この日は、年間で最も寒いとされている大寒です。
無彩色な時期は、少しでも鮮やかなものがあると目立ちます。
ナンテンにしては実が細長い感じですが、種類がいろいろとあるのかもしれません。
丸いボケのことを玉ボケと呼びますが、比較的最近の写真用語だと思います。
古いレンズの絞りは多角形で、いまのように滑らかな円形ではありません。
そのため開放で撮らない限り、多かれ少なかれボケはごつごつしていたので、
玉ボケという言葉も、その昔はあまり使われていないようです。
綺麗な玉ボケは被写体よりも目立ち、主客転倒になる懸念があります。
ここでは、あえて玉ボケが出ないアングルを探しました。
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#269 風を感じて
このところ、北風の強い日が続いています。
旅に出れば、その時々に応じて撮ることに慣れていますし、
広角レンズのスナップが中心なので、風はさほど関係がないのですが、
近所で撮影をする自然の写真は、接写系が多いために、
被写体が揺れると撮りにくくて、風が吹くと出かけるのが億劫になります。
それでも、その時に与えられた状況で写すことも楽しみなので、
風がある日でも、たまに出かけています。
強く吹く日には、水鏡の映り込みは見ることができませんが、
水面を走る波の模様が、風を感じさせてくれます。
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#270 真冬の珊瑚
同じところばかりを散策していると、さすがに飽きてしまうので、
日頃、歩かないところに足を伸ばしてみました。
足元で見つけたのは、艶々と輝くフユサンゴです。
黄緑の実は黄色から橙色へと変わり、まさに珊瑚のように見えます。
丸い実を撮る時には、どこにピントを合わせるかで迷います。
レンズに近い先端部にするか輪郭にするか、それとも模様にするか、
それらを、状況に応じて使い分けています。
球形のものを撮るのは、なかなかに難しいのです。
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