#585 7対の目
この季節になると、不用心に道を歩いている芋虫を見かけて、
気持ちが悪いなあと思いつつ、なぜこのような派手なデザインなのだろうという興味が湧きます。
身を守るためのはずですが、どのように考えてみても逆効果である気がするのです。
お好みでない方が多いのは承知の上で、申し訳ありませんが、
驚きを共有していただくために、セスジスズメという蛾の幼虫をご紹介します。
7対もの目玉模様がついていて、大きさは8センチほどもあります。
幼虫は奇抜なのですが、成虫は意外に地味な姿です。
ティーンの頃は派手なファッションをしていても、親になると落ち着くというのは、
もしかすると、人間も同じようなものかもしれません。
写真をクリックすると拡大します
#586 翅で感じる秋
コセンダングサが咲いているところで、蝶が大乱舞しています。
これほどの数が飛んでいるのは、初めて見ました。
多いのはツマグロヒョウモンで、次はキタキチョウです。
キタキチョウは、以前はただのキチョウという名前でした。
しかし、10年ほど前にキタとミナミに分類されて、
日本の本土にいるのは、キタキチョウと呼ばれています。
光に透けて、翅の端のほうが黒く見えて、
夏に羽化するとその面積が広くて、秋のものは狭くなるようです。
キタキチョウの翅で、季節を感じることができます。
写真をクリックすると拡大します
#587 今年最後のTシャツ
特急列車の名前のようですが、スーパーあおぞらな天気になりました。
最高気温は27度を超えて、10月としては季節外れの暖かさです。
半袖で出かけられる日としては、今年は最後になりそうなので、
片付けたい仕事を残したまま、カメラを手に出かけます。
気温は高くても湿度は低めで、散歩日和です。
陽が傾いてくると、空気がさらによい感じになりました。
夕方の木漏れ日が嘴の背景に入るように、アングルを決めます。
撮影をしていても、とても気分がよい日で、
気のせいか、カワセミも気持ちがよさそうでした。
写真をクリックすると拡大します
#588 秋の七草
七草粥として食べる春の七草は、ご存じの方も多いと思いますが、
野に咲く花を愛でて楽しむ秋の七草は、あまり知られていないようです。
これは秋の七草のひとつ、フジバカマです。
写真は蕾の状態で、花が咲くと雌しべが出てきます。
派手な花びらがあるわけではなく、地味で落ち着いた感じです。
フジバカマを漢字では、藤袴と書きます。
その名前の通りに、藤色をしていて、
花を逆さにすると、袴をはいているように見えるというのが由来のようです。
写真をクリックすると拡大します
#589 ばればれ
池を散策していると、ニホントビナナフシがいました。
この公園でお目にかかるのは、初めてです。
ナナフシは、枝のように細い体ですが、
トビナナフシは、ややずんぐりとしています。
鎌のない痩せたカマキリ、という風体かもしれません。
やはり動きはのんびりとしていて、昆虫界のナマケモノという感じです。
枝に擬態をしているつもりかもしれませんが、色が違い過ぎます。
もう少し上手に化けないと、忍者にはなれません。
写真をクリックすると拡大します
#590 車輪梅
初夏に白い花を咲かせて、秋に青い実がつくシャリンバイ。
漢字で書くと、車輪梅です。
梅のような花ですが、バラ科に属します。
梅もバラ科なので、遠い親戚といえなくもありません。
円を描くように葉がつくさまが、車輪のようだというのですが、
よく見れば確かに、そのような感じもします。
ブルーベリーのような実は、美味しそうな雰囲気もしますが、
大部分が種で、果肉の部分がほとんどありません。
そのためか、鳥も食べに来ないようです。
写真をクリックすると拡大します