晴れ、ときどき更新



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2016.3.11
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#481 エロティシズム

木瓜と書いて、ボケと読みます。
形が瓜のようだといわれる実は、初夏を迎えた頃にお見せできればと思います。
正直なところ、それほど似てはいない気がしますが。

水溜りのように浅い自分の知識によれば、ボケには大きく分けて3種類あります。
木のように育つマボケと日本が原産地のクサボケ、そして晩秋から冬に咲くカンボケです。
マボケとクサボケは、#133と#303でご紹介をしましたが、
今回はカンボケで、その花の色からヒボケとも呼ばれます。

雨に濡れた花びらは血管が浮き上がるかのようで、生命感とエロティシズムを感じます。


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■■■ 2016.3.13 ■■■
#482 山茱萸と書いて

このところ寒い日が続いて、季節は足踏み状態ですが、
それでも3月の中旬から、花が一斉に咲き始めるに違いありません。
そのうちのいくつかを、ご紹介をしたいと思います。

まずは、このサイトに初登場のサンシュユで、
あまり聞き慣れない名前ですが、中国語の山茱萸を音にしたものです。
茱萸というのはグミのことで、秋には実がつきます。
朝鮮半島が原産地で、薬用として日本に持ち込まれたようです。

ボケが煩雑な写真ですが、そのガサガサ感が嫌いではありません。


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■■■ 2016.3.15 ■■■
#483 白い壺

白い壺のように並んでいるのは、アセビの花です。
アシビとも呼ばれて、漢字では馬酔木と書き、
日本が原産地で、古くは万葉集にも詠まれています。

花は可愛らしいのですが、葉や枝に毒があり、
食べると脚が痺れるので、アセビやアシビという説もあります。
鹿が見向きもしないので、奈良公園ではよく植えられているようです。

陽当たりのよいところではなくて、半日陰を好むため、
影の出ない、柔らかな写真を撮りやすい花です。


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■■■ 2016.3.17 ■■■
#484 無関心

暖かな日射しが戻り、今度こそ春の訪れかもしれません。
ゴイサギの幼鳥が、相変わらず昼間は休憩をしています。
活動をするのは、ほとんど明け方や夕暮れです。

向こうを泳いでいるのは、まだ居残りのハシビロガモ。
視野に捉えているはずですが、お互いに無関心を装います。
たくさん飛んでいるちいさな虫は、ユスリカです。

もうしばらくすると、ゴイサギは食べる物が多い場所に移動をします。
ハシビロガモは、そろそろ北へと帰らないといけません。


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■■■ 2016.3.19 ■■■
#485 美しきシンメトリー

我が家の近くで、ひとつだけクロッカスが咲きました。
誰かが植えたというよりも、どこからか紛れてきたようです。
芽を出したのに、あたりに仲間がいなくて驚いているかもしれません。

クロッカスやサフランを見ると、小学生の頃を思い出します。
プラスチック製の容器に入れて、水栽培をしたものでした。
あの頃の自分は純真でした、たぶん。

綺麗なシンメトリーと鮮やかなブルーが美しく、これを撮らない手はありません。
少し絞り込んで、ピントの合う幅を広めにしました。


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■■■ 2016.3.21 ■■■
#486 春の日射しの中で

散歩をしていたら、見慣れない猫に出逢いました。
目が真ん中に寄り気味で、丸顔の可愛い子です。
それほど大きくないので、まだ若いのかもしれません。

人を怖がらないようで、向こうからこちらに来てくれます。
レンズには、最短撮影距離があるので、
あまり近くに寄られても、ピントが合いません。

暖かな日射しの感じを出すために、猫の反対側に回り、
柔らかな逆光で、絞りを開放にして写しました。


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■■■ 2016.3.22 ■■■
#487 猫つながり

猫ブームだからではありませんが、偶然を装い猫を続けます。
この写真は、すでにご紹介をしたことがあるネコヤナギです。

雌雄は別の株で、雄花は赤くなります。
それぞれの先端が割れて、黄色い花粉が出るのですが、
その様子は、#111をご覧ください。

毛が生えてフサフサしているため、美味しそうに見えませんが、
ヒヨドリは、平気で丸飲みをしてしまいます。
コブシの花なども食べてしまうので、困りものです。



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■■■ 2016.3.24 ■■■
#488 ちいさいけれど

冬になると、大陸から飛んで来るジョウビタキです。
スズメほどの体に、よくもそれほどの体力があるものだと感心をします。

雄は頭が白くて派手で、すでに#307でご紹介をしています。
この写真は雌で、他の鳥類のように少し地味です。
日本では繁殖をしないので、雄と雌は別々に暮らしています。
群れを作らずに、1羽ずつ自分の縄張りを持ち、
同じ場所にまた戻るため、どちらかというと撮影のしやすい鳥です。
人をあまり怖がらずに、近くにまで来てくれることもありますが、
好奇心というよりも、縄張り内の不審者に対応をしているのかもしれません。


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■■■ 2016.3.27 ■■■
#489 キモカワいい花

園芸品種としても、最近はよく見かけるフッキソウ。
漢字で書くと富貴草という、縁起の良い名前です。
その由来は定かではありませんが、いつも青々とした葉をつけているからかもしれません。
せいぜい20センチくらいの高さで、日陰になるような場所を好みます。

4つに分かれているのは雄花で、花びらがなくて雄しべが剥き出しです。
得体の知れない生き物のようで、気持ちが悪い感じもします。

花がたくさんついていると収拾がつかないので、咲き始めの株を選んで、
4本の雄しべがわかる角度から、ピントが深くなるように写しました。


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■■■ 2016.3.28 ■■■
#490 今年はどうか

コブシの花の数が、例年よりも少ないようです。
原因のひとつは、ヒヨドリにあるのかもしれませんが、
エディブルフラワーがあるように、人間も花を食べますから、
鳥のことばかりを悪く言うのは、不公平かもしれません。

そもそも、蕾がまばらな気がします。
コブシの花が少ない年は凶作、とも言われるようです。

木の下でくつろいでいるのは、留鳥のカルガモです。
今年もまた、ヒナが生まれるとよいのですが。


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