晴れ、ときどき更新



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2018.11.13
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#931 やぶらこうじのぶらこうじ

秋が深まるにつれて、いろいろな赤い実を目にするようになります。
鳥居の下には、可愛らしいヤブコウジが生えていました。
草ではありませんが、木と呼ぶにはちいさくて、
5センチくらいの高さしかありませんが、立派に色づいています。

日本などのアジアが原産地で、日陰を好む小低木です。
古来より、縁起がよいものとされていて、
やぶらこうじのぶらこうじとして、落語の寿限無にも出てきます。
ぶらこうじには、特に意味はないようですが、
ぶる下がるさまを、語呂のよさで表現をしているのかもしれません。


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■■■ 2018.11.15 ■■■
#932 貴重な時間

今年は、曇天の日が多い秋でした。
たまの晴れ間は、蝶にも貴重な時間です。
太陽の光を一杯に浴びて、体温を高めています。

キタテハは、以前は一番よく見かけるタテハチョウでしたが、
最近は、ツマグロヒョウモンのほうが圧倒的に多くなりました。
これもまた、温暖化の影響ではないかと思います。

夏型と呼ばれるものは、翅の色の鮮やかさが鈍いですが、
オレンジ色が濃い秋型は、成虫のままで越冬をします。


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■■■ 2018.11.18 ■■■
#933 台風に負けずに

皇帝ダリアは、3メートルを超えるほどにも成長をします。
この夏は台風が多くて、かなりの数が風で倒されたものの、
いくつかは、傾きながらも花を咲かせました。
ツマグロヒョウモンが、蜜を吸いに来ています。

光が当たらない陰を奥にして、手前に露出を合わせると、
バックが黒く落ちて、シンプルな写真になります。
背景は潰れてしまい、ほとんど見えないために、
かなり絞り込んでも、煩くなることはありません。
F値を11に設定をして、ピントの合う幅を深くしました。


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■■■ 2018.11.20 ■■■
#934 自然のホリゾント

他の植物に絡みついて成長をする、アオツヅラフジです。
秋になると、名前の通りに青い実がつきますが、
野草にはありがちな毒があるので、食べることはできません。
フジとはいえども、花札にある藤とは違います。

このように、白い背景の写真を載せると、
スタジオで撮影をしたのですか、と聞かれることがありますが、
そのほとんどは、屋外で写したものです。
空や池や壁などを、ホリゾントのように利用をして、
露出を多めにかけることで、平面的にしています。


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■■■ 2018.11.22 ■■■
#935 似て非なる花

最初に見た時は、ナツズイセンかと思いましたが、
雄しべや雌しべの長さが、違うようですし、
そもそも名前の通りに夏に咲くはずなので、どうもおかしいです。
調べてみたところ、ネリネという植物だと判明をしました。
花の見頃は11月で、まさにいまがその時期です。

南アフリカが原産地で、大正時代に持ち込まれましたが、
ヒガンバナに似ているということで、あまり好まれずにいたそうです。
いまは園芸品種として、広く普及しているので、
ここにあるものは、何かの拍子に野草化をしたのかもしれません。


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■■■ 2018.11.25 ■■■
#936 ようやく冬の便り

冬に訪れる水鳥は、最近は数を減らしていますが、
2羽だけですが、ようやく姿を見つけました。
遥か彼方にいるので、望遠レンズで覗いてみると、
この池ではなかなかお目にかかれない、コガモでした。
雄と雌のつがいかと思いましたが、どちらも雄です。

群れからはぐれて、ここにいるのかもしれません。
まだ誰もいないので、いまは静かに過ごしているものの、
しばらくして、大きな種類のカモが飛んで来たら、
のんびりできる川へと、逃避をするのではないかと思います。


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■■■ 2018.11.27 ■■■
#937 アケビだと思いきや

先日、ナツズイセンとネリネを間違えましたが、
これはアケビだと思いきや、葉の形が少し違うようで、
同じ仲間ですが、トキワアケビとも呼ばれるムベです。
似たような植物は、世の中に多くて、
この子は誰なのだろうかと、悩むことがしばしばあります。

ピンクの艶々とした実は、なんとなくエロティックです。
アケビの名前の由来は、あけ実からきていると言われて、
熟すとぱかんと開き、中が見えるようになりますが、
残念ながら、ムベは割れることはありません。


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■■■ 2018.11.29 ■■■
#938 これから紅葉

穏やかな陽気が続いて、どうやら暖冬らしいです。
木枯らし1号も、吹かないままで終わるのかもしれません。

紅葉もまだまだで、ようやく赤くなり始めたも木もあります。
この秋の色づきは、いまひとつのような気がしていましたが、
個体や環境により、それなりに綺麗なものはありそうです。

人生の中で、数え切れないほどの紅葉を見てきましたが、
見飽きるということがなく、つい歩みがのんびりとしてしまい、
気がつかないうちに、思わぬ時間が経過をしてしまうのです。


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■■■ 2018.12.2 ■■■
#939 疲れた蝶

雨上がりに、お寺の境内を歩いてみました。
濡れた苔の上に、ウラギンシジミがいます。
吸水をしているのかと思いましたが、そうでもなさそうです。
向こう側の翅が、かなり傷んでいます。
成虫で冬を越せるはずですが、この子は難しいかもしれません。
軽く触れてみましたが、弱々しく動くだけです。

暖かいところを好む蝶で、以前はあまり見たことがないのですが、
どうしたことか、今年はかなりの数に出会いました。
やはり、気候の変動が影響をしているのかもしれません。


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■■■ 2018.12.3 ■■■
#940 あるがままで

ベニバナヒメフウロは、以前にご紹介をしたヒメフウロとは違い、
原産地が地中海地方で、園芸品種として持ち込まれたものです。
野草に混じり、雨上がりに1輪だけが咲いていました。

霧吹きなどを使い、水滴を付けて撮影をする人もいますが、
そもそも、自分はテーブルフォトが得意ではなくて、
被写体に手を加えようとすると、着地点がわからなくなるので、
基本的には、あるがままで写しています。
魔がさして、何かをしようと企んでみても、
ほとんどの場合は、収拾がつかなくなるだけです。


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