なまらなんくるないさ



■■■ 2020.9.11 ■■■
#1291 どうしようかと

しばらく前に、オリンパスがデジタルカメラ部門を他社に譲渡することを発表しましたが、
同じくマイクロフォーサーズを手掛けているパナソニックも、自社の事業の再構築に関してコメントを出しています。
そもそもが、大きな35mm判のセンサーを否定するところから始めた規格なので、
いまのようにフルサイズが市場の主流を獲得した状況においては、その前提は崩壊をしてしまい、
理屈からすれば、生き残るのは難しいように思われます。

コンパクトにすることを常に念頭に置いて開発をすれば、違う道が切り拓けたのかもしれませんが、
ビジネスとして成立をする製品を出すことができずに、ここまで来てしまいました。
街歩きで使いやすいカメラが発売されないかと、個人的には期待をしていたものの、
小型軽量で優れたレンズはありますが、よいボディが見当たらないままに終焉を迎えてしまいそうです。


 撮影地 : 東京都 高円寺
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.13 ■■■
#1292 懐かしの24-50mm

気分が停滞気味なので、打破をしないといけないと思い、
そのどさくさに紛れて、新しく出たZマウントのレンズを買いました。
24-50mmは、ニコンのお家芸のような焦点距離です。
このレンジのズームが最初に発売されたのは、まだフィルム時代の1987年で、
超広角からカバーをするものは、当時としては画期的でした。
大人気になり、手に入れるまでに半年ほど待たされた記憶があります。

今回の標準側の開放F値は、驚くことに6.3しかありませんが、
高感度で写せるデジタルならではの仕様で、その代わりに小型軽量です。
スナップは絞りながら撮ることが多いので、この暗さでも気にならない気がします。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.15 ■■■
#1293 観察開始

かつて住んでいた団地の解体作業が、ついに始まりました。
まずは植栽が抜き取られて、土が剥き出しの状態です。
プロのやることは、手早くて感心をします。

サンショウの木にいたアゲハチョウの幼虫を、間一髪で救出したので、
無事に蝶になるまで、保護をすることにしました。
少し食事をあげたところで、挙動が不審になり、
枯れ枝を入れると、糸を掛けて蛹になる準備を始めました。
生き物の観察が好きな父にも、見てもらうことにします。
逆光で写すと、透き通るような黄緑色が素敵です。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.17 ■■■
#1294 写真の行く末

撮影をするために、ある程度の技術や知識や経験が必要な時代には、
アマチュアとプロカメラマンの境界は、それなりに存在をしていたのではないかと思います。

現在のように、誰でもが高性能なカメラを使いこなせるようになると、
テクニックで差を見せることが、あまりできなくなりました。
その代わりをするかのように、コンセプトを重視する傾向が強まり、
何を撮ろうとしたのかが理解しにくい、難解な写真が増えている気もします。

俗世間との距離が徐々に離れて、写真界は部分的にガラパゴス化をしつつある感じですが、
世界が拡がるという見方をすれば、それもありなのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 阿佐ヶ谷
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.19 ■■■
#1295 曲線よりも直線

曲線が嫌いなわけではありませんが、どちらかというと直線に反応をしてしまいます。
助けてくださるのであれば神様でも仏様でも大歓迎という、節操のない性格でもあるためか、
教会の十字架や神社の鳥居などは、かなりの数を写してきました。
煙突や灯台を見つけると、無意味にアドレナリンが出ますし、
交差点で信号待ちをしている間に、横断歩道のシマシマが気になることもしばしばです。

アールデコが好きなのですか、と聞かれたことがありますが、
デコだとかポコだとか、そのような難しいことはわからないままに、
長い線があれば気になり、シャッターを切るのです。
写真はfeel it 、あまり理屈で考えない方が楽しめるのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 新宿
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.21 ■■■
#1296 初秋の江ノ島 1

およそ8ヶ月ぶりに、江ノ島へと出かけます。
これほど間が空いたのは、写真を始めてからは初めてです。

高校の遠足以来、ひさしぶりに湘南モノレールに乗ります。
当時から40年が経過をして、綺麗にリニューアルをされたようです。
懸垂式という上から吊る方式のためか、やや揺れるものの、
空中の散歩を楽しみながら、無事に湘南江ノ島駅に到着をしました。

とりあえずは、江ノ電にご挨拶をしないといけません。
いつものように、ひと押し必撮の単写で撮ります。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.23 ■■■
#1297 初秋の江ノ島 2

9月も中旬を過ぎると、さすがに泳いでいる人はいません。
海の家がなくてライフセーバーも不在という、淋しい夏になりましたが、
自分が子供の頃の海水浴場は、そもそもそのようなものでした。

遙か彼方の点々を拡大してみると、ひとつひとつが人間です。
鵠沼海岸のあたりかと思いますが、江ノ島よりも多くのサーファーが出ています。

熱帯低気圧が接近中なので、ビッグウェーブを期待していたものの、
波は穏やかで、サーフィンにはいまひとつかもしれません。
雨の景色を撮るつもりで来たので、やや拍子抜けをしました。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.25 ■■■
#1298 初秋の江ノ島 3

猫たちはどのようにしているのだろうかと、マリーナに足を運んでみましたが、
あれほどたくさんいたはずなのに、まるで姿が見えません。

暑さのために隠れているのか、それとも何かの理由でいないのか、
お目にかかれたのは、わずか1匹だけでした。
それも傷だらけのぼろぼろで、可哀想なくらい痛々しい感じがします。
野良猫は自由に暮らせる一方で、生きるのは大変です。

ボスのような貫禄があり、レンズを向けても動じる気配がありません。
さようならの挨拶をしても、無視をされてしまいました。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.27 ■■■
#1299 初秋の江ノ島 4

朝から雨の予報でしたが、午前中は穏やかな曇り空です。
そろそろ帰ろうかと、駅に向かい出した午後になり、
ようやく降り始めて、強い風が吹いてきました。

灯台のあたりには、いつもならば数多くの竿が並びますが、
この日の釣り人は、ひとりしか見当たりません。

手前の防波堤では、カメラマンがずぶ濡れで奮闘をしていました。
レフ板が煽られそうになりながら、片手でシャッターを切り続けているようです。
モデルさんも負けずに、ポージングをしています。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.9.29 ■■■
#1300 競い合いをしないように

なまらなんくるないさも、1300回を迎えました。
よくも写してきたものだと、我ながら感心をしながらも呆れてもしまうのです。

ウェブサイトに載せる写真の見せ方にこだわりはありませんが、順番だけは多少は考えています。
カニグラタンを食べた直後にエビグラタンを出されても、美味しさが半減してしまうように、
同じようなビジュアルを続けると、画像同士が競い合いをしかねないので、
そのようなものはできるだけ離すように、それなりに工夫をしています。
しかし、自分の興味の対象は恐ろしく狭いので、
モチーフが似ているものが多くて、バリエーションが少ないために、
どのように変化をつけるかで、いつも頭を悩ませているのです。


 撮影地 : 東京都 中野
写真をクリックすると拡大します



トップページはこちら  「なまらなんくるないさ」掲載一覧はこちら  前のページはこちら  次のページはこちら