晴れ、ときどき更新



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2015.8.4
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#371 真夏にコート

35度を超える猛暑日が5日も続いて、新記録となりました。
この暑さにもかかわらず、コートを着ている虫がいます。
落ち葉で作られた蓑の中は、どのくらいの温度なのか、
いや、むしろ涼しいのかもしれません。

ミノムシはミノガと呼ばれる蛾の幼虫で、これはオオミノガという種類です。
雄は成虫になると、外に出て飛び回りますが、
雌は翅がなくて、一生そのまま中で暮らさないといけません。
交尾も蓑ごしで、雄と雌はお互いの顔を見ることもなく結ばれるそうです。
それもまた、切ないような気がします。


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■■■ 2015.8.5 ■■■
#372 南から来た蝶

夏になると、さまざまなチョウやトンボが現れますが、
子供の頃にいた虫とは、メンバーがかなり異なる感じです。

その昔、このあたりはキャベツ畑が多くて、
見かけるものは、モンシロチョウばかりでしたが、
#053や#213で、すでにご紹介をしたツマグロヒョウモンや、
#333のアカボシゴマダラなど、最近は南方系のものが増えています。

温暖化で棲息できる地域が、どんどん北上をしているようです。
新しい蝶に出会える楽しみはありますが、喜んでばかりもいられない気がします。

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■■■ 2015.8.7 ■■■
#373 大トンボ祭り

この季節、池のまわりはトンボだらけです。
チョウの種類が変化をしたことを、#372で書きましたが、
トンボも同じように、メンバーがかなり入れ替わりました。
圧倒的に多くいたアカトンボ系が、この数年は激減をしている一方で、
コシアキトンボとウチワヤンマが、爆発的に増えています。
自分が子供の頃には、そのどちらもいませんでした。

背景にニュアンスが欲しくて、波紋を見ながら瞬間にシャッターを切ります。
緑の植物を前ボケで入れて、紗がかかる感じにしました。
それにしても、もう少し楽に止まることができそうなものですが。

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■■■ 2015.8.8 ■■■
#374 暦の上では

8月8日は立秋で、暦の上では秋の始まりです。
実際にはまだ暑いのですが、徐々に秋の足音も聞こえ始めます。
昨日までは、最高気温が35度を超す日が続いていたものの、
今日は気温が下がり、猛暑日の連続記録は途切れました。

ちなみに夏の始まりである立夏は、今年は5月6日でした。
ゴールデンウィークが終わる頃で、なるほどという感じがします。

暑い日が続きましたが、まだ堪能できていません。
夏らしい写真を、もう少し撮りたいものです。

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■■■ 2015.8.10 ■■■
#375 盛夏に咲く

テッポウユリが咲き始めると、盛夏であることを実感します。

自然にある被写体は、コントロールができないことが多いため、
以前にも書いたように、「晴れ, ときどき更新」の撮影は自分に向いている気がします。
ブツ撮りやテーブルフォトでは、被写体とカメラのどちらも自由にできるために、
片方を動かすと、もう片方もどうかしたくなるので、
いつまでも落としどころが見つからずに、シャッターが切れなくなりますが、
被写体が固定をされていれば、カメラのことだけを考えればよいのです。

光の位置を意識して、白さが際立つように写しました。

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■■■ 2015.8.12 ■■■
#376 可愛い瞳

夏になると、池にいる水鳥は少なくなります。
田んぼや畑など、食べ物が取りやすい場所に移動をするようです。

池のほとりを歩いていると、カイツブリがいました。
まんまるい目は、いつ見ても可愛いです。
歩くほうに、一緒について来ます。
この池で生まれたので、人間に慣れているのかもしれません。

泳ぐ時には、脚を交互に前後するのかと思いましたが、
平泳ぎのように、左右を同時に動かしています。

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■■■ 2015.8.14 ■■■
#377 今年も大発生

年を追うごとに蝉が増えてきましたが、今年はとりわけ大発生をしています。
美味しいのなら捕まえて食べたいくらいなのに、誠に残念でなりません。
特に迷惑をしているのは、夜中に団地の階段で鳴くことです。
静かな家の中まで響き渡るので、是非とも即刻やめていただきたく切望をします。
どのようなつもりでそこまでして鳴くのか、蝉語を学習して聞いてみたいものです。

そのような状態ですから、我が家のまわりは抜け殻だらけです。
丑三つ時に歩けば、羽化しているものを数匹は軽く見つけられます。
暗闇の茂みの中で、カメラを片手にゴソゴソしていると、
どのように見ても立派な不審者なので、そこは気をつけないといけません。

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■■■ 2015.8.16 ■■■
#378 マクロでヒマワリ

夏を代表する花といえば、ヒマワリは外せません。
北海道や新潟などの広大なヒマワリ畑も、とてもよいのですが、
1本か2本だけ咲いていると、しげしげと花の構造まで見てしまいます。
自然の造形美というものは、やはり素晴らしいです。

マクロレンズがあれば、観察をする楽しさが倍増します。
屋外での撮影であれば、レンズの焦点距離は長いほうが、
被写体との距離が取れるので、使いやすいと思います。
狙う場所にオートでピントを合わせるのは、難しいこともあるので、
マクロ撮影では、マニュアルフォーカスをよく使います。

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■■■ 2015.8.18 ■■■
#379 長くて細い脚

ショウリョウバッタには、緑色のものと褐色のがいます。
これは8センチくらいの後者で、これほど大きくなるものは雌です。
雄はキチキチと音を立てて飛ぶので、キチキチバッタとも呼ばれます。

ショウリョウを漢字では、精霊と書きます。
精霊祭りと呼ばれるお盆の頃に姿を見せるので、そのように名付けられたようで、
精霊船に形が似ているから、という説もあるようです。

脚の長さと細さが目立ちますが、驚くほどの跳躍力があります。
このように真正面から見ると、いかにも虫という感じです。

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■■■ 2015.8.20 ■■■
#380 モチモチの木

池のほとりに、大きなトチノキがあります。
太陽が降り注ぐと、透過光で葉がとても綺麗で、
晴れた日には、散歩の足を止めて見上げてしまうほどです。

小学生の頃、「モチモチの木」という絵本の影絵をやりました。
交代で朗読をするのですが、自分が受け持つパートは、
「モチモチの木ってえのはな、豆太がつけた名前だ・・・」で始まる頁でした。
初めての発表会なので、いまでもよく覚えています。

絵本に出てくるモチモチの木というのは、このトチノキのことです。

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