晴れ、ときどき更新



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2018.4.5
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#821 白から紫へ

東京は28度で、初夏の陽気になりましたが、
札幌では8度までしか上がらずに、冬のような寒さだそうです。
前線の北と南で、これほどまでに気温が違います。

モクレンの花は、紫色をしています。
白一色のハクモクレンと区別をするために、シモクレンとも呼ばれますが、
元祖といえるのは、こちらのほうです。
我が家の近くでは、ハクモクレンの後にモクレンが咲きますが、
春の訪れが遅い北海道では、重なることがあるようで、
道庁の庭で、両方の開花を同時に見た記憶があります。


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■■■ 2018.4.8 ■■■
#822 真上から

子供の頃、このあたりにスミレは生えていませんでした。
図鑑で眺めるだけで、いつかは実物を見たいと思い続けていたところ、
修学旅行で訪れた奈良で初めて遭遇して、感激をしたものです。

それがどうしたことか、いまでは近所で普通に咲いています。
どこからか種が飛んできて、爆発的に増えたようです。

野草を写す時は、真上から狙うことがあります。
絞りを深くしても、背景が暗めであれば煩雑になりません。
花の美しさとともに、葉の形を感じることもできます。

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■■■ 2018.4.10 ■■■
#823 ポンポン

チアガールが持つポンポンのような花は、ニワザクラです。
直径は2センチくらいで、さして大きくはありません。
名前にもあるように、桜の仲間に属していますが、
見た感じはそれらしくなくて、主流派ではないようです。

はねずとも呼ばれて、万葉集にも詠まれているそうですが、
それは別の植物ではないか、という説もあります。
室町時代には、すでに育てられていたようで、
古くから、日本にあるらしいです。
それにしては、意外と知られていない気がします。

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■■■ 2018.4.12 ■■■
#824 ローマン系

今年の春は、頓珍漢に暑い日が続きました。
近所の花壇は、まさに百花繚乱です。

ヒヤシンスといえば、小学校の水栽培を思い出します。
当時のものは、オランダで品種改良されたダッチヒヤシンスで、
1本の茎に密集して咲くので、全体として豪華な感じがします。
一方で、フランス生まれのローマンヒヤシンスは、
花はまばらなものの、ひとつひとつを愛でることができます。

ダッチのほうが華やかですが、慎ましいローマンも素敵です。

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■■■ 2018.4.14 ■■■
#825 今年の初めて

今年になり初めてのトンボに、池で出会いました。
アジアイトトンボで、4匹です。

虫というものは、行動が素早いです。
そのうちの2匹は、すでに交尾を始めていました。
たぶん、他にすることがないのだと思います。

橙色のものは、雌です。
緑の中にいると、とてもよく目立ちます。
カキツバタの葉先には、朝露がついていました。

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■■■ 2018.4.16 ■■■
#826 雑草魂

僅かな隙間に咲いているのは、ナガミヒナゲシです。
最近、よく見かけます。

窮屈そうなところでも健気に生きて、橙色の花までつけています。
雑草魂という言葉が、まさに似合うのですが、
そもそもは、観賞用として輸入されたので、
雑草扱いをしてよいのかどうか、微妙な感じです。

コンクリートで覆われた場所は、保湿性が高いので、
見た目とは違い、意外と暮らしやすいのかもしれません。

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■■■ 2018.4.18 ■■■
#827 もうシオカラ

まだ4月の中旬だというのに、もうシオカラトンボがいました。
例年よりも、ひと月くらいは早いような気がします。
お墓の石の上で、体を暖めているようです。

シオカラトンボの雌は、ムギワラトンボとも呼ばれます。
雄なのに、麦藁色をしているものもいますが、
お尻の先の形状からすると、これは正真正銘の雌のようです。

羽化して間もないためか、まだ翅は綺麗です。
もう少し成熟すると、眼が緑色になるのかもしれません。

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■■■ 2018.4.21 ■■■
#828 黄色い花のイチゴ

ヘビイチゴの実を#342に載せましたが、こちらは花です。
地面を這うように生えて、繁殖力も旺盛で、
我が家の近くでは、このところよく見かけます。

毎度のことながら、背景をどのくらい出すかで悩みます。
開け気味にすると、葉の輪郭が柔らかくなり、
絞るにつれて、ギザギザ感が出てきます。
どのくらいぼかすのかを、決めないといけませんが、
どれが正解というものはなくて、考え方次第です。
ここでは、ほぼ開放で写してみました。

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■■■ 2018.4.24 ■■■
#829 蔦のようで蘭のようで

ツタバウンランは、園芸品種として持ち込まれましたが、
いまでは、野草化をしたものが増えています。

名前の由来は、葉が蔦のように見えて、
海岸で蘭のように咲く、ということらしいのですが、
ここは内陸にも関わらず、たくさん生えています。

花の大きさは1センチもないくらいで、這うように伸びるために、
撮影をするには、顔を地面に近づけないといけません。
その姿は、世間的には80%くらいの変人度はあります。

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■■■ 2018.4.27 ■■■
#830 ニセとはいえども

我が家の前で、白い花が満開になりました。
例年よりも、半月ほども早いようです。

あれはなんですかと、質問をされることがあります。
正しくは、ニセアカシアなのですが、
これがアカシアだと認識をしている人が、世間一般では多いようです。
両者の違いは、#509をご覧いただければと思います。

全体を写すと、このような感じです。
エンジュの木に似て棘があるので、ハリエンジュとも呼ばれます。

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