そろそろではないかと、脱け殻が落ちていた場所に行くと、
やはりいました、アオダイショウが。
とぐろ巻きではなくて、まさに蛇腹折りの状態になり、
ひとりでおしくら饅頭をしているように、寒さをしのいでいます。
アオダイショウは、比較的おとなしい性格をした蛇で、
こちらの視線を感じると、すぐに逃げてしまうことも多いのですが、
冬眠から目覚めたばかりのせいか、近づいても微動だにしません。
特徴的なまんまるい目は、よく見ると意外に可愛い気がします。
メタリックな雰囲気も、さすが本革で素敵です。
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#669 土佐と日向
#126でヒュウガミズキをご紹介しましたが、これはトサミズキです。
花の形と色は似ていますが、房のように咲きます。
名前の通り、トサミズキは四国に自生をしていますが、
ヒュウガミズキは、必ずしも宮崎県と関係があるわけではないようです。
明智日向守光秀の所領である、北近畿で多く見られたため、
そのように名付けられた、という説もありますし、
トサミズキよりも小さいので、ヒメミズキと呼ばれていたものが、
ヒュウガミズキに転化をした、という人もいます。
どちらの由来にしても、いまひとつ弱いような気がするのです。
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#670 ほんのり紅く
今年のソメイヨシノは、満開までに日数がかかりました。
見頃なのは、ほんのわずかの間で、
半分以上の花びらは、もう地面に落ちているようです。
1年に一度だけ、わざわざ咲くのですから、
桜も少し考えて、頑張ればよいのにと思います。
これからしばらくは、シダレザクラでお花見ができます。
望遠レンズを通して、枝の隙間から覗くと、
観音様の御尊顔が、ほんのりと紅く染まります。
肉眼では見ることができない、写真ならではの世界です。
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