なまらなんくるないさ



■■■ 2020.11.7 ■■■
#1321 悪いことばかりでは

ウィズコロナが日常となり、半年以上が過ぎました。
徐々にですが、世の中の生活は戻りつつあるものの、
最終的にどのように落ち着くのかは、まだ予測がつきません。

いつもならば多忙を極めているはずの、写真関係の方々も、
時間に余裕ができて、いろいろな動画を配信しています。
毎晩のように、それらを拝見させていただくと、
これまでに得た知識に、新しい情報が加わり、
疑問や確信を持てずにいたことが、少しずつ解消されるのです。
このような状況も、悪いばかりではないのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 有楽町
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■■■ 2020.11.9 ■■■
#1322 アフター レイン ヨコハマ 1

訪れるたびに、違う顔を見せてくれる横浜。
次々に新しいビルが建ち、毎月のように景色が変わるので、
いつも、新鮮な気持ちで歩けます。

パシフィコ横浜の、こけら落としの仕事をしたことがありますが、
その当時は、あたりは更地の殺風景な場所で、
これほど街が成長をするとは、まるで想像もつきませんでした。

天気予報によると、そろそろ雨が降り出すようです。
青空はほとんど消えてしまい、妖しげな雲が迫りつつあります。


 撮影地 : 神奈川県 みなとみらい
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■■■ 2020.11.11 ■■■
#1323 アフター レイン ヨコハマ 2

案の定、大きな雨粒が落ちてきたものの、
建物に避難をしているうちに、スコールのように通り過ぎました。
遙か彼方では、空が地上まで黒ずんでいます。
いまの時間は、その真下が土砂降りに違いありません。

この日の相棒は、Z6と高倍率ズームにしました。
フルサイズにしては小型軽量で、街歩きにはよい組み合わせです。
24mmから200mmまでをカバーするので、この1本でほとんど不自由はしないものの、
さらに広角側がもう少しあれば、気分的に安心かもしれません。
次に訪れる時には、14-30mmもバッグに入れたいと思います。


 撮影地 : 神奈川県 日本大通り
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■■■ 2020.11.13 ■■■
#1324 アフター レイン ヨコハマ 3

空が明るくなるのを見計らい、また歩き始めたものの、
ぽつりぽつりと降り始めたので、再び雨宿りをすることにします。

大さん橋には、飛鳥Ⅱが停泊をしていました。
この日の17時に出港をするのが、8ヶ月ぶりの航海だそうです。
洋上に出てしまえば、閉ざされた空間になるため、
感染対策には、万全を期しているに違いありません。

いろいろなことが、かつての状態に戻りつつあるようですが、
完全に元の通りになるには、まだ少し時間がかかる気がします。


 撮影地 : 神奈川県 日本大通り
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■■■ 2020.11.14 ■■■
#1325 アフター レイン ヨコハマ 4

ウェディングの前撮りをしている光景を、最近は特によく見かけますが、
コロナウイルスの影響で、ターミナルに客船が来ないので、
少しでも収入を増やすために、積極的に大さん橋を貸し出しているのかもしれません。

この日はなんと4組のカップルが、同時に撮影をしていました。
天気待ちで時間がずれたために、重なる状況が生まれたようです。

雨に降られながらカメラを手にして歩くと、うきうきするのです。
表情のある雲が出ていたりもすると、わくわくもします。
地表が濡れて黒く沈んだ景色は、非日常感があり素敵です。
海を眺めながらハートランドを飲んで、楽しい1日が終わりました。


 撮影地 : 神奈川県 日本大通り
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■■■ 2020.11.16 ■■■
#1326 なんとも切なくて

どのくらいまで作業が進んでいるのだろうかと、ひさしぶりに見に行くと、
ミサイルを被弾したかのように、5階建ての団地が崩壊をしていました。
半世紀以上も暮らした場所だけに、なんとも切ないです。

近くの小学校も、4月に向けて新校舎が完成に近づいています。
自分が在籍していた頃のプールや体育館は、とうの昔に新しくされているため、
当時の面影は、これですべてなくなりました。

時間を止められることが、写真の大きな特質かもしれません。
大切なものは記録をしておきたいと思いつつも、いつも後の祭りなのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2020.11.17 ■■■
#1327 モノクロの理由

デジタルカメラやスマートフォンに、モノクロモードがついていたとしても、
日常的に使用をしている人は、少数派ではないかと思います。

自家現像のしやすさもあり、その昔はモノクロフィルムが使われていましたが、
いまではむしろ費用がかかりますし、インクジェットプリンターが高性能化しているので、
カラーに乗り換える写真家が、増えているような気がします。

モノトーンにすることで、作品感らしきものが生まれますが、
考えるまでもなく、この世界は色で溢れているので、
どうしても白黒で撮らなければいけない理由は、それほどないのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 渋谷
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■■■ 2020.11.19 ■■■
#1328 のんびりとした日

記録的に気温が上がり、厚着注意報などと天気予報では伝えていたので、
真に受けて上着を持たずに出かけたら、意外に肌寒い感じがします。
仕方がないので、ユニクロのジャケットを購入したものの、
着て歩き始めたら、たちまちのうちに汗ばんできました。
気象予報士さんが言うことは、素直に聞いたほうがよさそうです。

晴海の運河沿いには、幅の広い遊歩道があり、
銀座からほど近いのに、流れている時間がのんびりとしています。
釣り人がいてもよさそうなものですが、ひとりもいないのは、
禁止されているか魚がいないかの、たぶんどちらかに違いありません。


 撮影地 : 東京都 月島
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■■■ 2020.11.20 ■■■
#1329 連写で撮る

かつては、手でフィルムを巻き上げていたので、
デジタルカメラでも、単写モードで撮影をしていましたが、
最近になり、連写も試してみています。
動きの速い被写体に対しては、確かに有効な気はするものの、
欲しいシーンがコマ間に抜け落ちてしまう懸念が、なきにしもあらずで、
ひと押し必撮のほうが、狙いの瞬間が得られる場合もありそうです。

一本釣りの漁師が、投網に持ち替えたようなもので、
纏めてたくさん撮れるのは、新鮮な感じがしますが、
ワンショットずつ切るほうが、自分が写したという実感がするのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2020.11.22 ■■■
#1330 なんとなく嬉しくて

リニューアルされてから初めて、下北沢駅で降りました。
エスカレーターで地上に出ると、空が大きく拡がります。
かつての密集感が強い景色は、いまはもうありません。
新しくなる街には、さまざまな期待がある一方で、
独特の雰囲気が薄まり、残念に思う人もいるはずです。

再開発だけではなくて、コロナウイルスの影響もあるのか、
かなりの店が入れ替わり、姿を変えていました。
歩きながら、以前に写したことがあるものに出会うと、
なんとなく嬉しくて、またシャッターを切るのです。


 撮影地 : 東京都 下北沢
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