晴れ、ときどき更新



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2017.3.23
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#661 なんとなくふわり

すでに開花宣言が出てしまい、後出しジャンケンのようでずるいのですが、
今年の桜は咲くのが早いのではないかと、個人的には予想をしていました。
というのは、毎日のように近所の自然を観察しながら歩いていると、
他の植物の開花も、例年よりも早目に進んでいるように感じられたからです。
アズマヒキガエルも、すでに2月に見ています。

足踏み状態のモクレンの花も、ようやくほころび始めましたが、
どのような状態になると咲いたことになるのか、桜ほどには明確ではない気がします。
なんとなくふわりとしたら、その時が開花なのかもしれません。
背景でぼけているのは、カンヒザクラです。


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■■■ 2017.3.25 ■■■
#662 ツイピーと鳴く

その年により、鳥の種類と数は増減をするようです。
最近は、アトリとツグミとシジュウカラをよく見かけます。

すでに、何回かご紹介をしているシジュウカラは、
ツイピーツイピーと、甲高くさえずり、
家の中にいても、よく聞こえるほどです。
美しい声ですが、少々うるさいくらいの時もあります。

留鳥なので、いつも身近にいますが、
特に冬は平地に集まるために、たくさんいるように感じるようです。

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■■■ 2017.3.27 ■■■
#663 せいぜい顔見知り

最近、近所の野良猫たちと遊んでいます。
とはいえ、フレンドリーなつもりなのはこちらだけのようで、
挨拶をすると、凄い目で睨まれてしまいます。
友達ではなくて、顔見知り程度です。

神社にいる猫とは、多少は良好な関係を築いていますが、
それは、相手が寝てばかりいるからかもしれません。
近づくと、一瞬ちらりと目を開けてこちらを見るものの、
またカメラとあいつが来たと思うだけのようで、ほぼ無反応ですが、
逃げたりしないだけでも、感謝をしています。

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■■■ 2017.3.29 ■■■
#664 素敵な名前

日陰で咲いているのは、ヒトリシズカです。
植物には可哀想な名前がある一方で、このような素敵なものもあります。

ひとつだけ美しい花穂がつくので、そのように名付けられましたが、
いつも群生して咲いているために、意外と賑やかな感じです。
白いブラシ状の部分は雄しべで、花糸と呼ばれています。

#145でご紹介をしたフタリシズカは、複数の花穂がつきます。
花糸が長くはなくて、円形の団子状なので、
一見したところでは似ても似つきませんが、同じ仲間です。

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■■■ 2017.3.31 ■■■
#665 春の目覚め

冬眠から目覚めた亀が、日光浴をしています。
若葉を見上げて、春を感じているのかもしれません。

ミシシッピアカミミガメは、要注意外来生物に指定されていて、
この池でも、毎年のように駆除が行われています。
繁殖力が強いために、日本古来の亀の生態系を脅かすようです。

捕獲のための罠が、今年も仕掛けられるはずです。
来年もまた、新緑を見ることができるのか、
亀には罪はないので、少々可哀想な気もします。

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■■■ 2017.4.2 ■■■
#666 いくつもの名前

4月に入りましたが、昨日は冬のような寒さでした。
昼頃でも、吐く息が白くなります。
それでも、池ではツバメが飛び始めました。
春に向かいつつあることには、間違いがなさそうです。

オオアラセイトウにショカッサイ、そしてハナダイコンにムラサキハナナ。
これほど多くの名前を持つ植物は、他にはないかもしれません。
どれが本名なのか迷いますが、アブラナ科オオアラセイトウ属に区分されているので、
正式には、オオアラセイトウになるのかもしれません。
花のアップは、#140でご覧をいただけます。

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■■■ 2017.4.4 ■■■
#667 ようやく満開

今年は時間がかかりましたが、ようやく満開になりました。
開花の基準は、一般的にはソメイヨシノですが、
カンヒザクラが先に咲いているので、すでに桜を見慣れた感もあります。

我が家の前に、かつては桜並木があり、
この季節になると、カーテンを開けるだけでお花見ができたのですが、
河川改修のために、すべて伐採されてしまいました。
いま、窓から見える景色は空だけです。
人間の都合で植えられて、人間の都合で切られるとは、
桜の木も、無念なのではないかと思います。

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■■■ 2017.4.6 ■■■
#668 蛇腹折り

そろそろではないかと、脱け殻が落ちていた場所に行くと、
やはりいました、アオダイショウが。
とぐろ巻きではなくて、まさに蛇腹折りの状態になり、
ひとりでおしくら饅頭をしているように、寒さをしのいでいます。

アオダイショウは、比較的おとなしい性格をした蛇で、
こちらの視線を感じると、すぐに逃げてしまうことも多いのですが、
冬眠から目覚めたばかりのせいか、近づいても微動だにしません。
特徴的なまんまるい目は、よく見ると意外に可愛い気がします。
メタリックな雰囲気も、さすが本革で素敵です。

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■■■ 2017.4.8 ■■■
#669 土佐と日向

#126でヒュウガミズキをご紹介しましたが、これはトサミズキです。
花の形と色は似ていますが、房のように咲きます。

名前の通り、トサミズキは四国に自生をしていますが、
ヒュウガミズキは、必ずしも宮崎県と関係があるわけではないようです。
明智日向守光秀の所領である、北近畿で多く見られたため、
そのように名付けられた、という説もありますし、
トサミズキよりも小さいので、ヒメミズキと呼ばれていたものが、
ヒュウガミズキに転化をした、という人もいます。
どちらの由来にしても、いまひとつ弱いような気がするのです。

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■■■ 2017.4.10 ■■■
#670 ほんのり紅く

今年のソメイヨシノは、満開までに日数がかかりました。
見頃なのは、ほんのわずかの間で、
半分以上の花びらは、もう地面に落ちているようです。
1年に一度だけ、わざわざ咲くのですから、
桜も少し考えて、頑張ればよいのにと思います。

これからしばらくは、シダレザクラでお花見ができます。
望遠レンズを通して、枝の隙間から覗くと、
観音様の御尊顔が、ほんのりと紅く染まります。
肉眼では見ることができない、写真ならではの世界です。

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