晴れ、ときどき更新



■■■
2016.4.19
■■■
#501 もうひとつのケマン

#496のジロボウエンゴサクと似ていますが、これはムラサキケマンです。
次郎坊ほどには、花の向きはがばらついてはいません。

ケマンというのは、仏具のひとつです。
タイツリソウとも呼ばれるケマンソウを、#315でご紹介をしましたが、
花は似ていませんし、属性もそれほど近くはありません。
名前が似ている赤の他人、というところです。

花全体にピントを合わせようとすると、背景がうるさくなりがちなので、
細長い花では絞りをどのようにするかで、いつも悩みます。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.21 ■■■
#502 静かな池

寒暖の差が激しく、体調管理が大変な日が続きましたが、
ようやく、春本番を迎えた感じがします。
しかし、ここからの季節の進みは早くて、
過ごしやすい時期はすぐに終わり、今度は暑さにやられるのです。

カモたちは、ほとんどが北へと帰りました。
いまも池にいるのは、カルガモです。
この数年の間に、渡り鳥の数が激減をしたために、
冬でも、池がそれほど賑うことはなくて、
春になり、さらに静かになりました。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.23 ■■■
#503 黄色の代表

植物の名前がついた色は、いろいろとあり、
その中でも山吹色は、誰もがご存じだと思います。
春というと、桜のピンクを思い浮かべる人が多いのかもしれませんが、
黄色系もかなりの種類があり、ヤマブキはその代表です。

ヤマブキとよく似ている植物に、ヤマブキソウがあり、
どちらの花も、同じような色と形をしているものの、
決定的な違いがあり、すぐに見分けがつけられます。
前者はバラ科で花びらが5枚ですが、後者はケシ科なので4枚です。
これはヤマブキで、近いうちにヤマブキソウもご紹介をします。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.25 ■■■
#504 素敵な名前

どこのどなたが命名をされたのか、ヘクソカズラとかボロギクとか、
自分がそのように呼ばれたら凹みそうな、可哀想な植物がありますが、
それとは逆に、シラユキゲシは素敵な名前をいただいて幸せです。
強い光の当たらないところを好み、その姿はまさに白雪に相応しい感じがします。

中国が原産地で、そもそもは観賞用に育てられていましたが、
繁殖力が強いために野生化をして、駆除の対象にされているところもあるようです。

ケシの仲間は花びらが4枚のことが多くて、シラユキゲシも例外ではありません。
ハートのような形をした葉が、なかなか可愛いです。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.28 ■■■
#505 春のオレンジ

この時期に元気な花といえば、ナガミヒナゲシです。
繁殖力が旺盛で、コンクリートの隙間でも育つので、
オフィス街でも住宅地でも、よく見かけるようになりました。

春の野草は黄色い花が多く、橙色のものはあまりありません。
群生して咲いていると目立ち、とても綺麗です。
しかし、やはり外来種として駆除の対象にされています。

ナガミヒナゲシもケシ科なので、花びらは4枚です。
その様子は、#320でご覧をいただくことができます。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.4.30 ■■■
#506 はじめてのトンボ

普通ならば、4月になるとイトトンボが出てきますが、
今年はまだ、お目にかかりません。
池を綺麗にしたので、ヤゴの数が減少をしたのかもしれません。
近くの川も拡幅工事をして、ハグロトンボが激減しました。
人が手を加えて整備をすると、自然の様子も変わります。

イトトンボよりも先に、オオヤマトンボに出会いました。
このあたりでは、4月に姿を見たのは初めてです。
黒地に黄色の模様が美しく、日本全国に生息をしています。
オニヤンマと似ているために、よく間違えられるようです。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.1 ■■■
#507 ほとんどは西洋人

春になると、身近なところでタンポポを見かけますが、
そのほとんどは、ヨーロッパから来たセイヨウタンポポです。
基本的な見分け方は、総苞と呼ばれる花の付け根の葉が、
くるりとしていれば外来種で、ぴたりとしてるのが在来種です。
最近のものは、裏側を覗いてみると、
ほとんどが、反り返る感じではないかと思います。

セイヨウタンポポは、100年ほど前に北海道に持ち込まれたようです。
受粉をしなくても種ができて、綿毛で遠くまで飛ぶために、
いまでは、全国で普通に見られるようになりました。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.5 ■■■
#508 ここからが夏

立夏を迎えて、ここからが夏本番です。
朝から晴れて、今年一番の暑さになりました。
いまの時期の日射しの強さは、8月と同じくらいとのことで、
空気は初夏ですが、太陽は真夏です。

置物のように、アオサギが微動だにしません。
水面に映る自分の姿に見とれている、というわけではなくて、
魚を狙いながら、動かずに待ち続けているようです。
池の水面が、睡蓮の葉で覆われてきました。
鳥と魚、ますます攻防が激しくなります。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.6 ■■■
#509 ややこしい関係

我が家の前にあるニセアカシアが、一気に満開になりました。
フジに似た花ですが、同じマメ科なので親戚のようなものです。

ニセアカシアは、以前はアカシアと呼ばれていましたが、
本家のアカシアが来日することになり、区別をつけるためにいまの名前に変わりました。
先に日本で定着をしていたにもかかわらず、ニセ呼ばわりは可哀想な気もしますが、
学名がそもそもニセアカシアという意味で、本名ですから仕方がありません。

アカシアの花は、ニセアカシアとは似ていません。
#297でご紹介をしたミモザもアカシアと呼ばれることがあり、ややこしい関係です。


 写真をクリックすると拡大します



■■■ 2016.5.8 ■■■
#510 新緑の頃に

体調がいまひとつで、風も強く吹いていましたが、
家にいても腐りそうなので、カメラを手にして出かけました。

歩き始めて5分もしないうちに、頭に冷たいものを感じます。
なにごとにやあらむと見上げると、電線にヒヨドリがいました。
たびたび書いていますが、これで4度目です。
鳥に糞をかけられないと、自分は生きていけないようです。

池のまわりは、新緑が目にも鮮やかです。
静かな水面を、カルガモが音もなく通り過ぎました。


 写真をクリックすると拡大します


  トップページはこちら    「晴れ、ときどき更新」掲載一覧はこちら   前のページはこちら   次のページはこちら