なまらなんくるないさ



■■■ 2020.12.12 ■■■
#1341 カメラにお任せ

フィルムの頃は、蛍光灯で照らされた状況での撮影は大変でした。
グリーン被りを弱めるために、濃さが異なるマゼンタのフィルターを用意して、
カラーメーターなどという立派なものは、旅先に持ち歩けないので、
あてにならない勘を働かせて、適当に重ねて色の補正をしたものです。

デジタルのいまは、オートのままでも綺麗に写りますし、
その場で確認をしながら、マニュアルでの試行錯誤も可能です。
この写真も、カメラが決めてくれたホワイトバランスのままで撮りました。
最近はほとんどが機材にお任せで、これでよいのだろうかと思うことはあるものの、
テクニックに凝るほうではないので、正直なところ大助かりなのです。



 撮影地 : 東京都 三軒茶屋
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■■■ 2020.12.15 ■■■
#1342 跡形もなく

渋谷の大規模再開発が、終盤を迎えています。
変貌などというよりも、駅の周辺を全交換したみたいです。

東邦生命ビルが付近では最も高い建物の時代に、あたりをうろついていた自分には、
ここまで新しくなると、まるで別の街のように感じます。
もしも、渋谷が指名手配をされたとしても、
これほどの整形手術をしていたら、絶対に捕まらないはずです。

かつての通学路は、いまは完全に更地化してしまいました。
跡形もないというのは、まさにこのような状態のことかもしれません。



 撮影地 : 東京都 渋谷
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■■■ 2020.12.18 ■■■
#1343 残念ですが

新型コロナウイルスの1日の陽性者数が、東京都で800人を超えました。
都民の人口からすれば、まだ微々たる割合ではありますが、
現在の病院の状況や今後の拡がりを考えると、少々心配な数字です。
不要不急の外出を控えるのが終息に向かう有効な手立てだ、と言われているのに対して、
GoToキャンペーンという旅行を推奨する真逆の施策がされれば、世の中の気持ちが緩むのは当然かもしれません。

「ヘルムート・ニュートンと12人の女たち」という映画が公開されたので、観に行くつもりでいましたが、
感染拡大防止ガイドラインを遵守して、定期的に換気をしているとはいえども、
閉ざされた空間に長時間いるのは、なんとなく避けたくなります。
しばらくは我慢をして、屋外の散策で体力の維持に努めるつもりです。



 撮影地 : 東京都 渋谷
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■■■ 2020.12.21 ■■■
#1344 点景のある情景

添景と点景は、ほとんど同じような意味かもしれませんが、
ほんの少しだけ、ニュアンスが異なる気もします。
前者は、あくまでも添えられていることを表すのに対して、
後者のほうは、主役や準主役にもなれる感じがするのです。

点景を入れて撮る場合には、構図を整えるというよりも、
ファインダーを覗いている時に、何かがフレーム内に現れて、
琴線に触れると、シャッターを切りたくなるのです。
まずは、お気に入りの背景や舞台があり、
そこに役者が登場をする、というイメージかもしれません。



 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2020.12.25 ■■■
#1345 よいのかどうか

かつては、1年のうちの360日は外出をしていたのに、
このところ、週に3回くらいしか家から出ていません。
それが理由なのか、歩いていると脚が痛くなることがあるので、
大相撲の力士のように、膝と足首にサポーターをしています。

体力の衰えは、いかんともしがたいので、
その代わりに、気持ちだけは若く保ちたいと心掛けています。
それはそれでよいのかもしれませんが、副作用が表れているようで、
還暦が近いというのに、精神年齢は8歳児くらいしかありません。
これはこれでよいのだろうかと、疑問を感じているのです。



 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2020.12.28 ■■■
#1346 ノーテーマ ノーコンセプト

どのようなテーマで撮影をしているのですかと、たまに聞かれますが、
つれづれなるままに、日暮らし写真機に向かい、
目に映りゆくよしなしごとを、そこはかとなく写しているので、
とりたてて、何かを決めてはいないのです。

日記をつける時に、コンセプトを立てたりはしないと思いますが、
自分の写真も同じように、印象に残る光景をただ記録したいだけです。

街を徘徊してスナップをする写真家は、テーマやコンセプトがある人は少なくて、
その代わりに、いつもカメラを手にしている感じがします。


 撮影地 : 神奈川県 日本大通り
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■■■ 2020.12.31 ■■■
#1347 逆充実の年

なんとか大晦日を迎えて、ようやく366日が終わります。
妙な表現かもしれませんが、悪い意味で充実をした1年でした。

我が家の出来事としては、春に父が彼岸へと旅立ち、
半世紀も暮らした団地の取り壊しに伴い、秋には立ち退きをしなければならなくなり、
此岸の浮世では、コロナコロナで明け暮れました。
ウイルスが変異をしたことにより、延長戦が長引く懸念が出てきています。

写真が真骨頂を発揮するのは、日常よりも非日常の世界なので、
現在の身の回りをできるだけ多く写して、記録として残したいと思います。


 撮影地 : 東京都 原宿
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■■■ 2021.1.1 ■■■
#1348 丑年を迎えて

いままでの人生で最も波瀾万丈な子年が終わり、丑年を迎えました。
新型コロナウイルスに左右される忙しない日々は、これからがピークとなり、
落ち着いた生活に戻るまでには時間がかかりそうで、先が見通せないのは厄介ですが、
自分ひとりだけがそうなのではないので、仕方がないのかもしれません。

このところほとんど出かけられなくて、行きたい場所はいろいろとありますが、
世の情勢も我が家の状況も、なかなかそうはさせてくれません。
とりあえずはできることをやりながら、体力が落ちないように気をつけるのみです。
しばらくの間は、撮影をする写真のほとんどは近場になりそうなので、
かつての旅のフィルムも、ひさしぶりに見てみたいと思います。


 撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2021.1.4 ■■■
#1349 寝ても覚めても

お正月の三が日は、ひさしぶりにのんびりとしました。
元日はニューイヤー駅伝、2日と3日は箱根駅伝をテレビで観戦です。
黙々と走るだけの人を、ただただ見る。
よくよく考えてみると、不思議な光景かもしれません。
釣りをする男を朝から晩まで眺めていたという、落語の枕を思い出します。

最近は、夜中に撮影をする機会が増えました。
このところ街歩きがしにくくなり、シャッターを切る回数が減少傾向なので、
不足をしている分を、夢の中で調整をしているのかもしれません。
寝ても覚めても、相変わらず写真のことをしています。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2021.1.6 ■■■
#1350 承知の上で

誰も特に知りたくないとは思いますが、プロフィールと撮影機材のページを作りました。
おおよそ60年も生きているのに、内容がすかすかで愕然とします。
これが現実なのだと認識をして、遅ればせながら精進をするしかありませんが、
現在までにやれていないことを、いまからできる気がしないのです。

カメラやレンズに関しては、ご興味のある方もおられるかもしれません。
かつては仕事柄、いろいろなメーカーの製品を使用していましたが、
最近はシンプルになり、ミラーレス一眼とコンパクトが各1台です。
自分は不器用なので、さまざまな機材を状況に応じて使いこなすことができないので、
自然に手が動くくらい馴染むまで、決めたもので撮るようにしています。


 撮影地 : 東京都 原宿
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