なまらなんくるないさ



■■■ 2020.10.1 ■■■
#1301 これまでよりも柔らかく

8年ほど使用してきた富士通のFMVにガタがきて、Zのキーの反応が悪くなりました。
ズームレンズと入力をしたつもりでも、うーむレンズと変換をされてしまいます。
それ以外にも不具合が生じているので、やむを得ず買い替えましたが、
モニターの発色やコントラストが、昔のものとはまるで異なるのです。
最新の機種は、かなりメリハリが利いているようで、
いままでのように黒を締めると、シャドーが潰れ気味になります。

購入時の設定のままでパソコンを使用している人も多くて、それぞればらばらな見え方をしているはずので、
細かな画像の調整をしても、さほどの意味はないのかもしれませんが、
9月20日の更新分からは、やや柔らかめの写真を掲載するようにしています。


 撮影地 : 東京都 原宿
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■■■ 2020.10.3 ■■■
#1302 牛丼スタイル

写真のレタッチに、どのくらいかけているのかというと、
このウェブサイトに掲載をしている画像では、平均をすると10分くらいです。
撮影はJPEGでしているために、現像の必要はありません。

深夜に更新をすることが多いので、時間をかけられませんし、
プロのレタッチャーではないので、それほどのテクニックも持ち合わせていないのです。

三つ星レストランのように、手間をかけて最高に美味しく仕上げるのではなくて、
うまい, はやい, やすいという、牛丼チェーンのキャッチコピーのように、
必要十分な範囲内で、見たイメージに近くなるようにしています。


 撮影地 : 東京都 下北沢
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■■■ 2020.10.5 ■■■
#1303 引き出しはひとつでも

相変わらず似たような写真が多いと、我ながら呆れてしまいますが、
それはそれで、自分らしく安定をしている証しかもしれません。

ひとりの人間が撮り続ければ、年齢による見え方の変化は生じるにしても、
ある一定の方向に纏まるのは、自然なことのような気がします。
無理に変化をつけようとしても、つまらなくするだけかもしれません。

プロカメラマンとして、さまざまな要望に応える必要があるのならば、
数多くのスタイルやテクニックを身につけたほうが、仕事がはかどるに違いありませんが、
撮影を楽しむだけであれば、引き出しはひとつでも構わないのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 阿佐ヶ谷
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■■■ 2020.10.7 ■■■
#1304 Z6でスナップ

ミラーレス一眼のZ6を購入したのは、おととしの11月です。
「晴れ, ときどき更新」の専用機として、我が家から半径2キロの自然だけを写していたものの、
24-50mmのズームレンズを手に入れたのを機に、街歩きもこのカメラで撮影をすることにしました。
フルサイズのセンサーは、35mm判のフィルムで慣れ親しんだ感覚があり、
高感度の画質も優れているので、日没後でも安心をしてシャッターが切れます。

ユーザーセッティングという機能を、生まれて初めて使うことにしました。
設定をスナップ向きにするために、モードはプログラムにして、
シャッタースピードが30分の1秒よりも遅い場合には、ISOが6400まで自動で上がるようにします。
手ぶれ補正もついているので、あとは任せて撮ればよいだけです。


 撮影地 : 東京都 有楽町
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■■■ 2020.10.9 ■■■
#1305 2Dから3Dへ

印刷は平面物であると、なんの疑いも抱かずに生きてきたので、
3Dプリンタと聞いた時には、どのような代物なのか想像もつきませんでした。

蝋人形みたいなものを簡単に作ることができるとは、凄い時代です。
あと数十年もしないうちに、映像の世界も激変をして、
風景写真も紙には出力をしないで、立体物として表現ができるようになり、
そのための機材が、ヨドバシカメラで売られるようになるのかもしれません。

2次元でしか物事を捉えられない自分は、ついていけそうにありませんが、
その頃にはこの世にいないので、とりあえずは安心をしていられます。


 撮影地 : 東京都 新橋
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■■■ 2020.10.12 ■■■
#1306 此岸の旅 1

お彼岸の頃の話なので旧聞になりますが、父の墓参りに行きました。
納骨やお盆の時よりも、中央本線の車内は混んではいたものの、
コロナ以前に比べれば、それでもまだ半分以下です。

大月駅での乗り継ぎは、かつてのほうがスムーズにできたような気がします。
JRから富士急行に乗り入れる特急の本数は、大幅に増えて便利になりましたが、
鈍行列車との接続は、あまりよくありません。

待ち時間ができたので、駅の周辺をぶらぶらとします。
カメラと一緒ならば、30分くらいは瞬く間に過ぎてしまうのです。


 撮影地 : 山梨県 大月
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■■■ 2020.10.14 ■■■
#1307 此岸の旅 2

三つ峠駅で降りて、歩いて菩提寺へと向かいます。
日頃の行いが悪いのがばれてしまい、本格的な雨になりました。

途中のローソンで、父と自分のためにお酒を買い、
墓石のまわりを綺麗にしてから、飲みながら近況報告をしました。
写真を撮りながら、寄り道をしていたので、
お前は何をしに来たのかと、怒られたような気がします。

いまは誰も住んでいない本家に寄り、格子の隙間から覗いてみると、
この前と比べて、草履が一足だけ消えていました。


 撮影地 : 山梨県 三つ峠
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■■■ 2020.10.16 ■■■
#1308 此岸の旅 3

始めてのお墓参りをしたのは、いまから50年以上も前ですが、
あたりの様子は、さほど変化をしていない感じがします。
慌ただしく景色が入れ替わる東京と比べると、別世界かもしれません。

関東甲信越のコロナウイルスの陽性者は、毎日そこそこ出ていますが、
山梨県はゼロのことも多くて、空白地帯のようです。
それはそれで喜ばしいのですが、そもそも人の往来が少ないのかもしれません。

大都会で暮らすのと、田舎で生まれて一生を終える人とでは、
いろいろな価値観が、かなり異なる気がします。


 撮影地 : 山梨県 十日市場
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■■■ 2020.10.18 ■■■
#1309 此岸の旅 4

河口湖駅の周辺を、ひさしぶりにぶらりとしました。
撮り歩いたことがある場所は、朧気ながらでも覚えているものですが、
なぜなのか、はじめましてという印象が強いのです。
もしかすると、駅前の広大な駐車場は、
その昔は、住宅地や路地ではないかという気がします。
山梨県でも、観光地では開発が進んでいるようです。

昨年までは、かなりの賑わいを見せていたはずが、
外国人はおろか、人影もまばらという印象です。
まるで、30年前にタイムスリップをした感じがします。


 撮影地 : 山梨県 河口湖
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■■■ 2020.10.20 ■■■
#1310 此岸の旅 5

駅から河口湖までは近いので、坂道を歩いて下りてみます。
観光船やスワンボートのあたりも、ほとんど人はいません。

大学生らしき5人組がいて、あたりに誰もいないからなのか、
わざわざこちらにまで来て、写してもらえませんかと頼まれました。
差し出されたのはスマートフォンで、うかつに画面に触れてはいけないのを忘れてしまい、
無造作に掴んだ瞬間に、カシャカシャとシャッターが切れてしまいました。
慌てて左手に持ち替えたものの、その拍子にまたカシャカシャと音がして、
このオジサンは何をしているのだろう、と思われたかもしれません。
そろそろ、ガラケーから卒業をしないといけないようです。


 撮影地 : 山梨県 河口湖
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