なまらなんくるないさ



■■■ 2021.10.15 ■■■
#1441 過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい

「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい」というドキュメンタリーを観ました。
東京都写真美術館で先行上映されていたらしいのですが、迂闊にも気がつかずに、
東京での公開時にはコロナ禍のピークで、出かけるのが憚られてしまい、
10月になり、ようやく高崎の映画館にまで足を運んだのです。

造本家と編集者が、1968年に出版された森山大道さんの最初の写真集を、
いまの時代に再構築をしながら新たに刊行する過程が、ひとつの軸になり話が進みます。
展示をするプリントを素手で触り、安い画鋲で無造作に壁に貼り、
フィルムで撮影をしていた頃の写真にはそれほど興味がないと、淡々と語る森山さんと、
完成をした豪華な本とのギャップに、そこはかとなく面白さを感じました。


 撮影地 : 群馬県 高崎
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■■■ 2021.10.17 ■■■
#1442 静かな午後

映画の上映までには時間があるので、高崎駅の周辺を歩いてみました。
想像以上に人が少なくて、寂しいくらい閑散としているものの、
そのほうが、のんびりと散策ができます。

アーケードでは、ほとんどのシャッターが下りたままです。
シェーン, カムバッ~ク!という台詞で有名な映画の主題歌の後には、イエスタデイ・ワンス・モアと、
商店街の雰囲気そのままのBGMが、次々と流れていました。

このあたりは比較的距離が近いということで、東京に出てしまう人が多いのかもしれません。
新幹線の開通が、それに拍車をかけたような気もします。


撮影地 : 群馬県 高崎
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■■■ 2021.10.18 ■■■
#1443 高崎といえば

高崎を象徴するものといえば、だるまかもしれません。
達磨大師の法衣の色と魔除けの意味から、かつては赤だけでしたが、
現在では12色もあり、まるでダルマレンジャーです。
バリエーションは、さらに増え続けています。

ひとつのカラーで、複数の願いごとの掛け持ちをしているために、
たとえば紫色は、個性発揮と精神安定というように、
まるで関連性がない分野でも、兼務をしています。
色ごとの担当は、販売店や製造所により違うので、
買う場合には、よく確認をしたほうがよいようです。


撮影地 : 群馬県 高崎
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■■■ 2021.10.21 ■■■
#1444 緊急事態宣言が明けて 1

ようやく、緊急事態宣言が全国的に解除されました。
ひさしぶりに江ノ島に行くと、ほとんどの飲食店が営業をしています。
活気が戻りつつあるようで、嬉しい限りです。

感染者が激減をした理由は、ワクチン接種の効果に加えて、
ウイルスが弱毒化をしているのではないか、という噂も出ていますが、
我が脳味噌では、判断のしようがありません。
これから再び人流が増えて、その時に第6波が来るのか、
あるとすれば、どれくらいの規模か、
それは神のみぞ知るで、そうではない自分にはわからないのです。


撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2021.10.22 ■■■
#1445 緊急事態宣言が明けて 2

片瀬海岸は、想像をしていたよりも多くの人出でしたが、
最盛期に比べれば、まだ少ない感じです。
かく言う自分もそうですが、ステイホームが身についてしまい、
外出をしようにも、なかなか腰が上がらないのかもしれません。
心のリハビリが進むにつれて、賑わいが戻る気がします。

感染者数が減り、緊急事態宣言が解除をされても、
日本人は真面目なので、都心ではほとんどがマスクを着けています。
しかし、江ノ島のあたりはオープンで風通しがよいこともあるのか、
ちらりほらりと、していない人もいるようです。


撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2021.10.24 ■■■
#1446 緊急事態宣言が明けて 3

この夏の片瀬海岸は、海開きをしたものの、
途中で閉鎖をされてしまい、不完全燃焼に終わりました。
感染状況が落ち着いてきたので、来年はいつも通りに営業ができるかもしれません。
かつてのような大混雑の砂浜が、また見られるはずです。

写真を始めた当初から、海が好きということもあり、
かれこれ40年ほど、江の島を背景にして撮り続けてきました。
東浜と西浜の、どちらから見ても素敵で、
順光でも逆光でも景色がよくて、とにかく気持ちのよい場所です。
年内に少なくとももう一度、訪れたいと思います。


撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2021.10.26 ■■■
#1447 トタンのある風景 1

ひさしぶりに、那珂湊まで行きました。
かつては、カメラと釣り竿を手によく出かけたものですが、
このところ、とんとご無沙汰をしています。

街の様子はどのようだろうかと、あちらこちらと歩いてみたところ、
いくつかの古い建物が、取り壊されていました。
時は流れているので、仕方がないのかもしれません。

トタンが多い場所という印象が、以前からありましたが、
その雰囲気は、いまも変わらないままのようです。


撮影地 : 茨城県 那珂湊
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■■■ 2021.10.27 ■■■
#1448 トタンのある風景 2

トタンは鉄に亜鉛のメッキを施したもので、建材として幅広く使われて、
よく目にするのは、コルゲートと呼ばれる波形の板です。
金属のために、塩害が多い海岸沿いには不向きな気もしますが、
使いやすさや価格のバランスで、重宝をされてきたのかもしれません。

個人的には、旅先でよく撮影をする被写体ですが、
いままで、あまりウェブサイトには掲載をしていませんでした。
塗装や表面が剥がれてしまい、錆が浮いたりすると、
まるで、自然のアートのように見えることがあります。
主要なモチーフにしているカメラマンも、少なからずいるはずです。


撮影地 : 茨城県 那珂湊
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■■■ 2021.10.29 ■■■
#1449 トタンのある風景 3

セイタカアワダチソウは、要注意外来種に指定をされています。
明治時代に観賞用として持ち込まれて、戦後に爆発的に野生化をしました。
その名前を入れた曲も、いろいろとリリースされて、
いまでは、日本の秋を代表する花のひとつかもしれません。

かつては、どこまで増殖をするのだろうかと危惧される時期もありましたが、
その勢いには、やや陰りが出ているようです。
病害虫など、いろいろな要因が考えられていますが、
拡がりすぎることは、自分たちのためにもよくないと、
植物が自ら感じて、コントロールをしているのかもしれません。


撮影地 : 茨城県 那珂湊
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■■■ 2021.10.30 ■■■
#1450 トタンのある風景 4

那珂湊にトタンが多いと感じる理由は、この看板のせいかもしれません。
最初に訪れた時にも見ているので、数十年前からあると思います。
赤鳩印というブランドや、それを製造している会社は、
いまはもうなくて、JFEスチール系の組織に統合をされたようです。

同じところを、たびたび訪れていますが、
撮影をした場所は、不思議と覚えていることが多いものです。
記憶の景色と現在の様子を、頭の中で比較をして、
その変化を愉しむのが、自分流の旅のスタイルかもしれません。
いつの日にかまた、ここに来たいと思います。


撮影地 : 茨城県 那珂湊
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