![](n1293S1.jpg)
撮影地 : 東京都 練馬
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#1294 写真の行く末
撮影をするために、ある程度の技術や知識や経験が必要な時代には、
アマチュアとプロカメラマンの境界は、それなりに存在をしていたのではないかと思います。
現在のように、誰でもが高性能なカメラを使いこなせるようになると、
テクニックで差を見せることが、あまりできなくなりました。
その代わりをするかのように、コンセプトを重視する傾向が強まり、
何を撮ろうとしたのかが理解しにくい、難解な写真が増えている気もします。
俗世間との距離が徐々に離れて、写真界は部分的にガラパゴス化をしつつある感じですが、
世界が拡がるという見方をすれば、それもありなのかもしれません。
![](n1294S1.jpg)
撮影地 : 東京都 阿佐ヶ谷
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#1295 曲線よりも直線
曲線が嫌いなわけではありませんが、どちらかというと直線に反応をしてしまいます。
助けてくださるのであれば神様でも仏様でも大歓迎という、節操のない性格でもあるためか、
教会の十字架や神社の鳥居などは、かなりの数を写してきました。
煙突や灯台を見つけると、無意味にアドレナリンが出ますし、
交差点で信号待ちをしている間に、横断歩道のシマシマが気になることもしばしばです。
アールデコが好きなのですか、と聞かれたことがありますが、
デコだとかポコだとか、そのような難しいことはわからないままに、
長い線があれば気になり、シャッターを切るのです。
写真はfeel it 、あまり理屈で考えない方が楽しめるのかもしれません。
![](n1295S.jpg)
撮影地 : 東京都 新宿
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#1296 初秋の江ノ島 1
およそ8ヶ月ぶりに、江ノ島へと出かけます。
これほど間が空いたのは、写真を始めてからは初めてです。
高校の遠足以来、ひさしぶりに湘南モノレールに乗ります。
当時から40年が経過をして、綺麗にリニューアルをされたようです。
懸垂式という上から吊る方式のためか、やや揺れるものの、
空中の散歩を楽しみながら、無事に湘南江ノ島駅に到着をしました。
とりあえずは、江ノ電にご挨拶をしないといけません。
いつものように、ひと押し必撮の単写で撮ります。
![](n1296S3.jpg)
撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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#1297 初秋の江ノ島 2
9月も中旬を過ぎると、さすがに泳いでいる人はいません。
海の家がなくてライフセーバーも不在という、淋しい夏になりましたが、
自分が子供の頃の海水浴場は、そもそもそのようなものでした。
遙か彼方の点々を拡大してみると、ひとつひとつが人間です。
鵠沼海岸のあたりかと思いますが、江ノ島よりも多くのサーファーが出ています。
熱帯低気圧が接近中なので、ビッグウェーブを期待していたものの、
波は穏やかで、サーフィンにはいまひとつかもしれません。
雨の景色を撮るつもりで来たので、やや拍子抜けをしました。
![](n1297S2.jpg)
撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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#1298 初秋の江ノ島 3
猫たちはどのようにしているのだろうかと、マリーナに足を運んでみましたが、
あれほどたくさんいたはずなのに、まるで姿が見えません。
暑さのために隠れているのか、それとも何かの理由でいないのか、
お目にかかれたのは、わずか1匹だけでした。
それも傷だらけのぼろぼろで、可哀想なくらい痛々しい感じがします。
野良猫は自由に暮らせる一方で、生きるのは大変です。
ボスのような貫禄があり、レンズを向けても動じる気配がありません。
さようならの挨拶をしても、無視をされてしまいました。
![](n1298S3.jpg)
撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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#1299 初秋の江ノ島 4
朝から雨の予報でしたが、午前中は穏やかな曇り空です。
そろそろ帰ろうかと、駅に向かい出した午後になり、
ようやく降り始めて、強い風が吹いてきました。
灯台のあたりには、いつもならば数多くの竿が並びますが、
この日の釣り人は、ひとりしか見当たりません。
手前の防波堤では、カメラマンがずぶ濡れで奮闘をしていました。
レフ板が煽られそうになりながら、片手でシャッターを切り続けているようです。
モデルさんも負けずに、ポージングをしています。
![](n1299S1.jpg)
撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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#1300 競い合いをしないように
なまらなんくるないさも、1300回を迎えました。
よくも写してきたものだと、我ながら感心をしながらも呆れてもしまうのです。
ウェブサイトに載せる写真の見せ方にこだわりはありませんが、順番だけは多少は考えています。
カニグラタンを食べた直後にエビグラタンを出されても、美味しさが半減してしまうように、
同じようなビジュアルを続けると、画像同士が競い合いをしかねないので、
そのようなものはできるだけ離すように、それなりに工夫をしています。
しかし、自分の興味の対象は恐ろしく狭いので、
モチーフが似ているものが多くて、バリエーションが少ないために、
どのように変化をつけるかで、いつも頭を悩ませているのです。
![](n1300S3.jpg)
撮影地 : 東京都 中野
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