なまらなんくるないさ



■■■ 2019.7.7 ■■■
#1071 材木座寸景1

たまたま乗り込んだ列車が、逗子行きなので、
目的地を江ノ島から鎌倉に変えて、材木座海岸へと向かいます。

海の家の建設が、かなり進んでいるようです。
まずは、酒屋さんでビールを仕込みます。
日陰を見つけて休んでいると、腰に衝撃が走り、
振り向いてみると、猫がボディアタックをしてきたのでした。

思い出したように、時々シャッターを切りながら、
茶トラくんと、しばらく一緒に過ごしました。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.8 ■■■
#1072 材木座寸景2

気持ちのよい、梅雨の晴れ間です。
薄いベールのような巻層雲が、日射しを和らげてくれるので、
散歩や昼寝をするのには、最高かもしれません。

そこそこの風が吹いているため、ウィンドサーフィンには向いているようで、
遥か彼方には、たくさんのセイルが見えますが、
海は穏やかなので、波打ち際にいるサーファーは数えるほどです。

いままでに、サーフィンをしたことはありません。
人生にも上手く乗れていないので、波乗りも下手だと思います。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.10 ■■■
#1073 材木座寸景3

鎌倉の海岸は、素晴らしい自然のスタジオです。
ウェディングの前撮りをしている光景を、たまに見かけることがあります。

新郎と新婦が、衣装が濡れてしまうのも気にせずに、
これ以上はないというくらいまで高く、海に向かい跳んでいました。
この瞬間を、ふたりは忘れないに違いありません。

晴れたら晴れたで、曇りなら曇りで、
さまざまな写真が撮れるのが、波打ち際の魅力です。
幸せな時間に相応しい光が、あたりに降り注いでいました。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.12 ■■■
#1074 材木座寸景4

いまの子供は、室内にいる時間が多いのかもしれませんが、
その昔は、まだテレビゲームが開発されていなくて、
毎日のように、池や公園で過ごしていました。

波打ち際で遊ぶことができるのは、素晴らしい環境です。
このような場所で育てば、丈夫な体になるに違いありません。

いつの時代でも、子供は可愛く見えるものの、
受給開始年齢が近づくと、自分の年金が歩いているような気にもなります。
心が汚れた、どうしようもない大人です。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.14 ■■■
#1075 材木座寸景5

飼い主さんは、一緒にボードに乗せたいようですが、
犬は水から離れたくて、全力でリードを引いて逃げています。
どうしても嫌で、仕方がないのかもしれません。
最終的には人間が諦めて、普通に砂浜を散歩していました。

海を眺めていると、気がつかぬうちに時が過ぎます。
もうビールもないので、また仕込みに出かけることにしました。
同じ店で買うのは、なんとなく気が進みませんが、
上手いことに、別の酒屋さんがありました。
缶底の賞味期限は先月までですが、気にしないことにします。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.16 ■■■
#1076 材木座寸景6

ぼんやりとしながら、海を眺めていると、
遥か沖にあるボートが、徐々に大きく見えてきました。

よく見ると、ふたりでオールを漕いでいるようです。
そして、ほどなく砂浜に上陸をしました。
もしかすると、エンジンが故障をしたのかもしれません。

助けを求めるためか、ひとりはどこかへと向かいましたが、
留守番をしている人は、とりたててすることがありません。
ゆるりゆるりと、時が流れていました。


 撮影地 : 神奈川県 鎌倉
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.18 ■■■
#1077 写真を撮る

写真を撮る、とりわけスナップの場合は、
自分の土地ではないところで、見ず知らずの誰かやその所有物を、
撮影許可を得ないで、なんの相談もなく被写体にしているという時点で、
それほど褒められたことをしていないのは、間違いがないと思われます。
相手が不快にならないように、できる限り留意をしたとしても、
それはカメラマン側の理屈で、仮に肖像権なるものに抵触をしない場合でも、
気がつかないうちに写されるのは、ほとんどの人は嫌なはずです。
しかし、あまりにいろいろと考えてしまうと、
何も写すことができずに、空と海にしかレンズを向けられなくなるので、
自分の中で折り合いをつけて、シャッターを切るしかないのかもしれません。


 撮影地 : 東京都 原宿
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.20 ■■■
#1078 とんでもない奴

我が家の唯一の自慢が、ゴキブリがいないことでしたが、
小癪にも、このところたまに姿を現します。

殺虫剤をかけたら、倒れて動かなくなりましたが、
しばらくして見に行くと、どこにもいません。
やられたふりをしていたようで、完全に騙されました。

後日に玄関で遭遇をした時は、これでもかとスプレーをしたところ、
靴の中に飛び込んで、大暴れをした挙句に昇天をしました。
最後の反撃のつもりだと思いますが、そういうのはやめて欲しいです。


 撮影地 : 東京都 練馬
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.22 ■■■
#1079 ようやく出口が

今年の梅雨は、細く長く続いています。
明けるのが8月になるのでは、という観測も出ていたものの、
最新の予報によれば、なんとか7月のうちに夏を迎えられそうです。
トンネルの出口が、ようやく見えてきました。

この気候では、海の家はまだ商売にならないようです。
準備はしたものの、店を開けていないところもあると聞きました。

自分が子供の頃は、寒くても唇を紫にして泳いだものですが、
いまの時代には、そこまでする人はいないのかもしれません。


 撮影地 : 神奈川県 江ノ島
写真をクリックすると拡大します



■■■ 2019.7.24 ■■■
#1080 心象ではなくて

写真には、現実に目にしているものしか写りませんが、
実像だけではなくて、虚像も存在します。
それらが重なると、どこからどこまでがどちらなのか、
そう簡単には、判別がつかないこともありますが、
ファインダーを通して見るものは、すべて等価に扱われるので、
どこがどちらであるのかは、それほど問題ではないのかもしれません。

虚実が混在すると抽象化して、心象風景的にもなりますが、
自分の場合は、そのようなことはあまり意識をせずに、
あくまでも、ひとつの景色として捉えているのです。


 撮影地 : 神奈川県 日本大通り
写真をクリックすると拡大します



トップページはこちら  「なまらなんくるないさ」掲載一覧はこちら  前のページはこちら  次のページはこちら