晴れ、ときどき更新



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2016.9.18
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#571 ワルと呼ばれて

ワルナスビは、明治以降に海外から来た帰化植物で、
繁殖力が旺盛で、道端によく咲いています。

名前の通りのナス科ですが、毒があるので食べられません。
茎には棘がついていて、完全武装をしています。
さらには土を悪くしたり、害虫のテントウムシが繁殖をする温床になるなど、
人間のためには、ひとつもよいことがないのです。

役に立たない植物の名前には、よくイヌとかカラスなどが入りますが、
ワルとまで呼ばれてしまうのは、めずらしいかもしれません。


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■■■ 2016.9.20 ■■■
#572 蛾のような蝶

セセリチョウの中では、派手なキマダラセセリです。
名前に蝶とついていますが、蛾の雰囲気がぷんぷんしているのは、
胴が太いことが、一番の原因ではないかと思われます。
体に対して翅の面積が狭いので、ばたばたしないと宙に浮かないのか、
優雅に滑空をしないために、ますます蛾に見えてしまうのです。

弾丸のような体形で、かなり速く飛ぶものの、
疲れも大きいのか、よく休憩をしています。
幼虫が好むススキの近くで、時々見かけることがあり、
このあたりでは、それほど数が多くないようです。


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■■■ 2016.9.22 ■■■
#573 相性

先月末、いつものように散策をしていた時のことです。
クヌギの木に、カブトムシの雌がいました。
さらに歩いていると、雄も見つけてしまいました。
昨年に続いて、人生で2匹目の自然界の雄です。
男子たるもの、素通りすることはできません。
雌と一緒に、我が家にお連れしました。

卵が産まれたら、自然に還したいと思うものの、
かなり不仲な感じで、カブトムシにも相性があるようです。
そもそも、もう時期が遅すぎるのかもしれません。


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■■■ 2016.9.24 ■■■
#574 まるで違うデザイン

鳥に食べられたのか、子供に連れ去られたか、
サンショウの木にいた2匹のナミアゲハの幼虫が、行方不明になりました。
数日前までは、雨に打たれながらも元気に暮らしていたものの、
自分のまわりの葉を食べ尽して丸見えの状態で、なおかつ蛍光色で目立ち過ぎなのです。

シシウドには3匹のキアゲハの幼虫がいますが、こちらは健在です。
ニンジンの葉を好むため、我が家の近くにいるとは思いませんでした。
シシウドもニンジンも同じセリ科なので、食べられるのかもしれません。
キアゲハとナミアゲハの成虫はよく似ていますが、幼虫はまるで違います。
#210の写真で比較をしていただけると、一目瞭然です。


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■■■ 2016.9.26 ■■■
#575 赤い唇

最近、よく見かけるチェリーセージです。
赤と白のものは、ホットリップスと呼ばれていて、
確かに、唇のような感じがします。
その時の気候により、色の出方が変わり、
2色にならずに、赤や白だけになることもあるようです。

もともとは園芸品種ですが、あちらこちらで野草化をしています。
年間の半分くらいは咲いているため、長く楽しめるのはよいものの、
季節感がないので、あまり撮りたくならないのですが、
虫ばかりではなんなので、写してみました。


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■■■ 2016.9.28 ■■■
#576 乱舞

この数年の夏は、異常でしたが、
今年の暑さは、どちらかといえば穏やかなほうです。
9月末までも、残暑が長く続いて、
まるで、夏と冬が直結をしているような年もありましたが、
最近は、最高気温が20度くらいまで下がる日も多くて、
ひさしぶりに、秋を堪能できるかもしれません。

雨上がりに池に行くと、トンボが乱舞をしていました。
#198でご紹介をした、ウスバキトンボです。
これほど多くが飛んでいるのは、初めて見ました。


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■■■ 2016.9.30 ■■■
#577 男の舞子はん

一般にアカトンボと呼ばれるものには、いろいろな種類があります。
#569でマユタテアカネをご紹介しましたが、こちらはマイコアカネです。
このあたりでは、それほど数が多くはありません。
青白い顔が白粉のようですが、そのようになるのはオスだけなので、
男の舞子はん、ということになります。

遠くから見ただけでは、種類が分かりにくい赤いトンボですが、
判別をするポイントは、翅と胸と顔なので、
余裕があれば、横と正面からも写しておけば、
帰宅をしてから、確認をすることができます。


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■■■ 2016.10.2 ■■■
#578 金があれば銀

金があれば銀もあるように、ギンモクセイという植物があります。
我が家の近くにも、1本だけあるのですが、
つい最近まで、その存在に気がつきませんでした。
キンモクセイほど、花の匂いが強烈ではなくて、
色も派手ではないので、それほど目立たないのです。

本来はモクセイといえばギンモクセイのことで、キンモクセイは変種とされるようですが、
個性のある後者のほうが、完全にメジャーになりました。
どこの世界も、アピールをしないと評価をされないのかもしれませんが、
白く地味に咲いている姿も、なかなかに美しいです。


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■■■ 2016.10.4 ■■■
#579 大きな子供

台風とともに、南から風が入り、
気温が32度まで上がるという、記録的な高さになりました。
最後の夏、という感じですが、
暑さを感知するセンサーが、相変わらず壊れている自分には、
それほどではなくて、むしろ快適なくらいです。

カイツブリの親子が、遙か彼方に浮いています。
奥にいるのが子供で、体色はまだ薄茶色ですが、
すでに、親よりも大きいくらいにまで成長をしました。
もうしばらくすると、親離れの時期を迎えます。


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■■■ 2016.10.6 ■■■
#580 人気のレストラン

コセンダングサの蜜を吸うのは、モンシロチョウです。
昔は佃煮にできるほど飛んでいたのに、最近はなかなかお目にかかれません。
幼虫が好むキャベツの畑が、このあたりから姿を消したためと思われます。

コセンダングサは花びらが落ちた後のように見えますが、これでも立派な花です。
貧相な感じで、虫が来るのかと疑わしい感じがするものの、
絶大な人気があり、さまざまな種類の蝶が訪れます。
看板を出していなくても、美味しくて人気があるレストランかもしれません。
花は地味ですが、種子は自己主張が強くて、
やたらと服に突き刺さる、かなりの厄介者です。


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