11月下旬でも見ることができるのが、アオイトトンボです。
この時期に、目の前をふわふわと飛んでいるのがいたら、
このトンボだということで、間違いはないかもしれません。
イトトンボとしては大きいほうで、警戒心も強くないため、
見つけることさえできれば、比較的撮りやすいのです。
池の中にいるところを、超望遠レンズで狙いましたが、
水面の輝きが賑やかなボケになり、画面全体が緑色に被ります。
多分、レンズの内部で乱反射をしているのだと思います。
嫌う人も多いと思いますが、個人的にはこのような描写も好きです。
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#435 水面の彩り
秋になると地上だけではなくて、水面も鮮やかに彩られます。
池に映るのは、メタセコイアやラクウショウの葉です。
明るいブラウン系の色で、美しく染まりました。
この時期になると、北からの渡り鴨を見るようになりますが、
多くはここに留まらずに、再びいずこへかと向かうのです。
カラスが群れていることと、餌やりが禁止をされているせいかもしれません。
年間を通して、この池にいるカルガモは、
他の鳥がいなくて静かでよい、と感じているのかもしれません。
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#436 秋の空
秋という季節は、天気の移り変わりが激しいものですが、
このところ、まさに日替わりのように変化をしています。
男心と秋の空、という言葉があります。
男性の女性に対する気持ちは、変わりやすいということですが、
女心と秋の空、とも使われています。
そもそも、人間は移り気なものかもしれません。
秋の空が高く見えるのは、空気が乾いて澄んでいることと、
高いところにできる雲が多いため、のようです。
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#437 ヒマラヤのコンペイトウ
夏から晩秋まで咲いている、ヒメツルソバ。
ちいさな花の集合体は、コンペイトウのような可愛らしさがあります。
地面を這いながら育つさまは、高山植物のようですが、
まさに原産地はヒマラヤで、日本へは鑑賞用として輸入されました。
園芸種ですが、この近所では雑草扱いで、
生える端から、すぐに引き抜かれてしまいます。
奥の花も形がわかるように、少し絞ります。
メインの花の後ろには、ピンクの丸いボケを入れて、
温かみが出るように、枯葉を背景にしました。
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#438 サギではない
秋が深まると、池に次々とゴイサギが戻ります。
夏の間は、食べ物が取りやすいところにいたようです。
ゴイサギの幼鳥であるホシゴイは、#050でご紹介をしました。
首をすくめた状態でいると、サギには見えないようで、
タカがいるとかフクロウだとか、勝手なことを言われています。
そして、ホシゴイだとわかると、
それはサギだなどど、勝手に怒られたりします。
でも、タカに間違えられるなどというのは、
もしかすると、誇らしいことかもしれません。
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#439 光をさがして
冬になると、柑橘系の実をあちらこちらで見かけますが、
似て非なるものが多くて、特定がなかなかできません。
これはたぶんキンカンで、その中にもいろいろと種類があるようです。
12月上旬は、年間で最も日暮れが早い時期です。
このあたりでは、午後4時半には太陽が沈んでしまいます。
最近のデジタルカメラは、少しでも光があれば撮影ができるものの、
さすがに日没後は厳しいので、それまでが勝負です。
いろいろな光と出逢いながら撮るのも、自然写真の愉しみかもしれません。
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#440 息をする木
メタセコイアとラクウショウは、よく似ています。
どちらも巨木になり、秋になると葉が茶色く変わり大量に散ります。
遠目ではよくわかりませんが、近寄ると区別がつきます。
針状の葉が左右対称なのがメタセコイアで、互い違いがラクウショウです。
そしてラクウショウには、気根と呼ばれるものが生えていて、
湿った場所では土壌の酸素が不足するので、そこから補うようです。
気根はタケノコのような形で、地上に出ているため、
近くを歩く場合には、つまずかないように気をつけないといけません。
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