なまらなんくるないさ



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2014.4.14
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#131 以前とは違う人


ひさしぶりの下北沢で、まごまごします。
駅前の再開発が進み、新しい店ができたせいか、
すんなりと、目指すところにたどり着けませんでした。
いまさらながら気がついたのですが、若干方向音痴のようです。
船酔いする漁師、血が苦手な外科医のように、
旅するカメラマンとしては、これは少々問題かもしれません。

#047と同じ場所で、再びマネキンに出会いました。
でも、ほとんど倒れそうです。
顔が違うようなので、もしかすると別の人かもしれません。


撮影地 : 東京都 下北沢
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■■■ 2014.4.16 ■■■
#132 また吠えられる

いつもはひとりで歩いている街を、今回はふたりで歩いてみました。
普段の景色とは、少し違うような気がします。
しかし、撮るものはやはりマネキンなどで、
相変わらず、犬に吠えられました。
扉の向こうにいて、可愛い顔をしているのに、
よほどの不審者か、さもなくば親の仇に見えるのかもしれません。
これというのも、不徳の致すところです。

あまりにワンワンと叫ぶので、こちらも1枚。
街中のスナップは、単焦点のほうが撮りやすい気がします。


撮影地 : 東京都 下北沢
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■■■ 2014.4.17 ■■■
#133 カメラがあれば

西荻窪を、昼間の時間帯に歩きました。
いつもは夜のことが多いので、新鮮な気分です。
以前は骨董店の街でしたが、最近は飲食が増えています。

カメラと一緒に歩いていれば、ご機嫌です。
落ち着くというほうが、正しいのかもしれません。
自分の場合は、カメラを持たずに出かけることは、
パンツを履き忘れて、外出をするようなものです。

4月になり、日射しの強さを感じます。


撮影地 : 東京都 西荻窪
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■■■ 2014.4.19 ■■■
#134 変わる前に

ついに、新宿駅南口の開発が始まりました。
聞いたところによると、遠距離バスのターミナルができるようです。

北海道の札幌駅も、いまはもう立派な駅ビルです。
ひとり旅を始めた頃は、地下にしかお店がありませんでしたが、
いまはシネコンもありますし、駅そのものが巨大に進化をしています。
昔の駅は、ずいぶんとコンパクトでした。

我が家の近くの駅も、生まれ変わりつつあります。
変わる前に、できるだけ写しておきたいものです。


撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2014.4.21 ■■■
#135 入りやすい穴


抜けた睫毛が頻繁に目に入るので、煩わしくて困ります。
そのくらいのものであれば、まだよいのですが、
先日は、なんと数センチもある髪の毛が入り、
バカボンの頬のように、白目の上でとぐろを巻いていました。

大きな蠅が、鼻の穴にはまり込んだこともありました。
まるで、イチロー選手並みのスーパーキャッチです。
飛んで来るほうも、どうかしています。

自分の穴には、物が入りやすいのかもしれません。


撮影地 : 東京都 恵比寿
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■■■ 2014.4.23 ■■■
#136 恩返しを待つ

タンチョウやハクチョウなど、白い鳥は被写体として人気がありますが、
黒い鳥は不人気で、その代表格はカラスかもしれません。

とにかくカラスは、やることもブラックです。
明け方から夜中までカアカアとうるさくて、寝ていられないですし、
ゴミを漁るのは生きるためとしても、散らかしたままは駄目だと思います。

湖で溺れていたカラスを助けたことがありますが、いまだに恩返しがありません。
ゴミ捨て場で札束を見つけて、くわえて来てくれるのであれば、
カラスに対するイメージも、劇的によくなるのですが。


撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2014.4.25 ■■■
#137 お鮨屋さんはいずこに

昨夜、オバマ大統領が訪れたお鮨屋さんを、
銀座まで足を運んだついでに、見てみたいのですが、
地図を忘れてしまい、場所がわかりません。
スマートフォンがないのは勿論、携帯も通話とメールしかできない原始人なので、
ネットの力を借りられず、自力で探し出すのは大変です。

警備のお巡りさんが、あちらこちらにいるので、
オバマさんのお鮨屋さんはどこですか?、と聞こうかと思いましたが、
ピリピリとした雰囲気の中で、そのようなことをしたら、
馬鹿丸出し罪で現行犯逮捕されそうなので、やめておきました。


撮影地 : 東京都 銀座
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■■■ 2014.4.28 ■■■
#138 ヴィンテージ

先日、1960年代に撮影された写真展を観ました。
当時のレトロな風景が、いまのようになる時間が経過をしたのですから、
こちらの頭がボケてツルリとしても、不思議はないのかもしれません。

電車のようなトロリーバスを、昔はよく見かけました。
道からそれて、ポールが架線から外れたらどうなるのだろうかと、
子供心に心配していたことを、いまもよく覚えています。

写真というものは、まさにヴィンテージです。
なんということのない光景でも、時とともに新しい価値が加わります。


撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2014.4.30 ■■■
#139 まるごとひとつ

ロバート・キャパ展に、5月13日に行くつもりでいたら、
11日までですと、親切な方が教えてくださいました。
昨年、横浜美術館でのキャパとタロー展に行きそびれているので、
終了してしまう前に、慌てて東京都写真美術館に駆けつけました。

その前に、近くにあるイタリアンでお食事。
このようなお店では、グラタンに目がいきます。
セットで付いてくるサラダは、トマトがまるごと1個
冷たいトマトが、美味しく感じる季節になりました。
田舎者のせいか、恵比寿の味は格別です。


撮影地 : 東京都 恵比寿
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2014.5.1
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#140 One Last Farewell

ピアニストの松岡直也さんが、お亡くなりになりました。
カメラを手にして、初めてのひとり旅をしたのは1981年のことです。
その神戸で、松岡さんの音楽に初めて触れました。

それ以来、写真と旅と松岡サウンドは、
自分の原点のように、三位一体のものになりました。
そのうちのひとつが、はらりと落ちた感じです。

松岡さんの曲を聴きながら、どれだけの距離を歩いたことか。
生のピアノを聴けないのは、残念でなりません。


撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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