キツネノカミソリとは、風変りな名前です。
火がないのに見える灯りは、その昔に狐火と呼ばれていたようで、
暗い森の中で橙色があると、そのように感じられるのかもしれません。
カミソリというのは、葉の形が似ているからですが、
花が咲く頃は、まだ1枚も出ていません。
見慣れない虫が来て、うろうろしていたものの、
お気に召さないようで、そのまま飛んで消えてしまいました。
調べてみると、アシブトムカシハナバチのようです。
最近はもう、長い名前は覚えられません。
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#893 どちらさま
近所を歩き続けていると、顔見知りが多くなりますが、
初めましてという生き物も、少なくはありません。
特にキノコに関しては、わからないものばかりです。
日本だけでも、4000種類以上があるそうで、
出た直後と萎れる頃とでは、見た目がまるで違うことが多くて、
目星はついたとしても、確証が持てないのです。
これは、木の幹に生えるキコブタケではないかと思われます。
地表にある根から出ているものは、めずらしいかもしれません。
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#894 過ごしやすい場所
3匹のナミアゲハが、一緒に翅を休めていました。
夜は単独で寝るのだと思い込んでいたので、やや意外です。
それから数日の間、夕方になると、
不思議なことに、また同じところに集まるのです。
1匹だけの時もありますが、数匹でいたりもします。
特に好きな植物ではないはずですが、何かがあるのかもしれません。
わざわざ不安定な場所にいるのも、なぜなのか不思議です。
ゆらゆらと揺れて、安眠ができない気もします。
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#895 蝶と蛾
日本には、蝶や蛾の仲間が5000種類以上もいますが、
そのうちの95%は蛾と呼ばれて、圧倒的に蝶は少ないようです。
どのような理由で分けられるのかは、明確な基準がありません。
昼間に飛ぶのが蝶で、夜に見かけるのが蛾だとか、
触角が棍棒状なら蝶で、櫛状なら蛾とか、
いろいろと言われてはいますが、必ずしもその通りではありません。
醸し出す雰囲気も含めて、なんとなく分類されているようです。
こちらは、産卵中のウラギンシジミです。
純白の翅が美しく、気品すら感じます。
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#896 ひさしぶりの褐色
カマキリには、緑と褐色の2種類があります。
コカマキリは、かつては緑もよく見かけましたが、
この数年で出会うのは、なぜか褐色ばかりです。
オオカマキリはその逆で、最近ほとんどが緑でしたが、
ひさしぶりに、褐色にお目にかかりました。
ショウリョウバッタなども、2色ありますが、
遺伝的な要素か、生まれた後の状況によるものなのか、
色が異なる理由は、定かではないようです。
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#897 美しいモドキ
雨上がりに、サフランモドキが咲いていました。
サフランに似ているのが、名前の由来ですが、
種がまるで異なり、親戚関係でもありません。
江戸時代に、観賞用として持ち込まれて、
いまでは、野生化をしたものも見かけます。
薬や食用にも使われて、有名なサフランに対して、
こちらは、あくまでも花の美しさだけです。
モドキという、ありがたくない名前をつけられてしまい、
まがい物のイメージがして、可哀想な気がします。
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#898 ありがたい長袖
最近の最高気温は、25度にもならないくらいです。
この程度ならば、長袖で出かけても暑くはありません。
いま使用している虫除けジェルは、ディートという成分が薄いのか、
あまり持続性がないようで、ぼこぼこに刺されてしまいます。
このところ、急速に頭が馬鹿になりつつあるのですが、
もしかすると、蚊に妙な物質を注入されているのかもしれません。
袖のあるシャツを着ていれば、安心をして散策ができます。
夏は好きですが、虫に食われるのは煩わしいのです。
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#899 人目を避けて
イモムシを撮る時は、人目を避けなければいけません。
世間に知られるのが、恥ずかしいというよりも、
誰かに気がつかれてしまうと、駆除されてしまうことがあるのです。
#574のキアゲハも、#835のホシミスジも、
風が止むのを待ちながら、時間をかけて撮影をしていたら、
その様子を、近所の人に見られていたようです。
翌日には、どちらも枝ごと切り取られていました。
気持ちが悪いと思われて、処分をしたのかもしれません。
可哀想なことをしてしまい、申し訳ないです。
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#900 4桁を目指して
「晴れ, ときどき更新」も、ついに900回に到達です。
目標にしていた、王選手のホームラン記録の868本を抜きましたが、
だからなんなのだと問われれば、黙り込んでしまいます。
そこそこの年月、同じように歩いていると、
いつどのようなものが見られるのか、ある程度は想像がつくようになり、
新鮮な出会いが、減りつつあるように感じます。
これからは、4桁の数字を目指して、
いままでとは違う散策路も、開拓をしてみたいと思います。
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