なまらなんくるないさ



■■■ 2019.11.30 ■■■
#1141 フィルムスキャナー

このところモノクロの写真が続いていますが、すべてフィルムで写したもので、
ニコンのSUPER COOLSCAN 5000 EDで、スキャンをしています。
2003年の秋に発売されて、当時としてはかなり高性能な製品でした。

まさに同じ年に、キヤノンからデジタル一眼レフのEOS Kiss Digitalが登場して、
そこを潮目に、流れが一気に変化をしたように感じます。
それから20年も経ちませんが、いまでは世の中はデジタルカメラ一色です。

一般向けのフィルム専用スキャナーは、もう日本のメーカーは製造をしていないと思います。
手元にあるものを壊さないように、大切に使わなければいけません。


 撮影地 : 北海道 上砂川
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■■■ 2019.12.2 ■■■
#1142 キスデジの衝撃

EOS Kiss Digitalの登場は、まさに衝撃的でした。
ボディはやや大柄ですが、画質は必要十分に素晴らしくて、
使用する頻度の低い機能が省かれているために、操作のしやすいメニュー画面に仕上げられています。
重箱の隅をつつくように見れば、一部のボタンが妙な位置に配置をされている感じもしましたが、
次の新製品では改善されていたのは、さすがキヤノンです。
このカメラならば、デジタル化が一気に加速をすると確信をして、
試し撮りをしながら、あちらこちらと一緒に旅をしたものです。

その後はモデルチェンジを繰り返して、かなりの数の機種が発売されました。
世間ではそれほど評価が高くはなくても、超小型のEOS Kiss X7がシリーズでは一番だと思います。


 撮影地 : 北海道 網走
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■■■ 2019.12.4 ■■■
#1143 必死のアピール

放し飼いの猫は、自由を謳歌できるのはよいのですが、
帰ろうとして戸が閉められていると、大変なことになります。

家の中にいる人に、なんとか気がついてもらいたくて、
ガラスのあるところまでよじ登り、覗き込んでアピールをしていました。
長時間、不安定な格好でいられる身体能力は、
ボルダリングでオリンピックに出れば、かなり上位にいけそうです。

10分くらいばたばたして、ようやく入れてもらえました。
その様子を見続けていたこちらは、かなり暇な旅人かもしれません。


 撮影地 : 青森県 田名部
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■■■ 2019.12.6 ■■■
#1144 肉眼優先

見たイメージを固定化する装置として、カメラを使用していますが、
あくまでも主となるのは自分の目なので、機械が写したものを絶対視はしません。

肉眼を通して捉えた光景と、撮影される画像が、
シャッターを切る瞬間にぴたりと合えば理想ですが、そのようにはならないことが多いので、
ギャップを後から整えるのは、やぶさかではありません。

トリミングをするのはよくないですか、と質問をされたら、
したほうがよければしますし、必要がなければしないという、
ごく当たり前のことしか言えませんが、それがすべてなのです。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2019.12.8 ■■■
#1145 そのつもりなので

そのつもりで始めたので、それでよいのですが、
ウェブサイトに書く内容は、写真の話題が多めになるようにと心掛けてきました。

立ち上げた当初は、ご覧をいただいているのは自分ひとりのため、
何を書いても、まるで情勢に変化はありませんでしたが、
ちらりほらりと、ご訪問をいただけるようになると、
あまりにくだらない内容では、さすがに気が引けてしまうので、
多少は何かの役に立ちそうなことを書きたいと、意識だけはしています。

とはいえども本人はこの通りなので、これが限界かもしれません。


 撮影地 : 兵庫県 兵庫
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■■■ 2019.12.10 ■■■
#1146 とりあえず鳥

そろそろ、年賀状を準備する時期になりました。
出す枚数は減りましたが、それでも内容は考えないといけません。

この数年は、近所で撮影をした写真を使用しています。
いつも鳥の絵柄なので、野鳥カメラマンだと勘違いをされているようですが、
そのようなことはなくて、さほどの望遠レンズも手元にはありません。

ライオンやゾウが近くにいれば、撮りたい気持ちはあるものの、
残念ながら、このあたりにいる哺乳類は猫くらいなので、
消去法で選ぶとなると、鳥になるのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2019.12.12 ■■■
#1147 保存された過去

いまから30年ほど前の、桜木町の光景です。
かつては、ここが東急東横線の終点で、
馬車道や山下公園へ向かうには、このあたりを歩いていました。

インターコンチネンタルホテルと大観覧車は、すでに完成をしていますが、
みなとみらい地区は、ほとんどがまだ更地でした。
現在では高層ビルが建ち並んで、まるで別世界のようです。

過去の瞬間をコピーして保存できるのが、写真の面白さであるのと同時に、
当時を思い出すと、切なくなることもあります。


 撮影地 : 神奈川県 桜木町
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■■■ 2019.12.14 ■■■
#1148 ラストフィルム

かつて撮影をしたモノクロネガを、このところ見直しています。
スキャナーでパソコンに取り込んだ画像は、やはりデジタルとは違うものの、
一般的なモニターで見ると、さほどの差は感じません。

シャッターを切る瞬間の手応えは、緊張感を伴うフィルムのほうがありますが、
気軽に数多く撮れるのは、デジタルの大きなメリットです。
いつかまた、昔の相棒のカメラと旅をしたい気持ちはあるものの、
写した直後に画像が完成をするという、いまの便利さに慣れてしまいました。
ネオパン400プレストが、生産を終了した現在では、
2014年のこのカットが、自分のラストフィルムになると思います。


 撮影地 : 東京都 原宿
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■■■ 2019.12.16 ■■■
#1149 憧れのお手本

好きな写真家はと聞かれれば、いろいろな名前が思い浮かびますが、
まず挙げさせていただきたいのは、奈良原一高さんです。
先日のNHKの日曜美術館で、その人と作品を取り上げていました。

目の前の光景でありながら、非現実感があり、
いかなるものでも美しく捉える、不思議な印象がする写真です。

同じように撮りたいのですが、当然のことながら不可能で、
そもそも、自分の写したものはアートであるという意識がないために、
憧れのお手本としながら、迷い道を歩んでいるのです。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
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■■■ 2019.12.18 ■■■
#1150 夜も歩く

旅に出ると、太陽が沈んでもカメラを手に歩いていたので、
午前0時を過ぎてから宿に入る日も、よくありました。

地方では夜の8時頃になると、街から人影がなくなることが多く、
その中を、蛾のように灯りを求めて彷徨います。
暗闇を徘徊するのは、コソ泥か夜這いか写真家くらいなので、
職務質問を受けてもおかしくありませんが、そもそもお巡りさんもいないのでした。

増感をしないので、多少ぶれているものの、
暗い雰囲気が出てそれもよいと、当時はうそぶいていたものです。


 撮影地 : 北海道 登別
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