晴れ、ときどき更新



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2016.5.11
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#511 普通に綺麗に

ハコネウツギやニシキウツギは、赤と白の花が混じりますが、
すべてが濃いピンク色に咲くのが、タニウツギの特徴です。

幹は空洞ではありませんが、内部は柔らかく、
山間部を好んで自生するので、谷空木と呼ばれています。
ウツギの花は美しいのですが、家に持ち込むことを嫌う地域もあるようで、
そのために、それほど一般的ではないのかもしれません。

風が強い日で、めずらしく1時間も悩みながら撮り続けました。
結局は、普通に綺麗に写りました。


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■■■ 2016.5.12 ■■■
#512 雨上がり

目の前の道に、たくさんの白い花が落ちています。
見上げると、エゴノキが満開です。
可愛くて美しいのですが、小さくて葉に紛れているため、
いつも地面にあるのを見て、咲いたことに気がつくのです。

実に毒があり苦いのが、エゴノキの名前の由来です。
雨上がりのために、緑や木の幹の鮮やかさが増しています。
葉から落ちた水滴がレンズにつかないように、気をつけないといけません。
フィルムで撮影をしていた頃は、強めのプラス補正で撮る状況ですが、
最近のデジタルカメラならば、オートのままでも綺麗に写ります。


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■■■ 2016.5.14 ■■■
#513 恋の季節

どこにでもいるドバトですが、よく見ると模様が綺麗です。
カワラバトの野生化をしたものがドバト、と呼んで区別をしている人もいます。

外来種に区分をされたりもしていますが、外国から持ち込まれたのは1500年くらい前、
奈良時代よりも古いようなので、もう日本の鳥と呼んでもよいのかもしれません。

繁殖力が旺盛で、多いと2か月に一度くらいのペースで産卵をするようで、
特に4月から5月にかけては、恋のシーズンです。

いつも頭を前後に振りながら歩いているので、首を固定してみたい衝動にかられます。


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■■■ 2016.5.15 ■■■
#514 ほのかな色気

仏炎苞が紫色のオオハンゲは、ムラサキオオハンゲとも呼ばれるようです。
#321でご紹介をした仏炎苞は、めずらしいものではなくて、
ミズバショウや洋花のカラーなどでも、よく見かけます。

オオハンゲには、苞から紐状のものが伸びています。
かなりの長さがありますが、存在している理由が不明です。

腰をひねるような仏炎苞に、ほのかな色気を感じます。
鮮やかな葉が、レフ板のようになり、
肉眼で見たよりも、全体に緑がかりました。


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■■■ 2016.5.16 ■■■
#515 モスラ感

日本最大級の蛾のひとつ、オオミズアオです。
もともと、このあたりでは滅多に出会うことはありませんが、
この数年はまるでいないので、どうしたのかと気にしていました。

マントのようなゴージャスな翅と、立派な髭をつけています。
ピンクのストッキングを履いた脚も、なかなかにお洒落です。
白くてモコモコした姿は、可愛い羊のようで、
目のまわりが黒いのは、愛嬌のあるパンダみたいにも見えます。
少しばかり、褒め過ぎたかもしれません。
冷静に見ると、モスラ感が凄いです。


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■■■ 2016.5.18 ■■■
#516 地味だから

陽の当たらないところで、ホウチャクソウが咲いていました。
葉と区別がつかないような、地味な花なので、
ぼんやりしながら歩いていると、通り過ぎてしまいます。

ホウチャクを漢字で書くと宝鐸で、お寺の屋根の四隅から下がる飾りのことです。
釣鐘のような形は、確かに似ているかもしれません。
原産地は、日本とも東南アジアともされていて、
どちらにしても、古くから国内に広く生えていたようです。
それにしては、和歌などに詠まれたりしていない気がしますが、
やはり、派手さが足りないからかもしれません。


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■■■ 2016.5.19 ■■■
#517 赤い扇

こぼれ種が芽を出したのか、スイセンノウが1輪だけ咲いていました。
ナデシコの仲間で、よく園芸品種として育てられているので、
比較的、あちらこちらで見かけます。

同じく観賞用として日本に来たナガミヒナゲシは、急速に野生化をしましたが、
スイセンノウは繁殖力が弱いのか、それほどには拡がりがないようです。

スイセンノウの名前は、お酒を飲んだ仙人に似ているからとか、
赤い扇だとか、仙扇寺に生えていたことに由来するとか、
諸説がいろいろとありますが、明確なものはないようです。


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■■■ 2016.5.21 ■■■
#518 三枚の得

早い時間帯に、散歩をすることにしました。
いまの時期の日の出は、午前4時半頃ですが、
池に着いたのは7時で、早朝というには少々遅くなりました。

春になり、あまり姿を見ないゴイサギがいました。
一面の新緑と、鏡のような水面が美しく、
レンズを広角にして、まわりの風景と一緒に写します。

清々しい空気の中で、快調に撮ることができたのは、
早起きは三枚の得、なのかもしれません。


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■■■ 2016.5.22 ■■■
#519 羽化完了

早朝、池のまわりを散歩している時に、
羽化しているトンボがいないかと、探してみましたが、
ほとんどのヤゴは、もう成虫に変身をしていました。
日の出から3時間もしてからでは、遅すぎるようです。
鳥などに狙われないように、のんびりとはしていられないのです。
見るのならば、夜明けと同時に行かないといけません。

池に突き出した枝にいるのは、コシアキトンボです。
#512でご紹介をしたエゴノキの花が散り、背景に流れています。
トンボが水面に抜けるように、構図とタイミングを決めました。


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■■■ 2016.5.24 ■■■
#520 意見の相違

#088と#108で、センダンの実を掲載しましたが、
今回、ご紹介をさせていただくのは花です。
特徴的な濃い紫の部分は、雄しべが筒状に変化をしたものです。

満開になると綺麗ですが、花がちいさいので、
ぼんやりしていると、気づかずに通り過ぎてしまうことがあります。
逆光で見ると、さらに美しさが増しますが、
どのように写すのがよいのか、いつも悩みます。
てんでんばらばらな向きに咲いていることも、撮りにくさのひとつです。
花言葉が意見の相違というのも、なんとなくわかる気がします。


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