なまらなんくるないさ



■■■ 2020.6.5 ■■■
#1241 廃棄の決断

#1227で悩んでいた引き伸ばし機は、廃棄をする決断をしました。
ブローニーフィルムにも対応ができる機種なので、かなり重くて場所を取るのと、
日用品で代用が可能な薬液を入れる瓶や現像用のパッドは、捨ててしまうにしても、
イーゼルやタイマーなどの専用の周辺機材まで持ち帰ると、相当な量になります。
写真展を開くつもりはなくて、今後も使う機会はなさそうなので、
思い出のためにスペースを確保するのは、無駄に思えてしまうのです。

業者さんに処分をお願いすることになりますが、埃がついたままではあんまりなので、
これまでの感謝を込めて、綺麗に拭いてあげました。
もう印画紙にプリントをしないのかと思うと、少し寂しい気もします。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.7 ■■■
#1242 周辺光量落ち

#1241の写真は、画面の周辺が暗いのですが、
リコーのGR1で撮影をすると、このようになることがあります。
現像の仕方にも、若干の問題があるのかもしれません。

搭載されているのは、28mmの広角レンズですが、
コンパクトな光学系で、35mm判をカバーしているために、
周辺が弱くなるのは、仕方がない気がします。

最近の機材は、画像が自動補正されるために、
癖のある写り方をするものは、あまりないように思います。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.9 ■■■
#1243 ダブルリトルミイ

緊急事態宣言が解除されてから、初めての日曜日。
ボート乗り場では、待ちわびた親子連れが順番待ちをしています。

その近くにムーミンのガチャガチャがあり、3回もダイヤルをしてしまいました。
リトルミイが連続をして出て、最後はキツネみたいな知らない子です。
同じものが続くと、還暦が近い大人でも心が凹みます。

説明書によると、15歳以上向けなのだそうですが、
どこからどう眺めても、成人だけのものには見えません。
どのようにして対象年齢を決めているのか、不思議な気がします。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.13 ■■■
#1244 少しずつ少しずつ

感染防止のガイドラインは設定がされるものの、休業要請の解除が決まり、
緊急事態宣言が発令される前と同じくらいの人が、街へと出るようになりました。
少しずつですが、世の中の活気が戻りつつあります。

公共交通機関も混雑をしていて、そこそこ密な感じです。
日本人は真面目で用心深いのか、ほとんどの乗客はマスクをしているために、
車内で着けないでいると、横目で睨まれてしまいます。

指名手配をされている容疑者は、暑い時期に顔を隠していても不審がられないため、
今年の夏は外出がしやすくて、喜んでいるのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 有楽町
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.15 ■■■
#1245 近未来写真術

実家の整理をしていたら、面白いビデオを見つけました。
いまから30年前、1990年の4月から6月にかけて、
当時のNHK教育テレビで放送された、近未来写真術です。
エッジが効いた12人の写真家を、全13回で取り上げて、
篠山紀信さんが撮影現場にお邪魔をして、インタビューをしています。
話の内容も、とても興味深いのですが、
カット割りやBGMの選択がシュールで、番組自体も秀逸でした。

いま同じようなものを制作したら、どのような方々が取り上げられるのか、
是非、現代版をお願いしたいです。


 撮影地 : 東京都 六本木
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.16 ■■■
#1246 近未来写真術~宮本隆司

かつて、廃墟写真のブームがありましたが、
近未来写真術に出演していた宮本隆司さんは、その先駆者かもしれません。
デビューをした1980年代から、一貫したモチーフとして撮影をされていて、
建築の黙示録という処女作品集には、圧倒的な迫力があります。

消えてしまうものに魅せられる人は、少なからずいるはずで、
かく言う自分も、そのような場所では気持ちがざわざわとします。
人による創作物が、隙がなく計画的に生み出されるのに対して、
時の流れにより崩壊をする過程は、ランダムに行われるために、
予測ができない美しさが、琴線に触れるのかもしれません。


 撮影地 : 北海道 美深
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.18 ■■■
#1247 近未来写真術~武田花

近未来写真術に出演をした武田花さんは、その年に木村伊兵衛写真賞に選ばれました。
番組でも花ワールドが全開で、まさに絶好調な時期かもしれません。
そんなこともわからないの、と篠山紀信さんに言い放つことができた人は、
後にも先にも、他にはいないのではないかと思います。

どのような機材を使用しているのかと見たら、カメラはR4でした。
レンズは50mmの一本勝負で、交換もしないようです。
ライカでスナップをする人は、小型軽量のM型の愛用者が多くて、
大きな一眼レフ派は、さほど多くはないに違いありませんが、
それもまた、らしい感じがしました。


 撮影地 : 北海道 紋別
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.20 ■■■
#1248 ご質問と回答

ご質問がありましたので、回答をさせていただきます。

Q : #1240の手前にいる被写体は、見知らぬ通行人ですか。
A : 新聞社にいらした写真の先生ですが、もうお亡くなりになられました。

Q : #1245のコラージュは、自分で制作をしたものですか。
A : 駅に貼られた博覧会のポスターを、部分的に撮りました。

Q : モノクロの写真は、すべてフィルムで写したものですか。
A : 95%はそうですが、5%くらいはデジタルもあります。


 撮影地 : 神奈川県 横浜
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.22 ■■■
#1249 やるせない気持ち

いつでもできるつもりでいて、気が緩んでしまい、
後回しにしたままで、そのまま放置をしていると、
とんでもない状態になり、手がつけられなくなることがあります。

忘れないうちに、どんどん処理をするのがよいのですが、
残念ながら、先天的にそのような能力が欠けているために、
いつもあたふたとして、時間ばかりが過ぎてしまいます。

これから先も、このようにばたばたとしながら死んでしまうのかと思うと、
なんだかなあと、やるせない気持ちになるのです。


 撮影地 : 東京都 新宿
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2020.6.24 ■■■
#1250 相変わらず

このウェブサイトの写真は、相変わらず暗いものが多い気がします。
ことさら意識をして、そのような被写体や光景を選んでいるつもりはないのですが、
ご覧をいただいている方々には、申し訳ございません。

シャッターを切る行為を、単純に表現するとすれば、
何をどのように見ているか、ということではないかと思います。
視覚という人間のプリミティブな部分が、直接的に出やすいので、
ある傾向のものに集中をするのは、必然なのかもしれません。
万人の心が和むような、微笑むパンダでも載せたい気持ちはありますが、
自分のストックには、そのような画像はほとんどないのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します


トップページはこちら  「なまらなんくるないさ」掲載一覧はこちら  前のページはこちら  次のページはこちら