晴れ、ときどき更新



■■■
2018.9.26
■■■
#911 派手なてるてる坊主

#882でご紹介をしたクサギに、たくさんの実がつきました。
てるてる坊主か羽子板の羽根みたいで、なんだか可愛いです。
濃い青をしているので、染料として使われることもあり、
草木染めならぬ臭木染めとして、浅葱色になるそうです。

クサギの由来は、以前にも書いた通り、
葉や茎から、独特な匂いが出るからのようですが、
臭い木というのは、少々可哀想な気がします。
これだけ派手な、特徴的な実なので、
素敵な名前ならば、もう少し人気が出たかもしれません。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.9.28 ■■■
#912 これも褐色

#896はカマキリでしたが、こちらはオンブバッタです。
今年はなぜか、褐色のものをよく見かけます。

緑色にならない理由は、定かではありませんが、
やはり、遺伝なのではないかと思います。
枯草のところにいれば、保護色で守られるとしても、
葉の上では目立つので、大きく成長しにくいかもしれません。

最近は、このあたりの緑地の整備が進み、
虫たちには、生きづらい環境になりつつある気がします。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.9.30 ■■■
#913 裏をめくれば

去年の8月は、晴れの日がほとんどありませんでしたが、
今年の9月も、連日のように雨が続きました。

いつもの秋よりも、多くのキノコが生えています。
相変わらず、名前がよくわからないものが多くて、
間違えて食べてしまい、笑い出したりする人が多い季節です。

カイガラタケとカワラタケは、表側では区別がつきにいのですが、
裏を見ると、ひだの有無で見分けることができます。
これはカワラタケで、白いフリルが素敵です。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.10.1 ■■■
#914 ちいさな蝶とちいさな花

その年ごとに、数多く発生する虫がいますが、
この夏によく見かけたのは、ヤマトシジミとイチモンジセセリです。

青い花はアゲラタムで、日本ではカッコウアザミとも呼ばれます。
名前の由来は、カッコウという漢方薬が取れる植物と似ているからだそうで、
よく知られている鳥とは、まるで関係がありません。
アザミの仲間には見えませんが、同じキク科なので遠い親戚です。

花期が長いために、シジミチョウにはありがたい植物です。
ちいさな花にはちいさな蝶が、よく似合います。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.10.3 ■■■
#915 なんとなくアンバランス

ひさしぶりに、ハラビロカマキリに出会いましたが、
いままでに見たものとは、ややバランスが違い、
気のせいか、鎌と頭が大きめのような感じがします。
カマキリにも、いろいろな体型があるのかもしれません。

子供の頃は、あちらこちらにいましたし、
しばらく前までは、よく見かけたものですが、
この数年は、あまりお目にかからなくなりました。
緑地が整備されてきたことも、原因のひとつと思われます。
自然はそのままにあるのが、一番なのかもしれません。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.10.5 ■■■
#916 ペールトーン

キタキチョウが、雨宿りをしています。
黒い部分が透けて見える、夏型と呼ばれるタイプです。

日射しがなくて、気温も低いせいか、
飛ぼうという気には、ならないようです。
かなり接近をしましたが、逃げる気配がありません。

アングルは、カメラと翅が平行になるようにして、
葉の隙間から狙い、緑色の前ボケを入れてみたら、
紗をかけたような、ペールトーンになりました。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.10.7 ■■■
#917 まだ青いのに

台風の後、カリンの実が落ちていました。
黄色く熟す前で、まだ青い状態です。
今年は、かなりの数が枝についていたのに、
そのほとんどが、なくなりました。
のど飴などでは、よく知られていますが、
あまり食用にならないので、拾う人はいないようです。

揺さぶられて落下をしたためか、多くが傷ついていますが、
その中から、綺麗なものを探してみます。
柔らかな光と雨のおかげで、瑞々しい感じに写りました。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.10.11 ■■■
#918 踊り子

近くの住居を取り壊した跡に、早くも植物が生えてきました。
どこから種が来たのか、生命力の強さには脱帽です。

アメリカイヌホオズキは、その名前の通りにアメリカが原産地で、
よく見かけますが、いわば雑草として扱われています。
30センチくらいの高さで、花も5ミリ前後という、
ほとんど気がつかれないような大きさですが、踊り子のようで可愛いです。

類似種として、イヌホオズキやヒヨドリジョウゴがありますが、
花が1ヶ所から放射状に出るのと、つる性ではないことで見分けがつきます。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.10.13 ■■■
#919 唐の朱墨

ひさしぶりに、2度目の登場のカラスウリです。
我が家の近くでは、今年は実がつきませんでしたが、
お寺の境内に、綺麗なものがありました。

カラスが好んで食べるので、そのように名づけられたとも言われますが、
どの鳥であれ、つついているところを見たことはないのです。
唐の朱色の墨に、色が似ているからという説もありますが、
わざわざ、そのように難しくしなくても、
朱色の瓜で、シュウリと呼んでもよい気がします。
名前の由来というのは、難しいものです。

 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2018.10.15 ■■■
#920 和の美しさ

このところは急転直下、やや肌寒いくらいの日が続いています。
短期間で気温が大きく変わると、自分のような変温動物は対応ができません。
動かないでいるのが一番と、布団の中で寝ていることになります。

フジバカマは、秋の到来を告げる花です。
蕾と咲いた状態の判別が、わかりにくいのですが、
近寄ると、雄しべが出ていることで気がつきます。

まわりの景観に溶け込む姿に、日本的な美しさを感じます。
まさに、侘び寂びを具現化しているようです。

 写真をクリックすると拡大します


  トップページはこちら    「晴れ、ときどき更新」掲載一覧はこちら   前のページはこちら   次のページはこちら