晴れ、ときどき更新



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2016.6.11
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#531 宵を待つ

このあたりでは、マツヨイグサをあまり見かけなくなりました。
漢字で書くと待宵草で、ロマンチックな名前の花です。

あたりが暗くなると咲いて、翌朝になると萎んで茶色くなります。
夜だけ開いているとは、不思議な感じですが、
暗い時間帯に活動をする蛾に、受粉をお願いしているようです。

40年以上も前ですが、北海道の有珠で海水浴をした時に、
日暮れとともにあたり一面が、この花で黄色くなりました。
子供の頃に見た印象的な光景は、意外とよく覚えているものです。


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■■■ 2016.6.14 ■■■
#532 カップル

カルガモの子育てのシーズンは、そろそろ終わりです。
近くの池でも、ひとつの家族が雛を育てていて、
ぼんやりしていたら、もうかなり成長をしていました。

カルガモのカップルは、つかず離れず仲良しですが、
卵が産まれて子育てをするようになると、雄はいなくなります。
翌年は、またゼロベースで相手を探しますが、
同じ組み合わせになることも、よくあるようです。
鳥の世界でも、相性というものがあり、
離れても、結局は前の相手を選ぶのかもしれません。


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■■■ 2016.6.16 ■■■
#533 朝の体操

いつもならば、5月上旬には姿を現すアオモンイトトンボですが、
今年は数が少ないようで、ようやく見かけるようになりました。
未成熟な雌は橙色をしているので、ハナショウブの葉にいると目立ちます。
背中についた朝露が乾くまで、飛ぶのを辛抱しているのかもしれません。

お腹を上や下に曲げて、屈伸運動を始めました。
まるで、朝のラジオ体操をしているように見えます。
体に着いたゴミを落とすための、クリーニング行動と呼ばれるもので、
脚や翅でこするのならばわかりますが、お腹を上下に動かすだけです。
これで本当に綺麗になるのかと、不思議に思います。


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■■■ 2016.6.18 ■■■
#534 早朝の雲

午前3時30分に目覚ましをセットして、4時には家を出ます。
日の出は4時半頃ですが、すでに明るくなりました。

池のまわりは、まだ薄暗いのですが、
散歩をしている人を、ちらほらと見かけます。
トンボの羽化のピークは過ぎたのか、1匹も見かけません。
池を整備した影響か、今年は数が少ない気がします。
そろそろ、セミが地上に現れる頃です。

空を見上げると、綺麗な雲が出ていました。


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■■■ 2016.6.20 ■■■
#535 裏表なし

このあたりでは比較的よく見かける、コミスジがいました。
小型のミスジチョウ、ということでついた名前ですが。
大きさだけではなく、翅の模様で見分けることができます。

翅を広げて、平らでいることが多いためか、
蛾に間違えられたりもしますが、蝶の仲間です。
よく草で休むので、撮りやすい虫かもしれません。

翅の表と裏で、模様がまるで違う蝶もいますが、
コミスジは同じデザインで、裏表がないのです。


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■■■ 2016.6.22 ■■■
#536 ふわりとぼける

子供の頃は、平気で虫を掴んでいましたが、
最近は、触るのを躊躇してしまうことがあります。
大人になり、心にストッパーがついたようです。

その昔は、たくさんの虫たちに遊んでもらいました。
どこにでもいたのに、最近は見かけない種類も多いのですが、
いまでも変わらず、カマキリにはよくお目にかかります。

開放からひとつ絞りましたが、マクロレンズは被写界深度が浅いので、
ピントを合わせた目以外は、ふわりとぼけました。


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■■■ 2016.6.24 ■■■
#537 便利かも

自宅の前まで歩いて来た時に、なんとなく違和感が。
年に一度くらいお目にかかる珍客、アオダイショウがいました。
手にしていたコンパクトカメラで写してから、急いで家から一眼を持ち出します。
選んだレンズは、超望遠の300mmです。
おとなしい種類の蛇とはいえども、やはり腰が引けます。

顔先には、ちいさな穴が空いています。
口を開けなくても舌を出せるという、アイデア商品のようです。
人間もそのような仕組みだと、便利なのかもしれませんが、
どのような時に役に立つのかは、思いつかないのです。


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■■■ 2016.6.26 ■■■
#538 まさに鬼

かつては、あまり見かけませんでしたが、
この数年、アメリカオニアザミが爆発的に増えています。
原産地はヨーロッパですが、アメリカ経由で来たのが名前の由来です。
アザミの仲間でも特に大型で、人間の背丈くらいになります。

大きさだけではなくて、その護身術も鬼のようで、
尋常ではない葉の棘の鋭さは、植物の中でもトップクラスです。
掴むなどはとんでもないことで、触れただけでも痛いので、
抜き取るのは大変ですし、動物に食べられることもありません。
ひとつの株に咲く花の数も多く、繁殖力も鬼のようです。


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■■■ 2016.6.28 ■■■
#539 てんとう虫の惨場

テントウムシは華やかで、幸せを象徴する虫とされています。
結婚式の披露宴で、てんとう虫のサンバがよく歌われたりしましたが、
裏の顔は、なかなかエグいものがあります。

幼虫の時は、平気で同じ仲間の蛹を襲うのです。
クネクネしながら抵抗をしますが、結局は食べられてしまいます。

そのシーンを写したことがありますが、綺麗なものではありません。
晴れ, ときどき更新には、できるだけ美しい世界を載せたいと思うので、
今回はご遠慮させていただいて、無難な表の顔の写真にしました。


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■■■ 2016.7.1 ■■■
#540 嫌われものでも

近くのヒマラヤスギに、カラスが巣を作りました。
いつも2羽いて、あたりを警戒しています。
高い位置にあるので、雛がいるのかどうかはわかりません。
子育てをしていると神経質になり、攻撃性が強まることがあるので、
下を通る時には、気をつけないといけません。
油断をして歩いていると、糞が落ちてきます。

嫌われも者のカラスですが、カップルでいる時は、
お互いに毛づくろいをしたり、仲睦まじいのです。
そのような姿を見ると、ほんの少し温かな気持ちになります。


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