晴れ、ときどき更新



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2018.10.17
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#921 鶏の頭のような

#920のフジバカマは、和の雰囲気がするのに対して、
ケイトウは派手で、いかにも南方系という感じがします。
意外に昔から、すでに奈良時代には日本に来ていたそうで、
花期がそこそこ長くて、秋にも咲くものの、
元気な雰囲気は、本来は夏に相応しい花です。

名前の由来は、鶏のとさかに似ているからですが、
このネーミングセンスは、秀逸だと思います。
花は円錐形や丸いものなど、いろいろな種類が存在して、
同じ仲間ではないように見えるほど、バリエーションが豊富です。


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■■■ 2018.10.19 ■■■
#922 栗のカップケーキ

#673でご紹介をしたツチグリの仲間、エリマキツチグリを見つけました。
まわりにある襟巻みたいなものが、名前の由来で、
一見したところでは、栗のカップケーキのようです。
頂上に穴が開いて、火山の噴火のように胞子が放出されます。

ピントの合う幅を広くするために、あまり絞り込んでしまうと、
背景の松葉が出過ぎて煩いのと、平面的になり遠近感もなくなるので、
悩んだ挙句に、丁度よい頃合いのf/5.6に設定をしました。
星状に開いてから萎び始めるまで、わずか1日もないので、
形のよいものを見つけたら、すぐに写さないといけません。

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■■■ 2018.10.20 ■■■
#923 大人気のレストラン

お寺の境内で、コセンダングサが満開になりました。
黄色い芯のようなものは、ちいさな花の集合体です。
見栄えとしては、いまひとつもふたつもよくない感じがしますが、
虫たちには、大人気のレストランです。

ヤマトシジミは、このあたりでは最も数が多い蝶で、
やはり、コセンダングサの蜜が大好きです。
たくさん飛んでいるために、あまり気にかけてもらえませんが、
雄の翅は、驚くほどに美しいブルーで、
黒の縁取りやカーブをして並ぶドットも、お洒落だと思います。


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■■■ 2018.10.26 ■■■
#924 紫御殿

ひさしぶりに、我が家の近くを散策しました。
新しいものがあるかと思いきや、ほとんど変わらない光景です。
自分の発見をする目が、鈍いのかもしれません。

ムラサキゴテンとは、やや仰々しい感じの名前です。
#151のムラサキツユクサに似ていますが、やはり同じ仲間で、
園芸品種として持ち込まれて、野生化もしています。
一日花なので、よい形のものがなければ、
翌日には、また新しいのが咲いてくれます。
葉までも赤紫色で統一されているところが、妖艶で素敵です。


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■■■ 2018.10.30 ■■■
#925 暖かな場所で

生物界では、雄のほうが派手なことが多いのですが、
ツマグロヒョウモンは、雌が目立ちます。
翅の一部が黒いので、立派に見えるのかもしれません。
表側は#404でご覧をいただけますが、裏もこのように複雑で、
自然が創り出す紋様には、いつもながら感心させられます。

急に涼しくなり、気温が20度くらいの日もあります。
太陽で暖められた石の上に、蝶がいることも多くなりました。
タテハチョウの仲間には、成虫のままで来春を迎えるものもいますが、
ツマグロヒョウモンは、幼虫や蛹で冬を越します。


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■■■ 2018.11.2 ■■■
#926 ほぼ下弦の月

時々、観音様とお喋りをさせていただきます。
よいお天気ですねとか、今日は特に素敵ですねとか、
こちらから、一方的に話しかけるばかりなのですが、
聞き上手で、いつも静かに耳を傾けてくださるのです。

秋になると空気が澄んで、空の青さもひときわです。
下弦に近いような半月が、薄く見えています。
観音様にピントを合わせて、最小絞りにしても、
お月さまは、まだ若干ぼやけています。
本当に遠いところにあると、つくづく感じるのです。


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■■■ 2018.11.5 ■■■
#927 冬近し

冬の訪れを告げる花は、あまり思いつきませんが、
そのうちのひとつに、ツワブキがあります。

花びらは、ほとんどが不揃いで、
#603のように、オーソドックスな幅のある形から、
ここでご紹介をするような、細いものもあります。

この11月の前半は、記録的に暖かいという予報が出ています。
例年とは違う、どのような自然に出会うことができるのか、
わくわくしながら、また散策をするのです。


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■■■ 2018.11.7 ■■■
#928 出られない迷路

我が家の近くで、ヒヨドリジョウゴの実がつきましたが、
色づく前に、すべて刈り取られていました。
池のほとりの草むらでは、人の手が入らないためか、
抜かれることもなく、綺麗に赤くなりました。

ナミテントウの幼虫が、うろうろしています。
5つの実の間を彷徨うばかりで、迷路に入り込んだようです。
しばらく眺めていましたが、なかなか出られません。
さすがに最後まではお付き合いができずに、後にしてしまいましたが、
無事に脱出をすることができたのか、少々気になります。


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■■■ 2018.11.9 ■■■
#929 紋付羽織袴

ダイミョウセセリは、春から秋まで見ることができますが、
このあたりには、あまり多くはいません。
翅の模様が紋付羽織袴に似ているのが、名前の由来と思われますが、
その他にも、諸説があるようです。
目につく場所で、時間をかけて休憩をしてくれるので、
その場に出会うことができれば、かなり近づいて撮ることができます。

アゲラタムは、しばらく前の#914でも登場をしています。
こちらの由来は、花が長く続くところからきているようで、
晩秋まで咲いているため、蝶にはありがたい植物です。


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■■■ 2018.11.11 ■■■
#930 美しい年輪

9月から11月にかけて、記録的に雨の日が多くなりました。
キノコの仲間には、ありがたい年かもしれません。

#913でカワラタケのご紹介をしましたが、こちらはカイガラタケです。
よく似ていますが、裏面はまるで違い、
後者にはひだがあるので、容易に見分けがつきます。
切り株や枯れ枝など、生きていない木につくことが多く、
藻のようなものが付着をして、部分的に緑色になることもあります。

食用には適さないものの、漢方薬として重宝されるようです。


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