晴れ、ときどき更新



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2016.1.5
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#451 遠くにありて

冬の実には、ちいさくて赤いものがたくさんあるので、
そのうちのいくつかを、順番にご紹介します。

このあたりのアオキは、綺麗に実る木は少なくて、
個人的にお気に入りのものは、柵に囲われた遠くにあります。
望遠レンズで撮影をしなければならず、アングルも限られるものの、
近づけないだけに、より美しく感じるのかもしれません。

祖母の家にもアオキがあり、実がたくさんついていたのを思い出します。
子供の頃は、日陰にある木があまり好きではありませんでした。


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■■■ 2016.1.7 ■■■
#452 濡れ羽色

自治体が捕獲に乗り出しても、相変わらず数が多いハシブトガラス。
いろいろと悪さをするので、困りものです。
集団でいじめをするので、鳥の世界でも嫌われているに違いありませんが、
よく見ればなかなか可愛いくて、綺麗な色をしています。
艶があり、やや青みのある黒髪のたとえとして、
万葉の時代から、烏の濡れ羽色という言葉が使われていました。

以前は写そうとすると、すぐに逃げていたものの、
最近は堂々としたもので、レンズを向けてぴくりともしません。
カメラは怖くないものだと、学習をしたようです。

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■■■ 2016.1.9 ■■■
#453 1点プラス

記録的な暖冬で、年末から白梅が咲き始めました。
これほど早いと、生きることを急かされている気がします。

太くて短い枝が数多く出ているので、写すのが難しい花です。
いろいろと考えて、悩みながら撮影をしますが、
結局は以前と同じように撮ることになり、また似たような写真になりました。

無理をして自分らしくないアプローチをする必要もないと、開き直ることにします。
撮影をしている時が、一番楽しいのですから。
今回が80点なら、次は81点を目指したいものです。

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■■■ 2016.1.11 ■■■
#454 ちいさなお地蔵さま

近くのお寺に、ちいさなお地蔵さまがおられます。
どなたかが赤い服を用意して、着せて差し上げているようですが、
たまに転がされて、ハダカのことがありました。
いたずら者が、つついているのだと思います。
よくよく見ると、頭には鳥の糞がついていたりして、
このようなことをするのは、カラスに違いありません。

倒れているのをお見かけすると、元に戻していますが、
小市民である自分は、心のどこかで、
これでよいことがあるかもしれないと、対価を期待してしまうのです。

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■■■ 2016.1.13 ■■■
#455 初霜

気象情報では、この冬で一番の冷え込みだそうです。
最低気温は氷点下になり、初霜が降りました。

外に出ると、あたり一面が白い世界です。
アメリカイヌホオズキの葉に、氷の粒がついています。
地面から10センチほどのところにあるので、霜の洗礼を受けていました。
秋の草のはずですが、暖冬なので咲き続けていたのかもしれません。

いままで、暖かい日が続いていましたが、
たぶん、この寒さが普通なのです。

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■■■ 2016.1.15 ■■■
#456 赤のバランス

#451に続いてご紹介をするのは、モチノキの仲間のクロガネモチです。
枝や葉が黒鉄色(くろがねいろ)ということですが、あまりそのようには見えません。

青海苔に赤唐辛子をかけたように、たわわに実りましたが、
翌週に行くと、見事なまでにひとつもありません。
鳥が食べ尽すのも大変なほど、たくさんついていたはずですが。

実の密度が高いところは、少し強烈すぎる感じがするので、
半日陰の状態の、まばらな部分を狙います。
曲線的な枝を中心に、点在する赤のバランスを考慮して写しました。

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■■■ 2016.1.17 ■■■
#457 風がある日

雨でも雪でも構いませんが、風のある日は厄介です。
寒い中で、草花の揺れがおさまるのを待つのは辛いため、
横着者なので、地面にあるものを撮ることが多くなります。
それであれば、よほどのことがない限り被写体ぶれは起きません。
下を向きながら歩くようになるので、落とし物を探しているか、
さもなくば、お金を拾おうとしている人に見えると思います。

花びらがばらばらではないので、これはヤブツバキです。
1枚ずつ散るのがサザンカで、ぽとりと落ちるのがツバキといわれますが、
サザンカとの交配種であるカンツバキは、はらはらと散るようです。

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■■■ 2016.1.19 ■■■
#458 水上生活者

ひときわ甲高い声で鳴いているのは、カイツブリです。
水に潜る鳥は、脚が体の後ろ寄りについていますが、
カイツブリはその典型で、まるで蛙のようです。
そのために、歩くのは得意ではなくて、
ほとんどの時間を、水の上で過ごします。

うとうとしているカモとは違い、いつも元気に泳ぎ回り、
小魚を捕まえては、神出鬼没に水面に顔を出します。
留鳥なので、いつでも見ることができるものの、
地味なためか、知名度はあまり高くないようです。

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■■■ 2016.1.21 ■■■
#459 寒の猫

今日は一番寒いとされる日、大寒です。
このところ急に冷え込んで、テンションが上がりません。

猫もご同様のようで、ご機嫌が斜めのご様子です。
こちらを見る目つきが、ますます悪いような気がします。
寒いのは、誰のせいでもないんですけど。

この季節の猫の愉しみといえば、日光浴。
でも、太陽が出ないのではどうしようもありません。
それもまた、誰のせいでもないのです。

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■■■ 2016.1.23 ■■■
#460 南から来た鳥

この季節になると、ハトくらいの大きさのインコの群れを見かけます。
インドが原産地の、ワカケホンセイインコです。

遠路はるばる、海外から飛んで来たわけではなくて、
もともとは、ペットで持ち込まれたものが逃げ出したり、
大きくなり過ぎるとか、人に慣れないという理由で放たれて、
それが野生化をして、定着をしたものです。

50年ほど前から、すでに目撃をされているようですが、
最近よく見かけるのは、やはり温暖化の影響かもしれません。

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