晴れ、ときどき更新



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2016.8.30
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#561 ハグロトンボふたたび

河川工事の影響か、昨年は1匹しかハグロトンボを見かけませんでした。
このまま姿を消してしまうのかと心配をしましたが、また少し増えたようです。
ひらひらと飛んでいる姿は、ひ弱な感じもしますが、
意外と強靭で、環境への適応性が高いのかもしれません。
基本的には群れて暮らしますが、なんとなく縄張りもあるようで、
前日にいた場所に行くと、またそのあたりにいます。

ハグロトンボをご紹介するのは、これで4回目となり、
#012は手前が雌で奥が雄、#162と#354と今回は雌です。
雄はお腹が黒緑色に輝き、雌の翅はやや褐色がかります。


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■■■ 2016.9.1 ■■■
#562 無念

数日前までは、うるさいほどに鳴いていたのに、
9月に入ると途端に、セミの声を聞かなくなりました。
まだ気温は高いのですが、もう夏は終わりかもしれません。

今年もまた、我が家のまわりでは大量に発生をして、
夜中まで騒いで、近所迷惑も甚だしいのですが、
羽化に失敗をしてしまうセミも、かなりの数がいます。
目が抜けないもの、翅が出ないもの、
ほとんど出たのに、あとひと息で力尽きるものもいるようです。
そこまで計算済みで、自然は成立をしているのかもしれません。


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■■■ 2016.9.3 ■■■
#563 助走をつけて

水中では自由自在なカワウですが、飛び立つ時には苦労をします。
カルガモのように、ほとんどすぐに上昇できる鳥とは違い、
水面で助走をつけないと、空に舞い上がることができません。

全国的に数が減少をしていましたが、いまは爆発的に増えているようです。
このあたりでも、以前はまるで見かけませんでしたが、
しばらく前からは、普通に棲みついています。
ブラックバスやブルーギルなどが、外から持ち込まれたことで、
カワウが暮らしやすいように、池が変化したのだとすれば、
それはそれで、少々複雑な心境です。


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■■■ 2016.9.5 ■■■
#564 合掌

本堂の裏に、いつもの三毛猫がいました。
寝ているのかと思いましたが、毛が濡れていて。
よく見ると、息が絶えています。
つい2日前までは元気にしていたのに、あまりにも突然です。

相棒がいるので、心配をして探してみると、
2匹がいつも一緒にいる場所で、ぽつんとしていました。
あいつはどこだろう?と、待ち続けているのかもしれません。
冬の間は、重なり合いながら寒さをしのいでいたのですが、
これからは、ひとりで過ごさないといけません。


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■■■ 2016.9.6 ■■■
#565 青いツバメ

青い翅が美しい、ツバメシジミがいます。
尾のような突起が、名前の由来です。

このあたりに多いヤマトシジミと、姿が似ていますが、
翅の裏面に橙色の紋様があるのが、判別をしやすい違いです。
表面の青も、より深いように感じます。

昔ならばマクロで撮るところですが、これは300mmのレンズです。
最近の超望遠は最近接撮影距離が短いので、ちいさな虫の撮影にも適していて、
被写体と距離を取りながら、背景を大きくぼかすことができます。


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■■■ 2016.9.8 ■■■
#566 味わいのある姿

アカボシゴマダラには、翅の模様が2種類あります。
#333に掲載をした、薄い赤い星の春型と呼ばれるものと、
ここでご紹介をする、濃く明瞭に出ている夏型です。

池のほとりに50センチほどのエノキがあり、そこによく来ています。
大きな木がいくらでもあるのですが、この幼木が人気のようです。
産卵に適した条件が、その場所にはあるのかもしれません。

#565の羽化したばかりの翅は、もちろん綺麗で見事ですが、
自然を生き抜いてきた姿にも、味わいを感じます。


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■■■ 2016.9.10 ■■■
#567 バンの幼鳥

#493でオオバンをご紹介しましたが、こちらはバンです。
まだ嘴が白いですが、成長になると真紅になります。

水かきはついていませんが、泳ぎはかなり達者で、
大きな足は、水草の上を歩くのにも適しています。

基本的には留鳥で、渡ることはほとんどありません。
カルガモやアオサギなどと一緒に、どの季節でも見ることができます。

白目のように見えるのは、鳥などにある瞬膜という独特な瞼です。


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■■■ 2016.9.12 ■■■
#568 飛べばよいのに

夏から秋にかけては、蜂が活発化します。
つい先日も、岐阜のマラソン大会で100人以上が襲われました。
最初に刺された時よりも、次にやられると危険で、
アレルギー反応により、血圧が異常に低下をすることがあるそうです。
この前にも書きましたが、早めに危険を察知できるように、
いまの時期は、ヘッドフォンをして歩かないようにしています。

キンケハラナガツチバチが、ミソハギに来ました。
翅があるのですから、飛べばよいのですが、
苦労をしながら、歩いて隣りの花に渡ろうとしています。


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■■■ 2016.9.13 ■■■
#569 どちらでもない

アカトンボと呼ばれるものには、いろいろな種類があります。
よく知られているのは、ナツアカネとアキアカネで、
両者を見分けるのは簡単そうで、実はなかなかの難問です。

この写真はどちらだろうかと思い、別のカットを調べてみると、
どちらでもなくて、マユタテアカネでした。
さまざまなアングルから写しておくと、種類を特定する時に役に立ちます。
マユタテは、ナツやアキとは胸の側面の模様が違うのと、
顔の正面に豚の鼻みたいな模様があるので、見分けがつきます。
それが眉のように見えるというのが、名前の由来です。


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■■■ 2016.9.16 ■■■
#570 長い触角

3センチにも満たない、ササキリの成虫です。
#184でご紹介をしたように、幼虫の頃は橙色をしていますが、
大人になると、バッタらしい色になります。

特徴は、とにかく驚くほど長い触角です。
人間に同じものがついていたら、満員電車では間違いなく邪魔です。

産卵管が見えるので、メスのようです。
バッタといえば、土の中に卵があると思いがちですが、
この種類は、草の茎に産みつけます。


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