なまらなんくるないさ



■■■ 2019.7.27 ■■■
#1081 モノクロの理由

自分で撮影をしていても、モノクロはずるいなあと思います。
ひとつスパイスが効いているというか、下駄を履いた感じというか、
色が省略をされているがために、非日常感が生まれて、
写真らしさが、より強調をされるからかもしれません。

それだからよくないというつもりは、毛頭ありません。
しかし、なぜカラーではいけないのだろうかと、
ファインダーを覗きながら、ふと自問をする瞬間もあるのです。
そもそも、そのような迷いが生じた時には、
思うように写せていない場合が、多いような気がします。


 撮影地 : 神奈川県 元町・中華街
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■■■ 2019.7.28 ■■■
#1082 粗粒子

なんということのない景色でも、色を消すと雰囲気が出て、
それらしく見える気がするのは、自分だけではないかもしれません。
粒子を粗くすると、さらに増幅される感じがします。

昔からモノクロでも撮影をしてきましたが、ノイズの多いプリントにしたことはありません。
標準的な現像で満足をしていたのと、そもそもが方法をよく知りませんでした。

フィルムの頃とは、仕上がりのイメージが少し違うかもしれませんが、
カメラもソフトウェアも進化をして、さまざまな表現が手軽にできるようになりました。
イメージに合うのであれば、いろいろと試してみたいと思います。


 撮影地 : 神奈川県 元町・中華街
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■■■ 2019.7.30 ■■■
#1083 ドナルドさん

鎌倉駅前のカーネル・サンダースさんと同じく、
横浜の山下公園に行くと、ドナルドさんにご挨拶をします。
外見に似合わず寡黙な方で、お返事をいただくことはありませんが、
もしかすると、口が開かないのかもしれません。

左右に座れば、3人で仲良くという感じになりますが、
誰もいないと、ただ態度がでかいピエロです。
隣に腰をかけて、チーズバーガーでも食べたいものの、
怪しげなおじさんが、店の前で人形とお喋りをしていると、
営業妨害で、警察に通報されてしまうかもしれません。


 撮影地 : 神奈川県 元町・中華街
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■■■ 2019.8.3 ■■■
#1084 期間限定

真夏のデザインフェスタに、初めて足を運んでみました。
春や秋に開催をされているものと比べて、やや小規模で、
出展者も、いつもとは少し違う感じがします。
夏休みの期間ということで、学生の参加も多いようです。

今回の会場は、東京テレポート駅に隣接をした青海展示棟です。
タクシーの運転手さんも知らないところで、カーナビにも表示されません。
東京ビッグサイトの一部が、オリンピックのために使用ができなくなるので、
この春から来年の秋まで限定の、仮設の建物なのだそうです。
シンプルな構造ですが、これで必要十分な気がします。


 撮影地 : 東京都 東京テレポート
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■■■ 2019.8.4 ■■■
#1085 光化学スモッグ

ひさしぶりに、光化学スモッグが出たようです。
半世紀ほど前には、連日のように聞いていたのに、
最近は耳にしないのは、いまの空気は綺麗なのかもしれません。

我が家から少し離れた小学校は、大気汚染の発祥の地のようなところで、
早々に教室にエアコンが取り付けられたため、それが羨ましくて仕方がありませんでした。

子供の頃に外で遊んでいると、注意報が出るのが事前にわかりました。
大きく息を吸い込むと、気管支のあたりが痛くなるのです。
考えてみると、体によくないことをしていたと思います。


 撮影地 : 東京都 新宿
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■■■ 2019.8.6 ■■■
#1086 暑さのせいにして

我が家の近くのアメダスによると、猛暑日が9日も続いています。
この日は36.9℃と、あと一歩で体温計の赤い数字に届くところまできましたが、
この炎天下でも、カメラを手に出かけたくなるのです。

乗り手のいないボートが、ずらりと並んでいます。
水の上は涼しくても、漕ぐとそれを帳消しにするほどの汗をかきそうです。

多少は気温が下がる夜に、写真関係の作業を進めるつもりでいても、
昼間の暑さのせいか、ほとんどできずに寝てしまいます。
もしかしたら、ただの怠け者なだけかもしれません。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2019.8.9 ■■■
#1087 さほどのこだわりもなく

スナップはモノクロなんですね、と聞かれたりしますが、
正直なところ、あまり深く考えてはいません。
グレーだけのほうが、モノのカタチが明瞭になるのと、
自分が記憶をしている光景には、色彩がないので、
色に対する意識が薄いという、その程度の理由だと思います。

デジタルカメラに変えてからは、カラーで写すようになりましたが、
撮影をしていても、まるで違和感はないので、
そもそも、こだわりがないのかもしれません。
それでも、モノトーンの地味な写真が多いような気がします。


 撮影地 : 山梨県 谷村町
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■■■ 2019.8.12 ■■■
#1088 ありふれたものでも

一見したところ、ごくありふれたものでも、
数が集まると、素晴らしいコレクションになることがあります。
同じように、ひたすら撮り続けていれば、
そのうちに、それなりに纏まりが出るようです。

いつでも撮影ができそうな、なんの変哲のない景色や物でも、
時が過ぎると、新しい価値が生まれたりします。
当時は、写したことすら忘れてしまうようなものだとしても、
数年後に見ると、気になるカットに変化をしていることもしばしばです。
それもまた、写真の面白さかもしれません。


 撮影地 : 静岡県 松崎
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■■■ 2019.8.15 ■■■
#1089 波平さんを超えて

しばらく前に、誕生日というようなものを迎えた気がしますが、
この年齢になると、おめでたいのは頭の中だけです。

50歳を過ぎたところまでは、朧げながら記憶がありますが、
最近は自発的な健忘症により、数がよくわからなくなりました。
もしかして、あの波平さんよりも年上かと思うと、
愕然としてしまい、少ない髪の毛をかきむしりたくなります。

かくなる上は、素敵なお爺さんを目指そうと思えども、
いかにすればなれるのか、見当すらつかないのです。


 撮影地 : 東京都 練馬
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■■■ 2019.8.18 ■■■
#1090 幸せな時間

いままでに、日本のあちらこちらを撮り歩いてきましたが、
わざわざ出かけたのに、どうしてそのようなものを写すのですかと、
困惑の表情を浮かべられることが、たびたびあります。

気になる光景を、ひたすらカメラに収めているだけなので、
その地域に関連があるのか、特有なものかなどは、
ほとんど考えてはいないのですから、仕方がありません。

ふらふらと旅をしながら、目に映るものを撮影する。
それだけで、十分に幸せなのです。


 撮影地 : 大分県 由布院
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