なまらなんくるないさ



■■■ 2013.8.28 ■■■
#031 量と質

ある写真家は、量のないところに質はないと言いました。
どれだけしたのかではなくて何をしたのかが大切です、という聖職者の言葉もあります。

相反するような内容ですが、どちらも正しいのかもしれません。
スポーツでも練習量がないと上達をしないことは、容易に想像がつきますし、
その一方で、量ではなくて質が重要だという指導者もいるのです。

写真の世界でも、数多くのシャッターを切ることは大切ですが、
ひとつひとつの内容も、無視をすることはできません。
そのバランスが、なかなか難しいように感じます。


撮影地 : 北海道 函館 
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■■■ 2013.8.31 ■■■
#032 気になる気になる

東京国際フォーラムで、コンサートを聴きました。
中央の前から2列目という、最高ともいえる席です。

ステージを撮影しているカメラマンは、合計で4人。
その動きが、気になる気になる。
バラードやアカペラの時に鳴り響くシャッター音、それも連写で。
2列目でもよく聞こえるので、最前列の人はかなり気になるはずです。
ステージにいるアーチストにも、聞こえていたかもしれません。

このような会場では、これからはミラーレスでの撮影が一般的になるに違いありません。


撮影地 : 東京都 有楽町 
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■■■ 2013.9.3 ■■■
#033 絶対あげない

海岸でハンバーガーを食べようとしたら、遠くから女性の悲鳴が聞こえます。
直後にバサバサという大きな音がして、目の前が一瞬暗くなりました。

何事が起きたのかわかりませんでしたが、包み紙だけが手に残り、
発射に失敗したロケットのようにばらばらのハンバーガーが、3メートルほど先に落ちていました。
空を見上げると、トンビが飛んでいます。

ひと口も食べていないものを、みすみす盗まれるわけにはいきません。
砂まみれのハンバーガーを拾い集めて、高々と掲げて見せつけてから捨てました。
子供じみていて、大人げないのですが。


撮影地 : 神奈川県 江ノ島 
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■■■ 2013.9.5 ■■■
#034 そのうちライオンが

今年の暑さは、まさに記録的です。
暑さだけではなくて、雨も異常な気がします。

あまりの土砂降りに、呆然と窓から外を眺めてしまいます。
雨量が最も多いところとして、自分の住んでいる町が報道されました。
テレビのトップニュースに名前が出るなんて、なんだか不思議な気分です。

やはり、日本は熱帯化をしているようです。
あと100年もしたら、奈良公園にシマウマが走り、
近所にはノラネコではなく、ノラライオンが棲むかもしれません。


撮影地 : 東京都 新宿 
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■■■ 2013.9.8 ■■■
#035 夏から秋

風には涼しさを感じますが、空気はまだ夏のままです。
秋の訪れは、もう少し先かもしれません。

行きつ戻りつを繰り返しながら、季節は進んでいきますが、
夏から秋になる時だけは、ある日を境に突然変わるようです。

冬から春や、春から夏に向かうのは、
明るくて、前向きな感じがするのですが、
夏が終わり秋になると、また1年が過ぎた寂しい気持ちになります。
季節の移り変わりの中でも、この時期は特別です。


撮影地 : 東京都 練馬 
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■■■ 2013.9.10 ■■■
#036 島の豊かな色

初めて沖縄を訪れた時に、驚いたことがふたつあります。
ひとつは免税店が存在していることで、もうひとつはビニール傘です。

雨の中で、傘を差しながら撮影をする時は、
被写体に色が被らないように、透明なものを使います。
しかし、なぜか沖縄では見つからず、
逆に、東京では見かけないカラフルな傘が売られていました。

南の島では、自然の色彩が豊かであるように、
生活の中にさまざまな色があることが、普通なのかもしれません。


撮影地 : 沖縄県 新原
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■■■ 2013.9.12 ■■■
#037 健康診断

健康診断で、10ミリの胆石が見つかりました。
不安な気持ちを抑えて、診察室へと向かいます。

去年は何もないという結果でしたと、とやや不満げに言うと、
見落とすことがありますからと、軽くあしらわれてしまいました。
まさか、そんな・・・。
超音波で外から砕けませんかと、聞いてみたところ、
カルシウム胆石ですから駄目ですと、一蹴されてしまいます。
もしも痛みが出たら、外科手術しかありませんと、
いつもは笑わない先生が、ニヤリしながら言いました。


撮影地 : 沖縄県 胡座 
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■■■ 2013.9.14 ■■■

#038 風に吹かれて


突然、汚い問いかけで恐縮ですが、
人間は生きているうちに平均何回、鳥に糞をかけられるのか知りたいです。

自分はすでに3回で、そのうち2回は顔面を直撃されています。
先日もコントのように眼鏡をやられて、前が見えなくなりました。
空を見上げると、電柱にかなり大きな鳥がいます。
排泄物が風に流されて、運が悪いことに直撃をしたようです。
これだけ糞をかけられても我が人生50年、運はまるでつきません。

タイトルだけ綺麗で、申し訳ありません。


撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2013.9.16 ■■■
#039 落ち葉のカンジキ

引き続き、ウンのことで恐縮ではありますが、
人間は生きているうちに平均何回、犬の糞を踏むのか知りたいです。

肥溜めに落ちるという、究極の体験をしているので、
道に落ちている糞を、自然な感じで踏むことなどは朝飯前です。
歩きながら足が重いなと感じて、ふと見ると、
糞が接着剤となり、落ち葉が直径30センチくらいに纏りながら、
雪国で履くカンジキのように、右足の靴底に貼りついています。
すれ違う人が、じろじろと見ていた理由がわかりました。
これだけウンに縁があれば、よいことがあるに違いありません。



撮影地 : 神奈川県 江ノ島
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■■■ 2013.9.28 ■■■
#040 仔猫も化け猫

自分の写真には、心の安らぐものがあまりありません。
そもそも、被写体の選び方に問題があるとはいえども、
可愛い仔猫でさえも化け猫に写るので、ほとんど致命的です。

気のせいかもしれませんが、こちらに顔を向ける猫は、
なぜか眉間にシワを寄せて、怪訝そうな表情をしてくるのです。
毛に隠れて、実際にシワまではわかりませんが。

可愛い動物を、憎たらしく撮る選手権大会があれば、
間違いなく、上位に入賞できます。


撮影地 : 沖縄県 胡座  
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