晴れ、ときどき更新



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2015.8.21
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#381 夏の疲れ

暑い日の昼下がり、虫たちのご機嫌を伺うために、
蝶がよく翅を休めている草むらに、様子を見に行きます。
果たして、いつもは元気に飛び回るナミアゲハがいました。
猛暑が続いたので、夏バテをしているのかもしれません。

緑一色のところに、これほど派手なものがいたら目立ちます。
柵に囲われて近づけないために、使うのは300mmです。
最近の望遠レンズは最短撮影距離が短くて、使い勝手が向上をしています。
前ボケを手前に入れて、紗がかかるようにしながら、
右奥の濃い緑で、奥行感を出してみました。


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■■■ 2015.8.23 ■■■
#382 キノコは難しい

林の中を歩いていると、切り株にマシュマロのようなものがあります。
でも、マシュマロでないことは確かです。
キノコには違いありませんが、種類が多すぎてわかりません。
ちいさな頃と最盛時とで、どえらく風体が違うものもあり、
調べても、判別できないことがほとんどなのです。

これは、オシロイタケではないかと思います。
ネットによると、普通に見られるなどと書かれていますが、
検索をしてもヒット数が少なくて、本当によくあるのかもわかりません。
名前がついていないキノコも、まだたくさんいるはずです。

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■■■ 2015.8.25 ■■■
#383 秋の雲

この数日で、最高気温が10度くらい下がりました。
朝の空気は、夏とは違うようです。
秋を代表するひつじ雲が、すでに見られます。

ひつじ雲の正式な名称は、高積雲です。
うろこ雲と似ていますが、ひとつひとつの塊が大きくて、
下側が少し暗くなり、立体感のある形になります。

かつて、ラジオの気象通報を聴きながら天気図を描いていました。
いまでも、空を見上げるのは大好きです。

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■■■ 2015.8.27 ■■■
#384 ジャパニーズ ペッパー

サンショウの実が、赤く熟しました。
鰻にかける粉山椒は、完熟した実の皮をすり潰したもので、
英語では、ジャパニーズ ペッパーと呼ばれます。
雄木と雌木があり、実がつくのはもちろん後者だけです。

ミカン科なので、ナミアゲハがよく卵を産みつけます。
背が低い木に、たくさんの幼虫がいる状態になると、
葉を食べ尽くして、お腹をすかして死ぬか、
隠れるところがなくて、鳥に捕えられてしまうようです。
1匹もいなくなると、また新しい芽を出して生き返ります。

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■■■ 2015.8.29 ■■■
#385 蝉には蝉の

このところ連日、曇りや雨が続いています。
これほど気温が低い8月も、めずらしいかもしれません。

秋を代表するツクツクボウシが、羽化をしていました。
昼間ですが、薄暗いので夕方と勘違いをしているのかもしれません。
そもそも、なぜ雨の日にしないといけないのか不思議ですが、
出てきたからには、蝉には蝉の事情があるのだと思います。

とりあえず、ここまでは上手くできたようですが、
殻から体が抜けなくて、死んでしまうものも少なくないのです。

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■■■ 2015.8.31 ■■■
#386 リズミカル

妙な格好をしているのは、アズチグモのようです。
葉の流れが、リズミカルで綺麗です。

よく見ると、お尻から糸を出していました。
巣を張ることはありませんが、糸を使いながら移動ができます。
人間もそのようにできたら、便利だと思います。

徘徊性の蜘蛛にも、ふたつの種類があります。
ハエトリグモなどは、積極的に動いて狩りをするのに対して、
アズチグモは、待ち伏せをするタイプです。

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■■■ 2015.9.2 ■■■
#387 あまりに不憫

植物の名前には、不憫なものがいろいろとあり、
その筆頭ともいえるのが、ヘクソカズラです。
屁の上にさらに糞だなんて、どう思われますか。
臭いというのが、名前の由来ですが、
個人的には、そのような感じは受けないので、
ある条件の時に、嫌な臭いを発するのかもしれません。

直径が5ミリほどの小さな白と赤の花は、可憐なのですが、
どのように撮るのがよいのか、いつも迷います。
一輪だけを、雨上がりに写してみました。

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■■■ 2015.9.4 ■■■
#388 変わらぬ愛

このところ、ぐずついた天気が続いていますが、
少々の降りならば、ヤマトシジミは元気に飛びます。
よく見かける蝶ですが、可愛くて綺麗で、
動かずにいてくれるので、写しやすいのもありがたいです。

ヤマトシジミがいる花は、センニチコウです。
お線香みたいな名前ですが、その名前の通りに長く楽しめます。
#366でご紹介をしたサルスベリも、百日紅と呼ばれるほど咲き続けますが、
千の文字をいただいたこちらのほうが、それを上回るのかもしれません。
花言葉は、変わらぬ愛です。

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■■■ 2015.9.6 ■■■
#389 光の少ない日

相変わらず曇り空が続き、池には人影がほとんどありません。
誰もカメラを手にしていないので、勿体ない気がします。
柔らかく光が回る光景は、晴れの日に勝るとも劣りません。
フィルムで写す場合は、太陽が出ていないと撮りにくいのですが、
デジタルでは高感度と手ぶれ補正の向上で、暗くても撮影がしやすくなりました。

池のほとりで休んでいると、向こう岸にも人がいるようです。
微動だにしないまま、立ち続けています。
どれほどの時間が過ぎたのか、ようやく歩き去りました。
池を眺め続ける人を見ていたなんて、なんだか落語みたいです。

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■■■ 2015.9.8 ■■■
#390 足元の自然

なんのご挨拶もなく、夏は過ぎてしまいました。

足元に注意をしながら歩いていると、いろいろな発見があります。
どこかで、見たことがあるようで、
刺身のツマとして使われる花、シソに似ているものの、
これはシソはシソでもヒメジソで、香りがないので食用にはなりません。

2ミリくらいのちいさな花なので、マニュアルでピントを合わせました。
マクロレンズは、マニュアルフォーカスのしやすさが重要で、
すかすかのリングだと、なかなか合わせにくいのです。

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