なまらなんくるないさ



■■■ 2019.9.8 ■■■
#1101 撮れないことも

カメラを向けたら、基本的にはシャッターを切るようにしていますが、
レリーズボタンを押せない時も、たまにあります。

レンズを選んで、フレーミングをして、
露出やらいろいろと決めて、これでよいと撮影をするものの、
どのようにしても、見たイメージに近くならないことがあります。
まるで同じにするのは、不可能なのは当たり前ですが、
そうはいえども、あまりに乖離をしていると、
そもそも、撮る意味がない気がします。
スナップもネイチャーも相手合わせなので、諦めも肝心かもしれません。


 撮影地 : 千葉県 館山
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■■■ 2019.9.10 ■■■
#1102 バランスも考えながら

このところ、カメラの販売数が激減をしているようです。
スマートフォンの普及が、その引き金であるのは間違いがありませんが、
手元にあるカメラの性能が、すでにかなり高いので、
買い替え需要が起きにくいというのも、一因の気がします。

最近の新製品は、ピクセル数を増やしたものが多いものの、
個人的な感覚では、いま常用している2400万画素があれば、
特定の目的があるプロ以外は、必要かつ十分かもしれません。
データが大きくなると、パソコンにもそれ相応のスペックが求められるので、
全体的な使いやすさも考えて、機材を選んでいます。


 撮影地 : 北海道 歌志内
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■■■ 2019.9.12 ■■■
#1103 心を込めて

100円玉をできるだけ集めて、朝から出かけました。
近所のお寺と神社を、順番に回ります。

お賽銭はいつもの10倍と、奮発をしてみましたが、
そもそもが安いので、それほどではありません。
多い少ないではない、という話を聞いたような気もするので、
その説に、自分も便乗をさせていただくことにしました。

金額の多寡に関わらず、気持ちを込めてお祈りをすれば、
心が落ち着いて、お願いを聞いていただける気がします。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2019.9.14 ■■■
#1104 同時にできない

最近の高性能なカメラでも、まだ肉眼に追いついていないと思われるのが、
ラチチュードやダイナミックレンジと呼ばれる、再現域の幅です。

明るいところと暗いところが、フレーム内に混在をした場合に、
人間の眼では、そこそこ両方を同時に認識ができても、
撮影をした画像では、どちらかが犠牲になり、
見たイメージのように写せないことが、しばしばあります。

いま使用している機材には満足をしていますが、さらに向上を期待するポイントがあるとするならば、
高感度における画質と、ディープシャドーからハイエストライトまでを表現する能力かもしれません。


 撮影地 : 山梨県 本栖湖
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■■■ 2019.9.17 ■■■
#1105 懲りない男

記憶力に自信がないため、気がついたらメモをしておくのですが、
あまりに字が汚なくて、後から読めない場合があります。
自分の筆跡なのかどうかすら、疑わしくなるほどで、
石器人の象形文字のほうが、よほどわかりやすいかもしれません。

時間をかけてようやく解読をしたら、とんでもなくくだらない内容のこともしばしばで、
その時の落胆と自己嫌悪は、筆舌に尽くしがたいものがあります。

同じ失敗を繰り返さないように、綺麗に書くようにと試みますが、
いざその時になると急いで乱筆になり、また後悔をするのです。


 撮影地 : 千葉県 太海
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■■■ 2019.9.19 ■■■
#1106 ひさしぶりに見てみると

自分が撮影をした写真を、ひさしぶりに見てみると、
もう少し違うように写しておけばと思うことも、しばしばあります。
時が流れて、腕が上達をしたというよりも、
モノに対する見方が、その当時とは違うのかもしれません。

それとは逆に、まるでチェックをしていないカットが、
いまになると、なかなかよいのではないかと感じたりします。

人間の本質は、さほど変わらないような気はしますが、
数十年も経てば、それなりに変化をするものなのかもしれません。


 撮影地 : 沖縄県 那覇
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■■■ 2019.9.23 ■■■
#1107 とんとご無沙汰

近所のスーパーで、ごくたまにサッポロクラシックを販売しています。
なんの自慢にもなりませんが、違いがわからない男なので、
エビスやモルツと利きビールをしても、絶対に当てることができないという妙な自信がありますが、
それでもクラシックを飲むと、北海道を旅している気分になれるのです。

函館にも、とんとご無沙汰をしています。
老舗の百貨店やラーメン屋さんは、閉店をしたと聞きました。
テレビに映し出された西波止場の岸壁を見ると、綺麗に整備をされたようです。
駅近くの広大な更地の、再開発の進捗の具合も気になります。
次に訪れた時には、浦島太郎みたいな状態かもしれません。


 撮影地 : 北海道 函館
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■■■ 2019.9.25 ■■■
#1108 住めば都

引越しをする日が近くなり、荷造りを始めました。
転居先は近所で、池のすぐそばです。

いまの家を最初に訪れた時は大雨でしたが、駅前が舗装されていなくて、
どろどろの道を揺られて来たのを、鮮明に覚えています。
当時はボンネットバスで、ワイパーには手動のレバーがついていました。
それは、50年以上も前のことです。

半世紀も住み慣れた場所から動くのに、現実感がありません。
どこでもそうかもしれませんが、たぶん住めば都なのだと思います。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2019.9.27 ■■■
#1109 二重の驚き

引越しの準備に、かなりの時間を取られてしまい、
昨日のウェブサイトの更新は、お休みにしました。

写真に関する本を、梱包していたら、
想像をしていた以上に大量にあり、愕然とします。
ほとんどは、目を通しているはずなのに、
何も覚えていないというのは、二重の驚きです。

それでも、澱のように自分の中に溜まり、
無意識のうちに、撮影をした写真に現れているのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2019.9.29 ■■■
#1110 好むと好まざると

いままでに掲載をした写真を、改めて見直してみると、
意識をして写しているわけではありませんが、暗くて淋しいものばかりです。

気になる被写体に対して、自然にレンズを向けていると、
正規分布のように、あるところを中心にして、
一定の傾向のものが多くなるのは、必然なのかもしれません。

モノを見るという、人間の生理から生まれる写真は、
撮影者の根源的な部分が、表れやすいような気がします。
好むと好まざると、これが自分なのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 三軒茶屋
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