なまらなんくるないさ



■■■ 2019.10.21 ■■■
#1121 やむを得ぬ心得

海や山に囲まれた田舎ではなくて、大都会の光景では、
撮影をした画像の中に、人間が入り込むのは普通で、
無理をして外そうとすると、逆に不自然になることもあります。

スナップショットで人物を撮る時に、アップはよくなくて、
写真の一部としてなら構わない、という考え方もあるようですが、
どこの誰かが特定できるのであれば、大小は関係がないのかもしれません。

以前にも書きましたが、見ず知らずの人を写しているという時点で、
それほどよいことをしていないのは、間違いがないのだと思います。


 撮影地 : 東京都 有楽町
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■■■ 2019.10.24 ■■■
#1122 いつか見直したら

デジタルであれば、小型のハードディスクに万単位の画像を収められますが、
フィルムで同じカット数があるとすると、かなりの物理的なスペースが必要になります。
荷造りをしていて、ネガとポジの量の多さには閉口をしました。

とあるカメラマンが、2000本もの撮影済みのフィルムを廃棄したと話していました。
それだけ溜めると、現像をするのも大変なのは確かですが、
その瞬間と縁があり写したものを捨てるのは、なんとも勿体ない気がします。

銀塩時代の自分の写真も、とりあえずはすべて転居先に運びました。
いつか見直したら、面白い発見があるのかもしれません。


 撮影地 : 長野県 黒姫
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■■■ 2019.10.25 ■■■
#1123 アニメの聖地

生まれて初めて、神田明神にお参りをしました。
秋葉原に近くて関係が深いためか、絵馬はアニメのキャラクターです。
海外からの観光客が、日本のどこの神社もそのようだと誤解をしないことを祈ります。
境内にあるホールでは、プロレスの興行も行われるそうです。
御朱印が肉筆ではなくて印刷というのも、合理的なのかもしれません。
広告代理店がネーミングをしたような、神社声援という商品名のジンジャーエールが売られていたものの、
神泡のモルツもあり、そちらを飲んでしまいました。

日本橋や丸の内など108町会の総鎮守ということで、古式ゆかしいイメージで訪れると、
ひとひねりもふたひねりも違う感じで、驚きで目玉が飛び出すかもしれません。


 撮影地 : 東京都 神田
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■■■ 2019.10.27 ■■■
#1124 ハードルが低いので

楽器を弾くにせよ、スポーツをやるにせよ、
それなりの才能や技術がないと、なかなか楽しめませんが、
その点で、写真はハードルが低いように感じます。

基本的に、撮影者の個人的なモノの見方なので、
誰が写しても、唯一無二の画像になるのがよいところです。

お金を得たいのであれば、知識や経験が必要だと思いますが、
その人が見た瞬間の記録であれば、それほどのテクニックはいりません。
だからこそ、自分でも続けられている気がするのです。


 撮影地 : 長崎県 長崎
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■■■ 2019.10.30 ■■■
#1125 すいすいいけない

ひさしぶりに新宿に行きましたが、移動をするだけで疲れました。
気をつけないと、他人に接触をしそうになるのです。
かつては、無意識のうちにすいすいと歩けたのに、
都心を離れて隠遁生活をしているためか、スローな動きが身についてしまい、
街のスピードには、ついていけない感じがします。

地方から来た知人に、東京を案内した時に、
駅のコンコースで、次々と人にぶつかる姿を見て、
どうして避けることができないのだろうかと、不思議に思いましたが、
自分が似た立場になると、わかる気がします。


 撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2019.11.1 ■■■
#1126 記録と報告

写真は世の中のコピーである、ともいわれますが、
自分が写したものを眺めていると、確かにそう感じます。

ほとんどの被写体は、自らが生み出したわけではなくて、
琴線に触れたモノや光景を、このように見ていますというだけのことです。
基本的には、私的な記録であり、
ウェブサイトに載せると、報告みたいになるのかもしれません。

創作をしないので、撮れないのはスランプというよりも、
普段の元気さや健康が、不足をしている時のような気がします。


 撮影地 : 東京都 外苑前
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■■■ 2019.11.3 ■■■
#1127 それなりに

写真を始めたのは、旅の記録をするためということもあり、
テーマなどの高尚なものは、持ち合せていません。
深く考えずに、気になる対象を写しているだけなので、
全体として脈絡がなくても、当たり前なのです。
それでも、それなりに纏まりがあるように見えるとすれば、
ひとりの人間が、同じように撮影をしているからかもしれません。

手書きによる文字が、堂々としていて味があります。
いまはもう、デジタルの恩恵に浴さないと生活が成り立ちませんが、
このような看板に出会うと、アナログの素敵さを再認識するのです。


 撮影地 : 栃木県 栃木
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■■■ 2019.11.5 ■■■
#1128 とんだお馬鹿さん

旅をしていると、好きな天候を選べないので、
どのような条件でも、気にならずに撮影ができるようになりました。

撮りやすいのは、モノのカタチが明確になる薄曇りですが、
歩いていて気持ちがよいのは、やはり晴れた日です。

太陽が出ると影が出て、煩わしく感じることもありますが、
歩いている方向に自分の分身があると、つい写してしまうのです。
どうせ撮るのならばと、珍妙なポーズをつけたりもするために、
まわりからは、とんだお馬鹿さんに見えているかもしれません。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2019.11.7 ■■■
#1129 いつかはポジフィルムも

引越しは面倒ですが、自分の過去に出会える愉しみもあります。
その昔に撮影をしたフィルムを、ひさしぶりに見てみました。
いまからすれば、雑然とした画面構成が多いのですが、
それはそれなりにリアルで、面白い気がします。

2000点以上の写真を、このウェブサイトに載せてきましたが、
ポジフィルムで写していた頃のものは、ひとつもありません。
デジタルデータにするのが面倒だからという、怠慢な理由からなのですが、
これからは、スキャナーを作業台に常に置くことにしたので、
その当時のカットも、たまにはご覧をいただきたいと思います。


 撮影地 : 茨城県 常陸大子
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■■■ 2019.11.9 ■■■
#1130 ここが正念場

オリンパスとニコンの企業の中間決算が、数日前に発表されましたが、
映像分野に関しては、どちらにも厳しい数字が出ています。
前者におけるカメラ事業は、落語に出てくる大店の若旦那みたいなものですが、
後者の場合は会社の屋台骨を支える製品なので、状況はより切迫しているように感じます。

ニコンとしては初の本格的なミラーレスカメラであるZ6は、機能は優れていますが、
価格が高めということもあるので、最初からD800系のような上級機のデザインで攻めたほうが、
ファンの期待にも応えられて、販売に結びついたような気がします。
市場の縮小とソニーの本格参戦により、ミラーレスの商品開発は布石をしている段階ではなくなり、
勝負手を次々と繰り出す必要がある、残された時間が少ない正念場を迎えたのかもしれません。


 撮影地 : 神奈川県 長谷
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