晴れ、ときどき更新



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2015.10.13
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#411 夏の虫

8月下旬に曇りの日が続き、残暑のないままに夏が過ぎました。
蝉には、書き入れ時とでもいうべき時期がなくなり、
今年は、不完全燃焼のような気がします。
気温が低くて鳴けないということは、交尾ができないものも多くて、
7年ぐらい後には、蝉の発生が少ない年があるのかもしれません。

数日前に、27度くらいまで上がり、
アブラゼミが鳴いて、コシアキトンボが飛んだ日がありました。
夏の虫を10月に見ることは、昔はありませんでした。
徐々ですが確実に、温暖化をしているのかもしれません。


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■■■ 2015.10.15 ■■■
#412 ゴミ屋敷

蜘蛛の巣に、ゴミのようなものがついていて、
その名もまさに、ゴミグモです。
木の葉の欠片などを集めて、帯状に固めています。
自分はその真ん中にいて、身を隠すのと同時に、
獲物が油断をして近づいてくるように、という意図があるようです。

渦巻の作り方が、乱雑なものが多いようですが、
これは特に、あまりに間隔が不揃いな気がします。
翌日に行くと、巣は少し大きくなりましたが、
いびつなのは、相変わらずそのままです。

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■■■ 2015.10.17 ■■■
#413 花びらのない花

いままでに、コセンダングサを見たことがないと、
枯れているのではないか、と思うかもしれません。
しかし、もともと花びらのようなものがないのです。
地味ですが、虫には人気のレストランとして知られています。

原産地は北米で、要注意外来生物に指定をされていますが、
江戸時代には日本に来ていたようなので、我々よりも先輩です。

種のひとつひとつには、とんでもない棘がついていて、
油断をして歩くと、ズボンの一面に付着をしてしまうのです。

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■■■ 2015.10.18 ■■■
#414 ポートレート

春は桜を追いながら北上し、秋には紅葉とともに南下をしていたのが、
諸般の事情で、最近はそのような旅ができません。
その代わりに、近所での定点観測的な撮影が多くなりました。
季節の変化は、より実感ができる気がします。

セイタカアワダチソウが咲くと、秋も本番かもしれません。
もともとは観賞用に輸入をされたらしいので、切り花として売れそうに美しい花です。
群生していることが多いのですが、我が家の近くでは一本立ちをしてます。
繁殖力が強いので、すぐに増えるに違いありません。
雨に濡れて生き生きとした姿を、柔らかな光でポートレートのように写しました。

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■■■ 2015.10.20 ■■■
#415 ヘルメット

同じ被写体を似たような撮り方で、というのは避けていますが、
面白い形を見つけましたので、例外ということで。

コブダイの頭といいますか、ヘルメットといいますか、
よくもまあこのような形になるものだと、感心をしてしまいました。
すでに何度か登場している、モクレンの実です。

モクレンを漢字では、木蓮と書きますが、
花が蓮に似て、木であることからきているようです。
お寺に植えられていることが多いのも、わかるような気がします。

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■■■ 2015.10.22 ■■■
#416 睨まれる

コカマキリが、塀の上を歩いています。
体色は緑と茶がありますが、これは濃い茶色です。
お腹が膨らんでいるので、卵を産む場所を探しているのかもしれません。

静かに近づいたつもりですが、気がつかれてしまいました。
頭をほぼ真後ろに向けることができて、まるでフクロウのようです。

白目の中に黒目があるように見えますが、実際にはそうではありません。
カマキリは複眼で、こちらから見たところだけが黒くなるのために、
いつも、目と目が合う感じがするのです。

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■■■ 2015.10.24 ■■■
#417 辛いもの好き

カワセミがいれば、超望遠レンズが並びますが、
キジバトを狙う人は、ほとんどいません。
どこにでもいるので、めずらしさはないものの、
よく見ると、綺麗な鳥です。

飛んで来たのは、サンショウの木です。
何をするのかと思いきや、実をついばんでいます。
茶色くなると、香辛料として使用しますが、
赤いうちは、どのような味がするのか、
もしかすると、辛いものが好きなのかもしれません

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■■■ 2015.10.25 ■■■
#418 いとをかし

「なまらなんくるないさ」の#218で、昨年もご紹介をした十三夜です。
今年は10月25日で、雲ひとつない空に月が浮かびました。
前線が通過をして空気が澄んだことで、よりクリアに見える気がします。

満月から少し欠けているところが、趣のあるところです。
シンメトリーなど規則性のある形が、西洋では美しいとされるのに対して、
日本では古来より、どちらかというと非対称なものに美を感じていたのかもしれません。

昔の言い方では、「いとをかし」ということで、
現代風ならば、「マジうける」になるのかもしれません。

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■■■ 2015.10.27 ■■■
#419 地味な花

#413でコセンダングサをご紹介しましたが、これはアメリカセンダングサです。
こちらも枯れたように見えますが、これで立派に咲いています。
コセンダングサのほうは、花びららしきものはまるで見当たりませんが、
アメリカセンダングサは、葉のようなひらひらがついているのが違いです。
どちらもアメリカが原産地で、要注意外来生物に指定をされていますが、
我が家の近くでは、コセンダングサのほうが若干優勢かもしれません。

同じく要注意外来生物のセイタカアワダチソウとともに、秋の野原を黄色に彩ります。
地味ではありますが、個人的には嫌いではありません。
派手さはなくても、近くで見ると綺麗です。

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■■■ 2015.10.31 ■■■
#420 池

ベンチでぼんやりしていると、初老の男性が来て、
池を眺めながら、40年前と変わらないなあと呟きました。

物理的な形は、昔のままですが、
周囲はかなり整備をされて、大きく変化をしたように思います。
感じ方は、人によりさまざまなのかもしれません。

まわりだけではなく、池そのものも変化をした気がします。
泥が流れ込んだのか、たぶん水深は浅くなりました。
できれば、かいぼりをしたほうがよいのかもしれません。

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