池のほとりに、1センチにも満たないカゲロウがいました。
最近は近視のうえに老眼、高血圧に頭痛持ちという状態とはいえども、
子供の頃に鍛えた虫を見つける才能は、まだ健在のようです。
これは我が家のベランダでも見かける、サホコカゲロウかその近縁種です。
幼虫は少し汚れた水でも暮らせるので、このあたりの環境に合うのかもしれません。
薄い翅と長い尾、そして胴体にまでも透明感があります。
カゲロウは、見た目が弱々しくて成虫の寿命が短いこともあり、
はかないものを表す言葉とされてきたのも、なんとなくわかる気がするのです。
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#676 あるのとないのと
いつもよりも少し早いようですが、ヒメフウロが咲き始めました。
2センチないくらいの花が、ふたつ並んでいることが多いようです。
日本にも自生をしていますが、これは海外から来たものかもしれません。
右の花には雄しべがありますが、左のものにはありません。
受粉が終わると、落ちてしまうようです。
開放で写すと、背景がぼけすぎてしまうので、
葉の形が紋様として見えるように、f/8にしました。
このような撮影では絞りをいくつにするかで、いつも悩みます。
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#677 スズメ団地
その昔に近所にいる野鳥といえば、カラスかハトかスズメでした。
いまでもカラスは相変わらず多くて、さらに増えている感じです。
ハトはかなり減りましたが、少し復活しています。
夕立があると、群れで我が家に飛び込んで雨宿りをしたり、
居間で煎餅を食べようと手を伸ばしたら、そこにいたりと、
以前はやりたい放題のスズメでしたが、一時期はほとんど姿を消しました。
そのスズメも、最近はまた見かけるようになりました。
それにしても、これほど密集していなくてもよいと思うのですが。
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#678 葡萄のような
名前としては、あまり知られていないかもしれません。
地中海が原産地の、ムスカリです。
園芸品種として、花壇などでよく育てられています。
葡萄のような花が咲き、基本的に球根で増やすので、
別名として、グレープヒヤシンスとも呼ばれているそうです。
ここではなぜか、1本だけで咲いています。
種からも発芽するので、何かに紛れて野草化をしたのかもしれません。
背景がうるさくならない程度に、少しだけ絞りました。
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#679 モドキです
針金細工のような虫は、ナナフシモドキです。
まだ子供で、2センチくらいしかありませんが、
成長をすると、手のひらくらいの大きさになります。
脚がこれほど細長いのは、たぶん理由があるのです。
動きはロボットのようで、ギクシャクとしています。
動物でいえば、ナマケモノに似ているかもしれません。
ナナフシとナナフシモドキの見分けるポイントは、触角にあります。
棒のようで極端に短いのが、ナナフシモドキです。
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#680 難しい花
ムサシアブミの由来は、馬具の鐙(あぶみ)からきているようです。
湾曲した形が、足をかけるところに似ています。
仏炎苞(ぶつえんほう)とも呼ばれる花は、三次元だから面白いので、
二次元の写真にするのは、なかなか至難の業です。
押し花にできないものは、写真にもしにくいのかもしれません。
花が出てくるのは、2本の葉の間からが多くて、
それが土管のように太いので、いかに処理をするかで迷います。
フレームから外すのは難しいので、前ボケで隠れる角度を探して写しました。
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