晴れ、ときどき更新



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2017.4.12
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#671 カラスがいなければ

このあたりでは、いつもアオサギを見かけますが、
ある時期には30羽ほどにもなり、コロニーを形成していました。
どうやら、近くの公園から集団で飛んできて、
今年は、この池で繁殖をするつもりでいたようです。

しかし、カラスがあまりに多くてうるさいためか、
ほとんどが逃げ出したようで、数羽になりました。
アオサギは体が大きいので、攻撃を受けにくいのですが、
飛んでいると、集団で追いかけられることもありました。
カラスがいなければ、鳥の生態系は変わるのかもしれません。


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■■■ 2017.4.14 ■■■
#672 一寒一温一華

冬から春の気候は、三寒四温とも表現されますが、
このところは一寒一温で、寒さと暖かさが目まぐるしく入れ替わり、
昼と夜の気温差も激しくて、中年後期の体には厳しいです。

イチゲは漢字にすると一華で、名前のように1本にひとつだけ花がつきます。
#306でご紹介をしたイチリンソウに似ていますが、大きな違いは開花する条件です。
イチリンソウは、曇り空の弱い光でも咲きますが、
イチゲの仲間は、太陽が出ていないと開かないようです。

これはユキワリイチゲで、自分の影に入れて柔らかく写しました。

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■■■ 2017.4.16 ■■■
#673 タコ星人

なにかあるの?と、無邪気な子供の声がしました。
土の中から現れたタコ星人だよと、とりあえず答えておきます。
なにそれ~と、さらに食いついてきます。
めずらしいものなんですかと、お父さんも興味津々です。

撮影をしていたのは、ツチグリというキノコです。
このあたりでは春先に、限られた場所で顔を出します。

しばらくすると、お母さんが現れて、
不審者を見るような目で、こちらを睨んでいました。

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■■■ 2017.4.18 ■■■
#674 桜を惜しむ

気温がぐんぐん上昇して、28度くらいにまでなりました。
少し前に最高で10度という日がありましたから、寒暖の差が激し過ぎます。
上着を必要とする生活から、一気にTシャツ1枚でよい感じになりましたが、
自然の中で撮影をする時は、虫刺されや怪我の心配があるので、
肌の露出を減らすように、長袖を着て出かけます。

今年の開花は早めでしたが、その後は寒い日が続いたためか、
いつもよりも長く、お花見を楽しむことができたようです。
いまはもう、ソメイヨシノはほとんど散りました。
花びらの海を泳ぎながら、カルガモも桜を惜しんでいるのかもしれません。

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■■■ 2017.4.20 ■■■
#675 はかなきもの

池のほとりに、1センチにも満たないカゲロウがいました。
最近は近視のうえに老眼、高血圧に頭痛持ちという状態とはいえども、
子供の頃に鍛えた虫を見つける才能は、まだ健在のようです。

これは我が家のベランダでも見かける、サホコカゲロウかその近縁種です。
幼虫は少し汚れた水でも暮らせるので、このあたりの環境に合うのかもしれません。

薄い翅と長い尾、そして胴体にまでも透明感があります。
カゲロウは、見た目が弱々しくて成虫の寿命が短いこともあり、
はかないものを表す言葉とされてきたのも、なんとなくわかる気がするのです。

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■■■ 2017.4.22 ■■■
#676 あるのとないのと

いつもよりも少し早いようですが、ヒメフウロが咲き始めました。
2センチないくらいの花が、ふたつ並んでいることが多いようです。
日本にも自生をしていますが、これは海外から来たものかもしれません。

右の花には雄しべがありますが、左のものにはありません。
受粉が終わると、落ちてしまうようです。

開放で写すと、背景がぼけすぎてしまうので、
葉の形が紋様として見えるように、f/8にしました。
このような撮影では絞りをいくつにするかで、いつも悩みます。

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■■■ 2017.4.24 ■■■
#677 スズメ団地

その昔に近所にいる野鳥といえば、カラスかハトかスズメでした。
いまでもカラスは相変わらず多くて、さらに増えている感じです。
ハトはかなり減りましたが、少し復活しています。

夕立があると、群れで我が家に飛び込んで雨宿りをしたり、
居間で煎餅を食べようと手を伸ばしたら、そこにいたりと、
以前はやりたい放題のスズメでしたが、一時期はほとんど姿を消しました。

そのスズメも、最近はまた見かけるようになりました。
それにしても、これほど密集していなくてもよいと思うのですが。

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■■■ 2017.4.28 ■■■
#678 葡萄のような

名前としては、あまり知られていないかもしれません。
地中海が原産地の、ムスカリです。

園芸品種として、花壇などでよく育てられています。
葡萄のような花が咲き、基本的に球根で増やすので、
別名として、グレープヒヤシンスとも呼ばれているそうです。

ここではなぜか、1本だけで咲いています。
種からも発芽するので、何かに紛れて野草化をしたのかもしれません。
背景がうるさくならない程度に、少しだけ絞りました。

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■■■ 2017.4.28 ■■■
#679 モドキです

針金細工のような虫は、ナナフシモドキです。
まだ子供で、2センチくらいしかありませんが、
成長をすると、手のひらくらいの大きさになります。
脚がこれほど細長いのは、たぶん理由があるのです。

動きはロボットのようで、ギクシャクとしています。
動物でいえば、ナマケモノに似ているかもしれません。

ナナフシとナナフシモドキの見分けるポイントは、触角にあります。
棒のようで極端に短いのが、ナナフシモドキです。

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■■■ 2017.5.1 ■■■
#680 難しい花

ムサシアブミの由来は、馬具の鐙(あぶみ)からきているようです。
湾曲した形が、足をかけるところに似ています。

仏炎苞(ぶつえんほう)とも呼ばれる花は、三次元だから面白いので、
二次元の写真にするのは、なかなか至難の業です。
押し花にできないものは、写真にもしにくいのかもしれません。

花が出てくるのは、2本の葉の間からが多くて、
それが土管のように太いので、いかに処理をするかで迷います。
フレームから外すのは難しいので、前ボケで隠れる角度を探して写しました。

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