晴れ、ときどき更新



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2018.9.11
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#901 日陰にひとり

ちらりほらりと、秋のトンボが目につくようになりました。
以前に#397でご紹介をした、コノシメトンボです。

コがつかない、ノシメトンボというのもいますが、
このあたりには、コノシメのほうが多いようです。
雄の色の赤味は、ノシメよりも鮮やかです。

日陰を好むようで、お寺の境内でも出会います。
雄は縄張りを持つためか、群れているイメージがなくて、
見かける時は、いつも1匹狼です。


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■■■ 2018.9.12 ■■■
#902 季節の境目

季節の移り変わりで、夏と秋の間だけは明瞭な感じがします。
今年に関しては、9月11日が境目のようです。
前線が南下をして、涼しい空気に入れ替わりました。

2羽いるカワウは、カップルかもしれません。
上にいる雄が下の雌に、しばしば話しかけていますが、
あまり相手にされていないみたいで、なんだか可哀想です。

口を開けているのは、暑いので熱を放出しているのだと思いますが、
これからは、閉じている時間が多くなるに違いありません。


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■■■ 2018.9.14 ■■■
#903 どこから眺めても

ルリタテハは、おとなしい性格なのか、
樹液の出ているところに、なかなか近づけません。
意を決したかのように、翅をばたつかせて突進を試みるものの、
シラホシハナムグリに邪魔をされて、入れてもらえずに、
やむを得ず、少し離れた場所で待機をしています。
同じ蝶でも、気が強いアカボシゴマダラならば、
ずんずんと割り込んで、要領よく食事にありつくはずです。

#712のコムラサキの青は、角度により現れる構造色ですが、
ルリタテハの翅は色素なので、どの位置からでも瑠璃色に見えます。


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■■■ 2018.9.15 ■■■
#904 変化する水面

アカトンボよりもさらに赤い、ショウジョウトンボです。
池から突き出した枝で、テリトリーを見張ります。
同じ体格のシオカラトンボが通ると、スクランブル発進をしても、
自分よりも大きなギンヤンマには、反応をしないようです。
勝てない相手と争わないのは、賢いかもしれません。

水面が刻々と変化をするので、たくさんのシャッターを切りました。
すぐ近くのベンチに、ご老人が腰を掛けていましたが、
なぜあれほど大量に撮るのだろうかと、不思議に感じていたかもしれません。
最も綺麗に撮影できた写真は、このカットでした。


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■■■ 2018.9.17 ■■■
#905 第3の瞼

白目を剥いたところ、ではありません。
これは、第3の瞼とも呼ばれている瞬膜で、
上下の瞼とは別にあり、引き戸のように左右に動きます。

鳥類だけではなくて、爬虫類や両生類など多くの生き物にある機能で、
色や模様がついていたり、透明なものもあります。
カラスの場合は体色が黒いので、目につきやすいようです。

上下の瞼と瞬膜は、どのように使い分けをされているのか知りませんが、
前者が完全に暗くなるのに対して、後者は何かしら見えるような気もします。


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■■■ 2018.9.18 ■■■
#906 祝日の月曜

いつものように、月曜日に散策をしましたが、
祝日ということと、晴れているためか、
平日よりも、遥かに多くの人が出ていて、
池の雰囲気も、そわそわとした感じです。
静かなところを探しながら、脇道へと入ります。

公園から少し離れた場所で、ハナトラノオが咲き始めました。
花の形から、カクトラノオとも呼ばれます。
大正時代に、観賞用として持ち込まれた外来種で、
丈夫でよく増えるので、野草化をしているものもあるようです。


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■■■ 2018.9.20 ■■■
#907 蝶のピント

ニラの花に、美しいヒメアカタテハが来ていました。
「晴れ, ときどき更新」を始めてからは、初めて見たので、
このあたりには、あまりいないのだと思います。
世界中に分布をしている、棲息範囲の広い蝶ですが、
個体数としては、それほど多くはないのかもしれません。

昆虫の撮影では、ピントは目に合わせるのが基本とされていますが、
蝶は必ずしもそうではなくて、顔が奥にある場合には、
翅の見せたい部分にフォーカスをしたほうが、よいこともあるようです。
#351のベニシジミや#733のカラスアゲハも、同じように写しています。


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■■■ 2018.9.21 ■■■
#908 本格的に秋

雨が降り、秋らしい涼しさになりました。
夏の空気は、微塵も感じられません。

この時期になると見かけるウラナミシジミは、波のような模様が特徴です。
翅を微妙に畳んで、葉の裏で雨宿りをしています。
変な奴が近づいてきたと気づいたようで、体を少し動かしましたが、
気温が低いこともあり、逃げずに静止をしたままです。

マクロレンズで接近をして、怖い思いをさせてしまい申し訳ないのですが、
翅と目の両方にピントが合うように、アングルを選びました。


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■■■ 2018.9.23 ■■■
#909 狐の松明

雨上がりに、お寺の境内を歩いていると、
筆のようなキノコ、キツネノタイマツがありました。
名前をつけたのは、なかなか発想が豊かな人だと思います。

一般的には、群生をするらしいのですが、
このあたりでは、ぽつりぽつりとしか見かけません。
この日に出ていたのも、わずかにこの1本だけでした。

軸が柔らかくて、くの字に折れやすいため、
形のよいものに遭遇ができたら、幸運かもしれません。


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■■■ 2018.9.24 ■■■
#910 ぶつぶつがある実

#380で葉をご紹介したトチに、実がつきました。
いかにもですが、栃木県の県木です。

割れた中味は、栗と似ていますが、
違うところは、まるまるつやつやしているのと、
ひとつから取れる種子は、ひとつかふたつだけです。

灰汁を抜けば、栃餅などで食べることができます。
落ちているものは、ほとんどが外側の果皮ばかりなので、
誰かが、種子を拾い集めているのかもしれません。


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