとメンテナンスがされていれば、
60年が経過をしても、まだまだ使えるようです。

ふたつの大きな醤油メーカーが、銚子にはあります。
背景に見えているのは、そのうちのひとつであるヤマサの工場です。


撮影地 : 千葉県 仲ノ町
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■■■ 2022.3.22 ■■■
#1534 還暦電車と春キャベツ

銚子というと、日本一の水揚げを誇る漁港が有名ですが、
春キャベツの生産量も全国でトップという、農業王国でもあります。
踏切の向こうでは、収穫が最盛期を迎えていました。

その前を、還暦の電車が通り過ぎます。
動きを少しつけたいところですが、走行速度が遅いので、
シャッタースピードを、かなり落とさないといけません。
NDフィルターは手元にないものの、薄曇りの空ということもあり、
感度と絞りのコントロールで、15分の1秒まで下げられました。
車体以外がシャープなのは、手ぶれ補正のおかげです。


撮影地 : 千葉県 君ヶ浜
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■■■ 2022.3.24 ■■■
#1535 いつかまた

日没が近くなり、雲間から光が射してきました。
黄色い菜の花と青い車体が、夕陽に照らされて綺麗です。

実際に乗車もしましたが、やはりお客さんはそれほどいません。
ぬれ煎餅の販売などの副業で、収入を支えてはいても、
それも本業ありきですから、経営は大変だと思います。

線路に沿うように、路線バスも運行をしていました。
いろいろな布石がなされているようで、今後の行く末が心配になります。
このような箱庭みたいに可愛い鉄道は、なかなかないのです。


撮影地 : 千葉県 海鹿島
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■■■ 2022.3.26 ■■■
#1536 そこに光がある限り

風景写真家の竹内敏信さんが、先月の末に亡くなられました。
享年は78歳で、まだそれほどの高齢ではないのに残念です。

若い頃に一度だけ、ご一緒に旅をさせていただきました。
太陽が沈んでも、僅かの光があればフィルムに写るので、
シャッターチャンスを逃さぬように気をつけなさい、と仰られたのを覚えています。

日没後の灯台を手持ちで撮ることなど、かつては無謀に近い試みでしたが、
最近のカメラやスマートフォンは、高感度の画質が綺麗ですし、
手ぶれ補正もついているので、いまは誰でも気軽に撮影ができるのです。


撮影地 : 神奈川県 茅ヶ崎
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■■■ 2022.3.28 ■■■
#1537 3回目

半月ほど前に、コロナウイルスのワクチン接種をしました。
高齢になればなるほど、副反応が出にくいそうで、
過去2回のファイザーでは、発熱をすることはなくて、
今回のモデルナでも、平熱のままのようです。
20代の頃の健康診断で、あなたの体はすでに60代だと言われて、
その計算だといまは100歳なので、あながち不思議ではないのかもしれません。

しかし試しに体温を測ると、なんと38℃もありました。
熱が出ているのに気がつかないとは、それはそれで問題です。
年齢とともに、鈍感化しているのかもしれません。


撮影地 : 東京都 恵比寿
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■■■ 2022.3.30 ■■■
#1538 お手伝い

かつて住んでいた団地で、大規模な建て替えが行われています。
来年の夏には完成をして、秋からは入居が可能となる予定です。

このペースで進んでいて大丈夫なのだろうかと、少々気になるものの、
有名な大手ゼネコンが工事をしているので、ぬかりはないはずですから、
ど素人が心配をするのは、余計なお世話に違いありません。
たぶん基礎に時間がかかり、そこができれば後は早いのだと思います。

観音さまが、クレーンのお手伝いをされているようです。
これで少し、作業がはかどるのかもしれません。


撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2022.4.1 ■■■
#1539 富士山推し

父の3回忌で山梨に行くために、時刻表の確認をしていたら、
この4月1日から、なんと富士急行が改名をするそうです。
鉄道部門が分社化されて、創業当時の社名である富士山麓電気鉄道になります。
いままで名前に急行とついてはいても、急行列車を走らせていたわけではないので、
元に戻した新しい名称のほうが、現実に合うのかもしれません。

10年ほど前に、富士吉田駅が富士山駅に変更された時も、
ずいぶんと大胆な駅名にしたものだと、驚いたものです。
日本一の山にあやかりたいという、会社側の意図があるのかもしれません。
富士急ハイランドも、そのうちに富士山ハイランドになるような気がします。


撮影地 : 山梨県 大月
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■■■ 2022.4.3 ■■■
#1540 春だというのに

もう春だというのに、三寒四温の日々が続いています。
奥へとしまい込んだ冬物を、引きずり出して着ました。

遠目からは、ソメイヨシノは花盛りのような感じですが、
近くで見ると、すでにかなりが散り落ちています。
来週の半ばには、ほとんど残らないかもしれません。

どうしようもないニュースは、その昔からいろいろとありましたが、
この数年は、特にひどい気がします。
いまの子供たちが成長をした時には、どのような世の中なのか心配です。


撮影地 : 神奈川県 元町・中華街
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